ニュース

3×3 男女U23日本代表:FIBA 3×3 U23ネーションズリーグ開幕「一番は3×3を楽しむこと。それが本当に大事」田中晴瑛選手

2024年6月10日

3x3の経験を還元してチームを引っ張る田中晴瑛選手

OQTで得た課題を自信に変える高橋未来選手

 本日6月10日(月)より中国・邯鄲にて「FIBA 3×3 U23ネーションズリーグ2024(アジア 2)」が開幕。3×3男女U23日本代表は中国、モンゴル、トルクメニスタン、カザフスタン、フィリピンの6チームを相手に、1週間で6つの大会を繰り返します。日々チャンピオンが決まり、6大会の総合優勝チームが9月にモンゴルで開催される「FIBA 3×3 U23ワールドカップ2024」への出場権が与えられます。

 今年5月にはパリ2024オリンピックへの出場権をかけて開催された栃木県宇都宮市でFIBA 3×3 ユニバーサリティ・オリンピック予選2(UOQT2)、ハンガリーにてFIBA 3×3 オリンピック最終予選(OQT)。しかし、いずれのチャンスもつかむことができませんでした。OQTへ出場した高橋未来選手(デンソー アイリス)は、「スピードでは日本が勝っていました。でも、フィジカルに相手が当たってきたり、ディフェンスでついてこられたりしたときにタフショットになってしまったことでシュートが落ち、リバウンドも取られてしまいました。ディフェンスでも相手のシュートミスを誘えていましたが、最後にリバウンドを取られたのが課題です。そこをしっかりと詰めていけば、世界にも勝てると思いました」と自信につなげ、4年後へ向けたリスタートを切ります。

 候補選手として、また大会前には対戦相手として日本代表に携わってきた田中晴瑛選手(駒澤大学・ALPHAS.EXE)も、「今回はベストメンバーで挑んで、それでもオリンピックのチケットを獲ることはできませんでした。でも、勝てそうなシーンばかりでしたので、日本のスタンダードをもっともっと上げて行って、UOQT2やOQTで見せたバスケをどんどん磨いていけば、絶対に世界を相手にも勝てるようになります。その良い部分を踏襲し、このチームもレベルアップしていけるようにしたいです」と同じく勝ち筋は見えています。

 Wリーグでは確率良く3ポイントシュートを決める高橋選手ですが、「5人制でもループが結構低いため、ぎりぎり届いている感じです」という苦労があります。3×3の場合、大きさは変わりませんが、7号球と同じ重さになるボールを使用しており、「どうしても手前までしか届かなかったり、まだエアボールになることもあったり、その難しさは感じています」と言います。半円の内側が1点、外側からは2点と倍になり、小さいな日本にとっては5人制以上に長距離砲が勝利のカギを握ります。

 高橋選手もその重要性は分かっており、「OQTでも高田(静)選手がドライブを得意とするので、絶対に外が必要になると思って2ポイントシュートを練習していました。自分も得意なドライブを生かしたいからこそ、はじめに外からシュートを打っておくことで相手を抜きやすくなるとも思っています」と話し、継続してきたことで重さも克服しつつあります。

 田中選手は駒澤大学バスケ部での5人制とともに、ALPHAS.EXEや日本代表として3×3の経験値を積み上げてきました。大学生で臨む今大会はチームを引っ張る立場となり、「ゲームの中で一つひとつの課題を解決していきたいです。でも、一番は3×3を楽しむこと。それが本当に大事になります。常に5人で声を掛け合いながら、プレー面もメンタル面でもレベルアップしていけるようにしたいです」と練習時から積極的にコミュニケーションを図っていました。

 実際、練習後には「自分は経験値のアドバンテージが少しあるので、こうした方が良いかなと思ったことを共有し、それに対してみんなもそれぞれ意見を出し合っています。お互いに話して、より良いプレーを見つけています」と田中選手を中心に輪を作り、課題を共有していました。

 田中選手は昨年、FIBA 3×3 U21ネーションズリーグに出場し、「7日で6大会もあるので、ものすごくタフな大会です。気温も暑い中での戦いを踏まえ、一番成長できたのはメンタルの部分です。3×3は10分間しかないので、自分との勝負だと思っています。チーム全員が自分自身と戦いながら協力しあって、日本のバスケスタイルを出していくことで絶対に成長できる舞台です」と述べ、合わせて結果も求めていきます。

 6大会での優勝回数トップのチームが総合チャンピオンとなり、FIBA U23ワールドカップ出場を決めます。4年後、ロサンゼルス2028オリンピックへ出場するため、その予選に出られる権利を得るためにも、世界の舞台に立ち続けてポイントを稼ぎ、ランキングを上げていかなければなりません。高橋選手はOQTのコート上で悔しさを味わったからこそ、「毎日の大会で全勝して、絶対に1位突破してワールドカップへの出場権を勝ち獲ってきます」と目標に向かって、新たな戦いが幕を開けます。

■FIBA 3×3 U23ネーションズリーグ2024(アジア 2)
今大会はすべての試合をFIBA公式YouTubeにてライブ配信されます。

【STOP1】6月10日(月)
17:50[女子]日本 vs フィリピン
18:15[男子]日本 vs フィリピン
19:40[女子]日本 vs モンゴル
20:05[男子]日本 vs モンゴル
22:10[女子]決勝
22:35[男子]決勝
https://nationsleague.fiba3x3.com/2024/handan-shi-asia2-stop1

【STOP2】6月11日(火)
19:40[女子]日本 vs フィリピン
20:05[男子]日本 vs フィリピン
21:30[女子]日本 vs 中国
21:55[男子]日本 vs 中国
22:30[女子]決勝
22:55[男子]決勝
https://nationsleague.fiba3x3.com/2024/handan-shi-asia2-stop2

【STOP3】6月12日(水)
18:50[女子]日本 vs カザフスタン
19:15[男子]日本 vs カザフスタン
20:40[女子]日本 vs 中国
21:05[男子]日本 vs 中国
22:30[女子]決勝
22:55[男子]決勝
https://nationsleague.fiba3x3.com/2024/handan-shi-asia2-stop3

【STOP4】6月14日(金)
19:40[女子]日本 vs フィリピン
20:05[男子]日本 vs フィリピン
21:30[女子]日本 vs モンゴル
21:55[男子]日本 vs モンゴル
22:30[女子]決勝
22:55[男子]決勝
https://nationsleague.fiba3x3.com/2024/handan-shi-asia2-stop4

【STOP5】6月15日(土)
19:40[女子]日本 vs フィリピン
20:05[男子]日本 vs フィリピン
21:30[女子]日本 vs 中国
21:55[男子]日本 vs 中国
22:30[女子]決勝
22:55[男子]決勝
https://nationsleague.fiba3x3.com/2024/handan-shi-asia2-stop5

【STOP6】6月16日(日)
18:50[女子]日本 vs カザフスタン
19:15[男子]日本 vs カザフスタン
20:40[女子]日本 vs 中国
21:05[男子]日本 vs 中国
22:30[女子]決勝
22:55[男子]決勝
https://nationsleague.fiba3x3.com/2024/handan-shi-asia2-stop6