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男子日本代表:日本生命カップ2024 (北海道大会)まであと8日「成長できるチャンスであり、ワクワクしています」河村勇輝選手
2024年6月14日
果敢にペイントへアタックする西田優大選手
河村勇輝選手は世界基準を意識したトレーニングをして初日から元気に参加
男子日本代表は、オーストラリア代表と対戦する「日本生命カップ2024 (北海道大会)」(6月22日・23日/北海道札幌市・北海きたえーる)へ向け、第2次強化合宿を実施中。その後に続く、韓国を迎える「SoftBank CUP 2024 (東京大会) 」と強化試合を重ねながら、パリ2024オリンピックへ向けたトライアウト期間中です。
ベストなパフォーマンスを発揮するのに一番大事なのが、健康であること。昨シーズンのBリーグ終盤、ケガに見舞われた河村勇輝選手は、FIBAワールドカップへ向けたチャイニーズ・タイペイや韓国との強化試合に出場できませんでした。今シーズン終盤にも少しケガはありましたが、「リハビリを行い、トレーニングやスキルアップに向けたワークアウトをしっかりとしてきました。パリオリンピックに向けてチーム一丸となって練習できる今は、個人としても成長できるチャンスだと思っており、ワクワクしています」と今年は世界基準を意識し、万全な状態で初日から合宿に臨んでいます。
河村選手はパリ2024オリンピック出場を目標に掲げたことで、「大学を中退する決断をしてきたつもりです。その集大成として、今の自分の最大限をぶつけていきたいです」と先のことを考えることなく全力を尽くす日々です。昨年のFIBAワールドカップ2023や今年2月に行われたFIBAアジアカップ予選Window1を経て、河村選手の特徴はライバルチームもスカウティング済み。それを凌駕するために必要なことを、河村選手はこう語ります。
「2月の中国戦ではトランジションをケアされ、そのために多く出せなかった課題が見えました。オリンピックでは中国よりもレベルの高いチームと対戦する上で、まずは全員がリバウンドを意識してしっかり取り切ること。それができなければ、速いオフェンスにつなぐこともできません。リバウンドを取った後の一歩目からみんなが走る意識をさらに上げていけば、必ず自分たちのトランジションオフェンスをうまく出せると思います」
昨年のFIBAワールドカップメンバーである西田優大選手は、その後のケガにより、FIBAアジアカップアジア予選は欠場しました。「その遅れを巻き返さなければいけないです。昨年のFIBAワールドカップメンバーですが、今後の選考にそこまで優位性があるとも思っていません。昨年はメンバーに入ることだけを考えていましたが、実際には足りないことがあったからこそ、自分としてはあまりプレータイムがもらえずに終わったと思っています。メンバーに入るのは目標ですが、あくまで通過点としてがんばっていきたいです」と危機感を持ってアピールし続けます。
FIBAワールドカップでの出場時間は、5試合でトータル10分。その大会後にトム・ホーバスヘッドコーチとの会話の中で、「ハンドリングでもう少し安心感が出れば、もっとプレータイムを与えられたと言われました。自チームに戻ってからライアン(リッチマン)ヘッドコーチ(シーホース三河)にその話をしたら、協力的にワークアウトメニューを作ってくれたり、試合でも起用方法を考えてくれました。そのおかげで、昨年よりもハンドリングは余裕を持ってプレーできています。もちろん判断も大事になるので、しっかりと見極めていくスキルも必要だと感じています。昨年よりも手応えは感じています」とBリーグでの1シーズンを通して、明確な課題に取り組んできた成果を発揮しています。
日本生命カップ2024や、その先の檜舞台に立つためにも「コンボガードをイメージしています」と西田選手はその役割を理解します。
「1番(ポイントガード)でも2番(シューティングガード)でも出られるチャンスがあると思っています。昨年は1番に順応しようとし過ぎて、うまくいきませんでした。少しずつ慣れながら、どちらのポジションでも対応できるように意識しています。今合宿ではペイントアタックもできており、手応えも感じています。他のガード陣よりも強みがあるプレーをどんどん出していきたいです」