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男子日本代表:日本生命カップ2024 (北海道大会)まであと2日「たくさんのライバルの中ではうまくいかないことの方が多い」川真田紘也選手

2024年6月20日

オフェンスでも意識高く取り組む川真田紘也選手

3ポイントシュートの精度を課題に挙げる富樫勇樹選手

 AKATSUKI JAPAN日本代表は本日から6月23日まで、北海きたえーるにオーストラリア代表を迎え、強化試合4連戦がはじまります。今日と明日は、「三井不動産カップ 2024(北海道大会)」に女子日本代表が登場。続けて、週末は男子日本代表が「日本生命カップ2024 (北海道大会)」で練習の成果を披露します。好評の日本代表応援グッズは、本日15:00から会場外に設置されたショップがオープンします。チケットをお持ちでない方もご購入いただけます(オンラインショップ)

 昨年のFIBAワールドカップ2023で、世界のライバルから3勝を挙げた男子日本代表。そのレベルを基準に、ステップアップしている最中です。富樫勇樹選手は「昨年のデータを見ましたが、リバウンドは成長しなければいけない課題です。また、3ポイントシュートの確率が低すぎました」と強化すべき点は明確です。高さに対抗するためにも、3ポイントシュートが日本の武器です。試投数は平均32.6本(総数163本)、大会3位の多さでした。しかし、成功したのは平均10.2本(総数51本)、31.3%の確率は32チーム中23位と低迷。チームミーティングでの振り返りについて、富樫選手が説明します。

「東京オリンピックは3試合だけでしたが、FIBAワールドカップは5試合と試合数が増えたにもかかわらず、3ポイントシュートの精度が上がりませんでした。パリオリンピックはそこが決まらないことには、厳しい戦いになります。自分たちのタイミングではなく、打たされたシュートもありました。しかし、それ以上にノーマークでも決められなかったと、データとして出ています。チームとして一番の課題であり、もちろん選手たちは決める気持ちで打っていますが、意識するだけでもダメです。精度を高めるために、どのようなシュートを打っていくかをしっかりコミュニケーションを取って改善しています」

 永遠の課題であるリバウンドの役割を担うのが、川真田紘也選手です。スタッツにだけでは測れない「身体を張った泥臭いプレー」でチームに貢献。川真田選手自身も成長を実感し、自信を持って合宿に臨んでいます。FIBAワールドカップを経て、「3ポイントシュートがやっぱりこのチームの、日本代表がメインとする武器であり、そこは僕も取り組んできました」とパリ2024オリンピックを目指し、オフェンスでもチームに貢献できることを意識します。現時点では、「そんな1年でうまくなるものではありません。でも、狙えるときには狙うつもりでいます」と話し、練習では昨年から決めるシーンも見られています。ぜひ、日本生命カップにお越しの方は少し早く会場へお越しいただき、川真田選手の3ポイントシュートや他の選手たちがウォームアップ前に取り組むドリルを見るのも現地観戦の楽しみ方です。

 チーム内で厳しい競争が繰り広げられており、「昨年のFIBAワールドカップメンバーに入ったからといって、簡単に選ばれるものではないのは分かっています。パリオリンピックメンバーに選ばれたいですし、今は本当に一歩一歩そこに近づくためにがんばっています」と川真田選手はアピールを続けます。

「正直うまくいったりいかなかったり、たくさんのライバルの中ではうまくいかないことの方が多いです。まずは、自分の役割であるリバウンドとディフェンスを全面的に出して、アピールしている途中です」