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女子日本代表:三井不動産カップ 2024(北海道大会)まであと3日「中国とはまたスタイルの違うオーストラリアと対戦できるのは良い機会」髙田真希選手
2024年6月17日
中国遠征で手応えと良い課題を持ち帰ってきた髙田真希選手
楽しみながら感謝と恩返しをプレーで表現したいと凱旋試合を待ち焦がれる東藤なな子選手
2011年以来となる北海道合宿中の女子日本代表。6月20日(木)・21日(金)には世界ランキング3位のオーストラリア代表を迎え、「三井不動産カップ 2024(北海道大会)」が北海きたえーるにて開催します。(チケット好評発売中)。
海外遠征はありますが、国内で長期合宿を行うことはなかなかない機会です。今いるメンバーの中で13年前を知るのは吉田亜沙美選手と、「全く覚えていない」と当時はまだあまりプレータイムを与えられなかった髙田真希選手だけ。環境を変え、新鮮な気持ちで練習できているとともに、「せっかくなので、練習を北海道の子どもたちに見せたかった」と恩塚亨ヘッドコーチが画策。会場をお借りした札幌国際大学に多くのミニバスチームを招待し、交流を図りました。
2連勝した中国戦を恩塚ヘッドコーチは振り返り、「アウェーのタフな状況の中でも良いエネルギーで、練習してきたことを選手たちはやり切ろうとしてくれました。このスタイルを突き詰めたら、スムーズにできるようになれば世界に勝てるという手応えを、これまで以上に選手たちの自信が深まったような印象を受けます」と評価します。星槎道都大学男子バスケ部が練習相手としてご協力いただき、「実際に動きがシャープになり、判断の質が上がり、北海道合宿でもさらに磨かれてきたと感じています」と完成形に近づいています。
髙田選手も「恩塚ヘッドコーチが目指すバスケを、みんなが理解してプレーできた手応えを感じています」と感想を述べます。しかし、ミスが目立った点を課題とし、「自分たちがやろうとするプレーに対し、当然相手は止めに来ます。そのときに慌てたり、混乱したり、分からなくなって動きが止まってしまいました。そこからスクリプト(台本)をもとに、自分たちが頭を使って動いていく練習をずっとしてきています。相手のディフェンスを読んでプレーすることに対して、まだ課題はあります」と話し、三井不動産カップへ向けて修正しています。
中国戦は2試合目のみ出場し、3ポイントシュートを決めた東藤なな子選手。スピードとスキルを生かしたペイントタッチから得点につながるプレーが、オフェンスの長所です。恩塚ヘッドコーチは、「3ポイントシュートも確実にステップアップしており、ボールを持った瞬間のチャンスを見逃さずに積極的にプレーして欲しいです」と期待を寄せます。
中国戦はベンチで見ながら、「外でパスをまわすことが増えていたときに自分が代わって入り、ペイントアタックをして相手のディフェンスを収縮することを意識していました」とオフェンスの役割も明確になっています。チーム最年少だった東京2020オリンピックのときから評価されてきた「ディフェンスでは、アグレッシブに前線から当たって、チームを鼓舞する存在になりたいです」と東藤選手は迷いなく長所を発揮しています。
中国遠征を通して練習の成果を試し、「通用したところと何が課題かがより明確になりました。同時に、自信を得られる部分もたくさんありました。持ち帰った課題を今は修正しており、中国とはまたスタイルの違うオーストラリアと対戦できるのは良い機会です。成長した部分を出していけるようにしたいです」と髙田選手は言います。
札幌出身の東藤選手は、「選考がかかる大事な試合ですが、とにかく楽しもうという気持ちが強いです。札幌山の手高校を卒業後、北海道で試合をするのははじめてです。皆さんに自分が楽しんでいるところを見てもらって、感謝の気持ちや恩返しとなるプレーをします」と話し、試合日を待ち焦がれています。