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3×3日本代表:FIBA 3×3アジアカップ2025 明日初戦「日立ハイテクでの8年間があったからこそ今がある」鶴見彩選手

2025年3月27日

3x3男子日本代表のキャプテンであり、若きエースの小澤崚選手

鶴見彩選手はWリーグ 日立ハイテク クーガーズで活躍し、引退後に3x3へ転身

 「FIBA 3×3アジアカップ2025」 はシンガポールにて開幕し、2日目の本日も予備予選が行われています。予選プールから登場する3×3男女日本代表は、出場チームとスクリメージなどを行いながら初戦へ向けて準備を進めています。

 3×3男子日本代表は小澤崚選手(ALPHAS)、3×3女子日本代表は鶴見彩選手(MAURICE LACROIX)と高橋芙由子選手(FLOWLISH GUNMA)の2人がそれぞれキャプテンに選ばれました。高橋選手は「リバウンドやルーズボールなど泥臭いプレーを徹底していきたいです。普段から3×3を専門的にプレーしているメンバーが集まっているのが、アドバンテージになると思います。選手それぞれの強みや3×3の知識をしっかり持ち合わせて戦っていきたいです」と話し、チームプレーで目標のメダル獲得を目指します。

 3×3特有のルールのひとつとして、試合中はコーチがベンチに入ることはできず、外から指示を出すこともできません。交代やタイムアウトも選手自身で行います。「自分たちで局面において判断していかなければいけないですが、場数を踏んでいる選手たちだからこそ打開策が出て来ます。それは5人制でも培うことはできるかもしれませんが、そこが3×3は全く違う競技とも感じています。タイムアウトを取った30秒間で何をすべきかが自然と出てくるのも、3×3に専念してきたからこそ言える言葉や行動があると思います」と鶴見選手はチームのメリットを挙げます。

 3×3男子日本代表の小澤選手とと仲西佑起選手(UTSUNOMIYA BREX)は、2年前のFIBA 3×3アジアカップ 2023に出場。「前回はオーストラリアとニュージーランドのフィジカルに圧倒されたまま試合が終わってしまい、悔しい経験をしました。そのリベンジゲームではないですけど、まずは自分のやるべき仕事をしっかり全うし、勝って今大会を終わらせたいと思います」という小澤選手はこの2年間でたくさんの国際経験を積んできました。昨年のパリ2024オリンピックの出場権を争う最終予選に出場し、日本を引っ張る活躍を見せた若きエースです。

 仲西選手も前回大会を振り返り、「自分のできるプレーをしましたが、それが世界に通じるかどうかが分からない状況でした。でも今回は、その後にいろいろと世界を経験して自分のできるプレーだけではなく、チームのためにできるプレーも少しずる分かってきています」と2度目のFIBA 3×3アジアカップは成長した成果を発揮する場です。

 3×3男子日本代表の4人はいずれも、所属チームで海外での試合を数多く経験してきました。「フィジカルと高さで負けていても、このチームは全員が2ポイントを打てるのが強みです。日本の戦い方を見て楽しんでもらいたいです」と小澤選手は見どころを挙げます。国内大会でも外国籍選手とマッチアップする機会が多い仲西選手は、「スピードとチームワークで世界の強豪にも戦える姿を見せたいです」と話し、結果を求めていきます。

 BリーグやWリーグを引退した後、3×3でバスケを続ける選手は多くいます。3×3女子日本代表の鶴見選手もWリーグの日立ハイテク クーガーズで活躍し、2022-23シーズンを最後に引退。その後は3×3に転身し、はじめて日本代表に選出されました。その知らせが届いたときは、「すごく不思議です。こういうことが人生で起こるんだな、と思いました」と鶴見選手は驚いたようです。日立ハイテクや学生時代からバスケに打ち込んできたベースがあるからこそ、今なお3×3で進化を遂げています。

「今回選んでいただいたのも、5人制を引退してから3×3に専念してきた1年半だけでは絶対無理で、それまでの日立ハイテク(クーガーズ)での8年間があったからこそ今があると思っています。3×3という新たな競技に出会い、日々挑戦して少しずつ自分ができることを伸ばしていった結果が今につながっています。日々の積み重ねの重要な部分と、好きだからこそ取り組んで来られた部分があります。本当にバスケが好きで良かったですし、だからこそこのメンバーとも知り合うことができました。このご縁を大切にして、ファミリーになったのでメダルを獲るためのチャレンジを一緒にがんばりたいです」

 いよいよ明日3月28日(金)より、まずは3×3女子日本代表からFIBA 3×3アジアカップ2025の初戦に臨みます。開催国のシンガポール、予備予選を勝ち抜いてきた3チームによる総当たり戦で行われる予選プール。上位2チームが決勝トーナメントへ進出します。

■予選プール試合日程(※日本時間)
【女子】3月28日(金)
16:20 日本 vs シンガポール
21:40 日本 vs 予備予選C/1位

【男子】3月29日(土)
15:30 日本 vs 予備予選C/1位
20:20 日本 vs オーストラリア

3月30日(日) 決勝トーナメント
※各予選プール上位2位以上の8チームが進出