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男子日本代表:日本生命カップ2024 (北海道大会)まであと10日「やっぱり勝って得るものはすごく大きい」比江島慎選手
2024年6月12日
確率良く3ポイントシュートを決める富永啓生選手
自信みなぎるプレーで躍動する比江島慎選手
第1次強化合宿(ディベロップメントキャンプ)から6人が日本代表候補に選出され、6月3日より「日本生命カップ2024 (北海道大会)」(6月23日・24日/北海きたえーる)へ向けた第2次強化合宿がはじまりました。今週よりBリーグのファイナルまで勝ち進んだ選手やベテラン組が合流し、トム・ホーバスヘッドコーチは「トライアウトがはじまりました」と緊張感が高まっています。「これまでの合宿で良い仕事をしてくれた選手が多かったこともあり、もう少し見たいと思ってこの人数になりました」と言うとおり、すでにメンバー選考も行われながら現時点では20人がしのぎを削り合っています。
沖縄で開催されたFIBAワールドカップ2023で世界から勝利をつかんだ高いレベルをキープしたまま、今合宿はスタートしました。束の間のオフを明けたばかりですが強度も精度も高く、良い練習ができています。現在公開中の映画「BELIEVE」で昨夏に体現したバスケや熱さを、ふたたび体感できます。
ネブラスカ大学で日本人として2人目のNCAAトーナメント(全米大学選手権)に出場した富永啓生選手が帰国し、「久しぶりに日本代表メンバーと一緒にバスケができ、すごく楽しいです」と笑顔を見せます。3ポイントシュートだけではなく、「その力を利用してポンプフェイクからドライブに行くことで空いてくると思っています。アメリカで通用していたプレーでもあるので、チャンスがあれば続けています」と富永選手はレベルアップし、ホーバスヘッドコーチも評価します。
東京2020オリンピックでは3人制バスケ(3×3)で檜舞台に立った富永選手は、「今回は5人制で、異なる種目でオリンピック出場ができれば良いと思っています」と偉業に挑みます。女子日本代表でも山本麻衣選手と馬瓜ステファニー選手が、同じく2種目出場に近い存在であり、3×3は5人制バスケに効果的なことを元3×3日本代表選手たちが体現してくれています。
宇都宮ブレックスのエースとして、比江島慎選手は51勝9敗のBリーグ今シーズン最高勝率に貢献。3ポイントシュート成功率44%(113/257本)を自信に、「よりシュートを打つこと意識しつつも必要な時にドライブを出しながら、ディフェンスでも貢献しなければいけないのでやることはたくさんあります」というのも期待のあらわれです。「世界に勝つためにも、自分の役割を果たさなければいけないです」と続け、それぞれが発揮できたからこそ、FIBAワールドカップ2023で勝利できました。
現メンバーでは最長となる90試合のFIBA公式戦に出場してきた比江島選手。2012年に大田区総合体育館で開催されたFIBAアジアカップ(現FIBAアジアチャレンジ)でデビュー。しかし、国際大会では悔しい記憶の方が多く、「2019年のFIBAワールドカップは自信を失った大会でした」と吐露します。しかし、そこで世界レベルが明確となり、世界最高の12チームしか出られない東京2020オリンピックでは白星こそ挙げられませんでしたが、手応えを感じることができました。2021年秋よりトム・ホーバスヘッドコーチが就任し、それぞれに明確な役割を与えられ、その強みを信じて立ち向かったことで次のステージに進めています。
「もちろん負けて得るものもあります。でも、やっぱり勝って得るものはすごく大きいと、昨年のFIBAワールドカップを通じて本当に感じました。過信にならないように注意しながら、この自信をしっかり保ってオリンピックへ向かっていきたいです。本当に強いチームになったと思っています」