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女子ユニバ日本代表:ジョーンズカップへ出発「それぞれが信じて来たプレーを積極的に発揮すること」粟谷真帆選手

2024年7月5日

コミュニケーションを取ってチームに溶け込む木下菜月選手

粟谷真帆選手は昨年のFISUユニバーシティゲームス銀メダル獲得で日本の強みを実感

 女子ユニバ日本代表は、明日7月6日(土)よりチャイニーズ・タイペイで開幕する「第43回ウィリアム・ジョーンズカップ(以下ジョーンズカップ)」へ向けて日本を発ちました。チームを指揮する佐藤智信ヘッドコーチは、「とにかくたくさん試合ができる機械です。ゲーム経験を通じて、国内では感じられない高さやパワーを肌感覚で少しでも感じてもらいたいです」と話し、6連戦がはじまります。

 今年も女子日本代表候補として、オリンピックメンバー入りに挑んできた朝比奈あずさ選手(筑波大学3年)を筆頭に、昨年のFISUユニバーシティゲームスで銀メダルを獲得し、FIBA U19ワールドカップなど世界を経験してきた選手が多くいます。粟谷真帆選手(筑波大学4年)も2つの世界大会を経験したひとりです。昨年のFISUユニバーシティゲームスを振り返り、「やっぱりディフェンスが一番大事です。常に前からプレッシャーをかける日本のチームディフェンスでボールを奪い、トランジションからオフェンスに展開していくのが日本の強みです。3ポイントシュートや走るバスケをするためにも、チームディフェンスを徹底することを一番意識し、そこが日本の強さだと感じました」と銀メダルの要因を挙げます。

 ほとんど練習する時間がないまま、明日の開幕を迎える女子ユニバ日本代表チーム。しかし、粟谷選手は「コンセプトの違うチームから集められて、チームを作るのが日本代表です」と短期間では合わないことを前提に物事を捉えます。「簡単には合わないからこそ、それぞれが信じて来たプレーを積極的に発揮することで、まわりに良い刺激を与えることができます。エネルギーを出してできることをすれば、良いチームになっていくと思います」とそれぞれの持ち味を噛み合わせ、成長につなげます。

 今年5月の第47回李相佰盃で韓国学生選抜との定期戦で国際試合を経験した選手もいますが、木下菜月選手(日本経済大学4年)はその選考会で落選。女子ユニバ日本代表に選出され、めぐってきたチャンスを「最初に聞いた時はうれしたかったのとビックリしました」とはじめての国際大会に臨みます。分からないことばかりですが、「練習中からチームメイトにいろいろと聞いて準備していきたいです」とすべてを吸収します。李相佰盃の選考会に参加したときのプレーを思い出しながら、「早くチームのルールなどを覚えて、少しでも貢献できるようにがんばりたいです」と木下選手は続け、デビュー戦へ向かいます。

■女子ユニバ日本代表チーム
チームリーダー:守屋 志保(江戸川大学)
ヘッドコーチ:佐藤 智信(白鷗大学)
アシスタントコーチ:林 五十美(山梨学院大学)
トレーナー:清水 結(とつか西口整形外科)
テクニカルスタッフ:望月 玲良(早稲田大学大学院)
マネージャー:小野寺 凛香(東京女子体育大学)

佐藤 多伽子(SF / 176cm / 白鷗大学4年)
木下 菜月(G / 163cm / 日本経済大学4年)
舘山 萌菜(F / 177cm / 白鷗大学4年)
粟谷 真帆(PF / 182cm / 筑波大学4年)
山田 葵(PG /167cm / 筑波大学4年)
藤澤 夢叶(G / 162cm, / 山梨学院大学3年)
朝比奈 あずさ(C /185cm / 筑波大学3年)
宮城 楽子(SG / 167cm / 日本体育大学3年)
佐坂 光咲(SF / 173cm / 白鷗大学3年)
大脇 晴(PF /178cm / 東京医療保健大学3年)
山本 遥香(PF /178cm / 立命館大学3年)
瀬川 怜奈(C / 180cm / 専修大学3年)

■第43回ウィリアム・ジョーンズカップ
会場:チャイニーズ・タイペイ(新荘体育館 Xinzhuang Gymnasium)
日程(※現地時間)
7月6日(土)19:30 日本 vs チャイニーズ・タイペイA
7月7日(日)17:00 日本 vs チャイニーズ・タイペイB
7月8日(月)15:00 日本 vs フィリピン
7月9日(火)17:00 日本 vs マレーシア
7月10日(水)15:00 日本 vs タイ