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3×3男女U21日本代表:FIBA 3×3 U21ネーションズリーグ2024 (アジアパシフィック)へ出発「啓生君に少しでも追いつけるように、次のロサンゼルスオリンピックを視野に入れられるように」松野遥弥選手

2024年8月10日

シンプルなバスケで勝利を目指す松野遥弥選手

田平真弥選手はドライブとリバウンドが長所

 8月12日より中国(孝感)にて開幕する 「FIBA 3×3 U21ネーションズリーグ2024 (アジアパシフィック)」(以下ネーションズリーグ)へ向け、2日間の直前合宿を行った3×3男女U21日本代表は、本日8月10日に日本を発ちました。6月に開催された 「FIBA 3×3 U23ネーションズリーグ2024 (アジア2)」では3×3男女U23日本代表が出場しましたが、残念ながら日本は男女揃って2位。今年9月11日からモンゴル(ウランバートル)で開催される「FIBA 3×3 U23ワールドカップ」への出場権は各ネーションズリーグの優勝チームに与えられ、2度目のチャンスとなる今大会で世界への切符を勝ち獲りに行きます。

 Wリーグや大学では5人制で活躍する選手たちですが、オフシーズンなどを通じて3×3をプレーする機会も増えています。3×3女子U21日本代表の田平真弥選手(立教大学3年)は、今年2月の3×3 Next College Monsters Festival 2024で優勝を飾り、3×3 JAPAN TOUR 2024にもZOOSのメンバーとして出場。ZOOSでは元3×3女子日本代表の前田有香選手や桂葵選手と一緒にプレーし、「そのときの経験がこの合宿に来てもすごく生かされていると実感しています」と多くのアドバイスを受けました。

「ZOOSで3×3の楽しさやしんどさを教えてもらい、5人制とは全く別の競技だと感じています。切り替えがすごく早く、その中で自分の良さを生かすプレーをしたり、自分でチャンスをつかみに行ったりすることが大切だと学びました。国際試合に挑戦できるこの機会で、しっかりチャンスをつかめるようにがんばりたいです」

 田平選手の長所は「ドライブとリバウンド」ですが、「海外のチームには180cmや190cmの選手がいると聞いています。飛んでも勝てないのでボックスアウトを徹底して、しっかりと相手を抑えてリバウンドを取りに行けるようにしたいです」とはじめての国際大会へ向け、日本との違いをイメージします。

 4人で息の合ったチームプレーが求められる3×3であり、コミュニケーションがカギとなります。田平選手の性格は「極度の人見知り」とのことですが、今回のメンバーは母校の昭和学院高校と、ともに切磋琢磨してきた桜花学園高校出身の気心知れた選手が3人ずつ揃いました。「話しやすいですし、みんなともすごく仲良くて練習も楽しいです」という環境も手伝い、田平選手はポジティブな声をかけてチームをまとめています。

 3年前、「啓生君が東京2020オリンピックに出ていたのを見て、そのときにはじめて3×3に興味を持ちました」と話す3×3男子U21日本代表の松野遥弥選手(専修大学3年)は桜丘高校出身であり、富永啓生選手は3つ上の先輩です。今年はじめてADDELM ELEMENTS.EXEで3×3に挑戦し、「本当にタフなスポーツだと思いました。個々の能力が高くなくても、チームプレーや経験値で勝つことができると感じました」と感想を述べます。

 桜丘高校〜専修大学と全国区のチームで活躍する松野選手ですが、「ジュニアオールスターに選ばれず、自分たちの代から国体が高校1年生が対象となりましたが、そこでも選ばれなかったです」と代表や選抜とはこれまで縁がありませんでした。今回はじめて3×3男子U21日本代表に選ばれたことを喜び、「啓生君のような存在がいることで自分もがんばれますし、活躍できればみんなも喜んでくれると思います」と両親や恩師など期待し、支えてくれた方々への恩返しを誓います。

 10分間で勝負が決まる3×3だからこそ、「オフェンスでは1人がボールを持つ時間が短くし、シンプルにプレーすることが大事だと思いました。タフなディフェンスができることもアピールしていきたいです。5人制と違って、3×3はずっと身体を当て続けなければならないので大変ですが、それが大事です。3×3で通用するために身体を強くすることが、自然と5人制での強みにもなります」と同じバスケとして両種目での成長が期待できます。

「啓生君に少しでも追いつけるように、次のロサンゼルスオリンピックを視野に入れられるように、今大会で結果を残して次につなげていきたいです」