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女子日本代表:第1次強化合宿レポート「ちょっとしたコツなどを見るだけでも勉強になるので楽しかった」都野七海選手

2024年5月11日

都野七海選手は日本代表候補として合宿初参加

2度目の合宿は課題を見つけながら成長につなげる絈野夏海選手

 女子日本代表は、パリ2024オリンピックの予選グループフェーズで対戦するアメリカ(7月30日4:00)、ドイツ(8月1日18:00)、ベルギー(8月4日18:00)に勝つための戦術をインプットし、コンディションとスキルを高める第1次強化合宿が終了。毎日午後は世界の当たりに負けない体作りと、大きな相手のディフェンスを交わしてフィニッシュを決めるスキルワークアウトを行いながら、土台づくりに専念しました。

 恩塚亨ヘッドコーチは「極限状態になる試合中、目の前の相手に対応しなければならないとき、無意識にパっと自分が持っている武器をつかんで戦えるように習慣化させること。その武器の使い方を5人が同じページでプレーできるのが日本の強みであり、世界との差を生む1つのポイントだと思っています」とスキルの大切さを説明します。2月のFIBA女子オリンピック予選(OQT)でも、スキルによって打開できたシーンが多く見られました。山本麻衣選手(トヨタ自動車アンテロープス)は、「ペイントアタックをしたときにレイアップシュートに行くのか、その後のプレーに入るのかをしっかり状況判断できるように心がけています」とさらに磨きをかけます。

 最年少ながら、2度目の合宿参加となる絈野夏海選手(東京医療保健大学1年)。「前回は高校生でまだ何もかもがはじめてで、自分としても手応えがあまりなかったです」とOQT前の合宿を振り返ります。ひとつカテゴリーが上がって臨む今合宿では、「所属チームから離れて活動させていただけるので、ここで吸収したことをチームに還元するのが自分の役割です。そのためにも自分自身の課題を一つひとつ見つけながら、日々を過ごしていきたいです」と目的を持ち、今回はしっかりと手応えをつかみにいきます。

 Wリーグでのルーキーシーズンを終え、ガード争いに割って入ってきたのが初選出の都野七海選手(トヨタ紡織サンシャインラビッツ)です。ワークアウトでは本橋菜子選手(東京羽田ヴィッキーズ)、宮崎早織選手(ENEOSサンフラワーズ)、山本選手と同じグループになり、「すごいガードの選手たちと一緒にワークアウトでき、ちょっとしたコツなどを見るだけでも勉強になるので、楽しかったです」と言います。臆することなくプレーしているように見えましたが、「最初はすごく緊張しました。でも、先輩方が優しく接してくださり、ルールなどもしっかり理解できています」とサポートを受けたことで、徐々に持ち味を発揮。都野選手の武器は「フローターシュート。誰にもブロックされないと思っていますし、変わらずに出し続けていきたいです」と自信を持っています。今回は2つのグループに分かれていたため、「小さいときからずっと試合を見てきたのは吉田(亜沙美)選手とは、まだ一緒に練習する機会がなかったです」と残念そうでしたが、5月13日からはじまる第2次強化合宿での競演を楽しみにしていました。

 合宿の成果を披露する「三井不動産カップ 2024 北海道大会」は、6月20日(木)・21日(金)に北海きたえーるで開催。5月16日(木)18:00よりAKATSUKI JAPAN plus+有料会員限定 先着先行販売がはじまります(チケット情報)。