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3×3女子U18日本代表:「準優勝という結果に終わり、正直とても悔しい」鈴木花音選手──次は9/11よりU23ワールドカップ開幕

2024年8月31日

鈴木花音選手は決勝でもチームハイの7点と活躍

準決勝ドイツ戦で勝利に導いた曽根妃芽香選手

 「FIBA 3×3 U18ワールドカップ2024」は最終日を迎え、3×3女子U18日本代表は準々決勝でメキシコを14-9、準決勝は延長の末にドイツを20-18で破り、初の決勝進出を果たします。予選ラウンドでケガに見舞われ、3人での戦いを強いられるアメリカとのラストゲーム。全員バスケで金メダルに挑みましたが、19-21で惜しくも敗退。しかし、前回大会3位を上回る過去最高位の銀メダルを獲得し、素晴らしい結果を残してくれました。

 残り3分まで8-8の同点、ロースコアゲームとなった準々決勝のメキシコ戦。そこからメキシコに1点しか許さず、逆に6点を挙げた日本が14-9で勝利し、メダルゲームへ進みます。準決勝は立ち上がりからドイツに0-4と引き離されます。メキシコ戦も予選ラウンドも5分を超えてから、または10点を取られてからエンジンがかかるスロースターターなこのチーム。準決勝も相手に10点を許してからの後半に巻き返します。残り4分、鈴木花音選手(筑波大学)の得点で11-11と同点。3分39秒、東小姫選手(白鷗大学)の2ポイントシュートで13-12とし、リードを奪います。勢いに乗る日本でしたが残り1分43秒、先にチームファウルが7つとなり、ここから相手に2本のフリースローを与えます。リードをしてもフリースローで追いつかれます。残り5秒、ドイツに得点を許し、17-18と1点を追うラストプレー。残り時間が迫る中、曽根妃芽香選手(拓殖大学)がドライブからネットを揺らします。しかし、これが試合時間内だったかレフェリーたちによって協議され、固唾を呑んでその結果を待ちます。5分以上映像を見直した結果、得点が認められて18-18の同点とし、2点先取の延長戦へ。最初の攻撃権を得た日本が、チームプレーでノーマークができた曽根選手が2ポイントシュートを決め、20-18の劇的逆転勝利で決勝へ進みました。

 決勝のアメリカ戦も0-3と追いかける展開でしたが、日本はすぐさま立て直し、阿部友愛選手(聖和学園高校)の得点で4-4と同点にします。その後はどちらも譲らぬ好ゲームが続きました。3人とも186cmオーバーの大きなアメリカにゴール下を押し込まれますが、日本もディフェンスでミスを誘います。5分を切り、曽根選手に続き、鈴木花音選手(筑波大学)の連続2ポイントシュートを決め、17-15と2点差をつけます。19点まで先に奪った日本でしたが、アメリカにリバウンドをつながれ、2’41秒に2ポイントシュートを許し、19-21でKO負けとなり、準優勝。しかし、大きなアメリカにリードを奪い、最後まで苦しめた戦いは見事でした。

 アジアのMVPである鈴木選手は「準優勝という結果に終わり、正直とても悔しいです。でも、この4人で一緒にバスケができたことがとても楽しかったです」と感想を述べ、大会を通じてチームハイの42点(平均7点)と大活躍。準決勝のドイツ戦で決勝点を決めた曽根選手は、「金メダルまであと一歩でしたが、みんなと笑顔で楽しくプレーすることができました」という言葉どおり、終始良い顔を見せてくれました。選手たちは帰国後、9月に入ると関東女子バスケットボールリーグ戦が開幕し、阿部選手はウインターカップへ向けた予選が待っています。より攻撃的な3×3で培った積極性をチームに持ち帰り、今後の活躍に期待しています。

 準優勝に輝いた3×3女子U18日本代表に続き、9月11日より「FIBA 3×3 U23ワールドカップ」がモンゴル・ウランバートルで幕を開けます。こちらは男女揃って出場権を獲得しており、世界との戦いが続きます。

■日本戦試合結果
【予選プールC】
日本 21-12 インド
日本 21-3 キルギスタン
日本 21-13 中国
【決勝トーナメント】
準々決勝:日本 14-9 メキシコ
準決勝:日本 20(OT)18 ドイツ
決勝:日本 19-21 アメリカ

■女子最終結果
優 勝:アメリカ
準優勝:日本
第3位:中国
第4位:ドイツ
第5位:ウクライナ
第6位:スペイン
第7位:ポーランド
第8位:メキシコ
第9位:フランス
第10位:ニュージーランド
第11位:タイ
第12位:キルギスタン
第13位:ハンガリー
第14位:エジプト
第15位:インド
第16位:ラトビア
第17位:モロッコ
第18位:トルクメニスタン