公益財団法人日本バスケットボール協会

　「FIBA 3×3 オリンピック最終予選 2024」（以下OQT）は本日5月16日(木)よりハンガリー・デブレツェンにて開幕。出場メンバーが発表された3×3男女日本代表は2日目から登場し、日本時間5月17日(金)深夜に初戦を迎えます。男子はベルギー（23:05〜）、すぐさまポーランド（24:30〜）と対戦。女子はエジプト（25:55〜）、スペイン（27:35〜）と続き、それぞれ2試合が行われます。

　3×3男子日本代表のエースであるトーマス・ケネディ選手（茨城ロボッツ）の得点を伸ばすため、中祖嘉人ヘッドコーチは試行錯誤し、メンバー選考にも頭を悩ませてきました。当然、相手のマークは厳しくなることを「逆手に取って、他のメンバーに良いシュートを打たせて、そこに気を逸らせたときにケネディ選手にシュートを打たせる」ために準備します。様々な場面を想定しながらスタッフ陣が戦術を練りますが、試合中は「選手の力が必ず必要になります。その両方がうまく重なっていけば、オリンピックが見えてきます」とチーム一丸となって勝機を見出してきました。

　3×3男子日本代表の特徴について、「全員がシュートを打てること」と保岡龍斗選手（秋田ノーザンハピネッツ）は自信を持っています。「1点を積み上げて行く勝負では、高さのあるヨーロッパの強豪にはなかなか勝つのは難しいです。どれだけ効率良く2ポイントシュートを決めて、なおかつ相手にノックアウトさせないようにディフェンスで我慢できるかにフォーカスしています」という戦い方は、今年の合宿がはじまったときから常に保岡選手は全員に伝え、浸透させてきました。

　4チームで争われる予選プールで2位以上となり、8チームで争う決勝トーナメントで上位3位以上がオリンピックへの切符をつかむことができます。最大6試合へ向け、「1戦1戦、試合が終わったあとはもう立てなくなるくらい全力を出し切り、なんとしても3位以上になってオリンピックへの切符を勝ち獲ることが目標です」と保岡選手はチームを引っ張ります。

　はじめて3×3がオリンピックに採用された東京大会では、2勝6敗で8チーム中6位。保岡選手が抱いた悔しさは、「オリンピックでしか返せないと思っています。先日のUOQT2（FIBA 3×3 ユニバーサリティ・オリンピック予選2）は日本で開催していただき、素晴らしいブースターさんがいる中でパリの切符を手に入れられなかったのもすごく悔しかったです。この2つの悔しさを最後のOQTにぶつけてきます。そのためにも、みんなで試合を楽しんで、今まで練習してきたことを全力で出そうという気持ちで臨みたいです」とふたたび檜舞台を目指します。

　3×3女子日本代表を率いる長谷川誠ヘッドコーチは「手応えはあります」と、前回大会に続いてOQT突破にすべてを懸けます。出場する4人がバランス良く得点を獲れるように強化し、短期間でも成長が見られました。「10分間しっかり動き続けて、自分たちも消耗しますがそれ以上に相手を疲れさせる。我々の方が体力があるので、最後はそこで勝負して行きたいです」と長谷川ヘッドコーチは日本の強みを貫きます。

　「1on1の得意な江村（優有）選手がケガで抜け、チームでボールを回して、全員で得点できるような動きを心がけてきました」と高田静選手（ＥＮＥＯＳサンフラワーズ）はOQT開幕へ向けて準備してきました。その江村選手からは、「思いっきり日本のバスケをみせつけて、切符をつかんできてください」とメッセージが届き、「彼女の分までがんばります」と髙田選手はみんなの気持ちを代弁します。「もう残されたチャンスはハンガリーでのOQTだけです。UOQT2で負けた後、すぐに気持ちを切り替えて、ハンガリーで勝つという気持ちの部分は準備できています」と高田選手は力を込め、負けられない戦いがはじまります。

■ FIBA 3×3 Olympic Qualifying Tournament
(FIBA 3×3 バスケットボール オリンピック最終予選)
日時 ： 2024年5月16日 (木) ～5月19日 (日)
場所 ： ハンガリー (デブレツェン)
予選組み合わせ
男子［プールD］日本、モンゴル、ベルギー、ポーランド
女子［プールC］日本、スペイン、エジプト、モンゴル
※参加チーム16チームのうち、上位3チームがパリ2024オリンピック出場権を獲得

■試合スケジュール
5月17日(金)
23:05［男子］日本 vs ベルギー
24:30［男子］日本 vs ポーランド
25:55［女子］日本 vs エジプト
27:45［女子］日本 vs スペイン

5月18日(土)
25:30［女子］日本 vs モンゴル
26:45［男子］日本 vs モンゴル

5月19日(日)
決勝トーナメント／オリンピック出場決定戦