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男子U22日本代表:ジョーンズカップ明日開幕「河村選手やジェイコブス選手から受ける刺激のおかげで自分もがんばれる」木林優選手

2024年7月12日

キャプテンとしてチームを引っ張る黒川虎徹選手

木林優選手はプロとなり、身体も精神面もパワーアップ

 女子ユニバ日本代表に続き、明日7月13日(土)より男子U22日本代表が「第43回ウィリアム・ジョーンズカップ(以下ジョーンズカップ)」の開幕戦に臨みます。過去には富樫勇樹選手や渡邊雄太選手が高校生のときに、大学に進学したばかりだったテーブス海選手など若き日の男子日本代表が出場。9日間で8試合を行う厳しい大会で国際経験を積んだからこそ、今があります。

 7月7日、男子日本代表が韓国に勝利したSoftBank CUP 2024 (東京大会)のGAME2を会場で目の当たりにした男子U22日本代表選手たち。河村勇輝選手と同い年であり、東海大学で切磋琢磨してきた黒川虎徹選手(アルティーリ千葉)は、「自分たちの年齢でも日本代表に入れることを身近に感じることができています。このチームも同じ練習をしていますが、間近で見られたからこそ分かることも多くありました。その後の練習から取り組む姿勢など変化が見られています。このチームも日本代表に近いレベルでなければいけないですし、そこをもっともっと全員がアピールできるようにしていきたいです」と刺激を受け、行動に移しています。

 網野ヘッドコーチも男子日本代表を見て感じたのは、「ベンチに戻ってくる選手が本当に息が上がっていたこと。短い時間でも全ての力を出し切り、ベンチに戻って息を整え、『もう一回行くぞ』という姿勢はシンプルにすごかったですし、そこをまずは見習わなければいけないです。常に高い強度で泥臭くプレーすることは、このメンバーでもできます。そこをベースにしながら苦手なことを一つずつ克服し、日本代表に少しでも近づいて行ってもらいたいです」とトップカテゴリーへつながる位置づけを強調します。

 第1次強化合宿初日からコミュニケーション不足をコーチ陣に指摘されてきました。Bリーガーとしてその重要性を知る黒川選手は、率先して声を出して引っ張ります。出発前にトム・ホーバスヘッドコーチが激励に訪れた際、「日本代表と違って自分たちは短期間でチームを作っていかなければならないです。そのためにもコミュニケーション量をもっと増やし、オフコートでも選手同士で話して共通理解を含めることが大事になります。それが日本のアドバンテージになると、トムさんも仰っていました」と黒川選手はアドバイスを受けます。当初は黒川選手やコーチの声だけがこだまする練習でしたが、直前合宿では「その声がかき消されるくらい量が増えてきました」と成長が見られています。

 プロとして身体作りに専念しなければならないオフシーズンのため、木林優選手(長崎ヴェルカ)が遅れて合流してきました。「これまでの合宿に参加できなかったのは申し訳なかったですが、その分しっかりと身体作りをして、もちろんバスケでもスキルアップしてきました」と万全のコンディションで練習に参加。客観的に現時点の状況について、「ディフェンスの強度はすごく高いと感じました。ただ、選手間のコミュニケーションや遂行力はまだまだで、ミスがまだ目立ちます。自分が一番の上の立場でもあるので、みんながついて来られるように率先して声を出して、コミュニケーションミスを減らせるように促していきたいです」と話し、キャプテンの黒川選手にとっても心強いラストピースが加わりました。

 日本代表最年少20歳のジェイコブス晶選手は同じポジションであり、「素直にすごいと思うのと同時に、自分もあの場に立ちたいという想いはあります。同い年の河村選手も選ばれ、彼らから受ける刺激のおかげで自分もがんばれる部分が大きいので感謝しています」と木林選手にとっても爪痕を残す戦いがはじまります。

 先にBリーグでプレーする2人に対し、網野友雄ヘッドコーチは「直前合宿から参加した木林選手を見て、正直ビックリしました。学生のときのイメージとは全然違い、一つひとつのプレーの精度や取り組む姿勢がプロの環境に行ったことで格段に良くなりました。また、ガード陣に対して、虎徹選手が良い影響を与えてくれています。学生たちには、Bリーガーから多くのことを学んでもらいたいです」と信頼を寄せます。

 男子U22日本代表はすでに開催地であるチャイニーズ・タイペイへ出発。残念ながら星川開聖選手(筑波大学2年)はコンディション不良のために参加できず、13名になりましたが、チーム一丸となってひとつでも多くの勝利をつかみにいきます。

【選手】※13名
黒川 虎徹 (PG / 175cm / アルティ―リ千葉)
木林 優 (PF / 200cm / 長崎ヴェルカ)
ジャンローレンスJr・ハーパー (PG / 180cm / 東海大学)
浅井 英矢 (PF / 197cm / 筑波大学)
佐伯 崚介 (SG / 185cm / 白鷗大学)
佐藤 涼成 (PG / 173cm / 白鷗大学)
新井 楽人 (SF / 190cm / 日本大学)
介川 アンソニー翔 (PF / 196cm / 専修大学)
境 アリーム (C / 198cm / 白鷗大学)
小澤 飛悠 (PF / 190cm / 日本体育大学)
武藤 俊太朗 (SF / 190cm / 明治大学)
長谷川 比源 (PF / 199cm / 神奈川大学)
渡邉 伶音 (C / 204cm / 福岡大学附属大濠高等学校)

■第43回ウィリアム・ジョーンズカップ
会場:チャイニーズ・タイペイ(新荘体育館 Xinzhuang Gymnasium)
日程(※現地時間)
7月13日(土)19:30 日本 vs チャイニーズ・タイペイA
7月14日(日)15:00 日本 vs Future Sports Basketball Team
7月15日(月)15:00 日本 vs BSBL Guardians
7月16日(火)17:00 日本 vs アラブ首長国連邦
7月17日(水)15:00 日本 vs ウクライナ
7月19日(金)13:00 日本 vs Strong Group Athletics
7月20日(土)13:00 日本 vs Makaysia Hariman Men
7月21日(日)17:00 日本 vs チャイニーズ・タイペイB