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女子U17日本代表:FIBA U17女子ワールドカップへ出発「リバウンドが取れる取れないに関係なく、まず行く姿勢が大事」阿部友愛選手

2024年7月10日

はじめての国際大会に挑む庵原有紗選手

阿部友愛選手はシュートを打ったあともオフェンスリバウンドを意識

 女子U17日本代表は2日間の直前合宿を終え、本日7月10日(水)に「FIBA U17女子バスケットボール ワールドカップ2024」が開催されるメキシコへと出発しました。予選グループAの日本は、日本時間7月14日(日)6:30よりフィンランド戦から開幕。4チーム×4グループで予選が行われ、1〜4位の順位を決めます。隣グループの1位vs4位 or 2位vs3位による準々決勝進出決定戦を勝った8チームが決勝トーナメントへ進み、世界一を争います。

 昨年のFIBA U16アジア選手権への出場経験がある選手もいますが、1年が経ったことでその感覚は薄れ、世界との対戦ははじめてです。開幕戦で驚かないためにも、メキシコに到着後、グループBのイタリアとの練習試合を行います。藪内夏美ヘッドコーチは、「昨年の女子U19日本代表も事前にフランスと練習試合ができたことで、課題と通用する部分を明確にして大会へ臨むことができました」と述べ、幸先良いスタートが切れるように準備します。

 「タグアップ」「ボックスアウト」「逆ぶり」など練習中に出てくるキーワードは女子日本代表だけではなく、男子日本代表も同じです。これまでもカテゴリーの垣根を越えた一気通貫の強化を図って来ましたが、近年は男女とも変わらぬ日本の強みや弱点にフォーカスし、世界を相手に勝利を目指す一貫した強化体制へ東野智弥JBA技術委員長は昇華させています。

 日本の武器であるスピードを最大限発揮するためにもリバウンドが重要であり、永遠の課題です。練習中は「タグアップ」の声がけとともにオフェンスリバウンドに入る意識づけは、男女日本代表でも徹底しています。オフェンスリバウンドに絡んで行くことに対するメリットを、阿部友愛選手(聖和学園高校3年)はこのように考えます。

「オフェンスリバウンドに行くことで、相手のセカンドショットにつながることを防ぎ、自分たちもリバウンドを取れる可能性が出ます。取れなくてもそのまま前からディフェンスに行けるので、リバウンドが取れる取れないに関係なく、まず行く姿勢が大事だと思います」

 女子U17日本代表に選出され、はじめての国際大会へ挑む庵原有紗選手(日本航空高校北海道2年)。短い期間ではありましたが、練習を重ねてきたことで「最初の頃と比べればセットプレーをチームとしてうまく使えるようになり、どこに合わせれば良いかも分かってきました」とチームケミストリーは高まっています。

 先日開催された三井不動産カップ2024での女子日本代表戦を見た庵原選手は、同じセンターの髙田真希選手のプレーからヒントを得ました。「スクリーンに行ってからポップしてシュートを打つなど、いろんな形でシュートチャンスを作りながら得点に絡んでいるプレーや、スクリーンのかけ方も真似したいです」とトップチームが示すプレースタイルは女子U17日本代表でも変わず、素晴らしいお手本になっています。

 今大会はFIBA公式YouTubeにてライブ配信される予定です。何度も見返すこともできるので、中高生の皆さんにとっては参考になるプレーも多いので、ぜひ真似してみてください。

■試合日程
【予選グループ第1戦】7/14(日)6:30 日本 vs フィンランド
【予選グループ第2戦】7/15(月)6:30 日本 vs アルゼンチン
【予選グループ第3戦】7/17(水)9:00 日本 vs スペイン
【準々決勝進出決定戦】7月17日(水)
【準々決勝/順位決定戦】7/19(金)
【準決勝/順位決定戦】7/20(土)
【順位決定戦】7/21(日)
【決勝/3位決定戦】7/22(月)