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男子日本代表:日本生命カップ2024 (北海道大会)まであと4日「どこまで行けるのかを考えるとワクワクします」馬場雄大選手

2024年6月18日

吉井裕鷹選手はこれまでの国際経験をチームに還元

頼もしい仲間たちとの合宿に笑顔を見せる馬場雄大選手

 女子日本代表の「三井不動産カップ 2024(北海道大会)」まで、あと2日。同じく北海きたえーるにオーストラリア代表を迎える「日本生命カップ2024 (北海道大会)」(6月22日・23日)では、男子日本代表がファンの皆さんの前でプレーする強化試合も4日後に迫っています。

 これまではアメリカやオーストラリアでプレーしてきた馬場雄大選手ですが、今シーズンは長崎ヴェルカに在籍し、さまざまな時差なく合宿に参加。「技術面や精神面で成長できたと感じています。勝利に対して貪欲にチームを勝たせることを第一に考え、覚悟を持ってプレーもできました」と馬場選手は言及し、Bリーグが世界との差を埋めている証拠です。

 アメリカNCAAで活躍する選手も増え、「若い世代からエネルギーを感じたり、中堅選手もチームを引っ張る力があったり、合宿がはじまったときから勢いに乗っていると思います」と国内外での経験を融合させながら、チーム力が上がっていることを馬場選手は歓迎します。2月のアジアカップ予選Window1にも出場でき、「タイムロスもなくできているので良い状況です」と長崎でプレーしてきたメリットを感じていました。

「昨年のFIBAワールドカップを良い形で終えられたことは、すごく自信になりました。今はさらに精度を高めている中で、どこまで行けるのかを考えるとワクワクします。でも、東京2020オリンピックでは1勝もできませんでした。トム(ホーバス)さんはよくアンダードッグと言いますが、そのとおり僕らは何も失うものはないという気持ちで、ひとつずつ勝利を目指していきたいです」

 馬場選手が先に述べた中堅選手のひとりである吉井裕鷹選手。ホーバスヘッドコーチの信頼を勝ち取り、また吉井選手自身もリーダーシップを発揮し、高い意識で練習を引っ張ります。さまざまな国際経験を経て、「トムさんが言うようにシュートを打つ、そして決めることは一番大事なことです。その中でも、やっぱり勝利を見出せるのはフィジカルなバスケをし続けること。そこは日本の弱いところでしたが、FIBAワールドカップを通じて成長も感じました」と吉井選手がその弱点部分を補うプレーで、チームを底上げしています。

 今シーズンのアルバルク東京では平均10分程度のプレータイムでしたが、昨年のFIBAワールドカップでは平均20分出場。Bリーグでの出場機会は半減しますが、「レベルの高い外国籍選手とマッチアップして,しのぎを削り合うことができています」と与えられた中で全力を発揮し、成長につなげています。仲間であり、ライバルでもあるチームメイトたちが描く目標とは異なり、「オリンピックに出たいという気持ちがこれまではあまりなく、FIBAワールドカップも出たいという気持ちでバスケをしていたわけではないです」という吉井選手ですが、開幕まで1ヶ月余りとなり、心境が変化しています。

「毎日がトライアウトであり、その中で残るために良いプレーをし続けたいという気持ちがありました。でも今、オリンピックを狙えるメンバーに入り、チャンスをつかめるのも今いる選手だけなので、残りたい気持ちは強くなっています。特別な位置づけになっていますが、そこだけにフォーカスしないように、気にしすぎることでミスにつながってもいけないので1日1日良いプレーができるように心がけています。ミスしてもすぐに切り替えて、いつもと変わらないメンタリティーでプレーすることだけを今はを意識しています」