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女子U18日本代表:第2次強化合宿レポート「アメリカへ行く前にチャンスをいただき、とても感謝しています」植田るな選手

2024年5月10日

アメリカ進学前に国際大会出場を目指す植田るな選手

東小姫選手は合宿前の大会でプレータイムを与えられ、白鷗大学の優勝に貢献

 「FIBA U18女子アジアカップ2024」は中国・深センにて6月24日より開幕。組み合わせが決まり、予選グループフェーズは中国、ニュージーランド、インドネシアと同組になり、まずは4強入りして来年チェコ共和国で開催されるFIBA U19ワールドカップ2025出場を目指します。女子U18日本代表は5月7日(火)〜9日(木)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第2次強化合宿を実施しました。

 女子U17日本代表との合同合宿により、先輩として絶対に負けられない意地を見せます。藪内夏美ヘッドコーチは「積極的に交流させる練習メニューにして、常にお互いが刺激し合う合宿にしました」とさまざまな競争と協力により、これまで以上に活気がありました。

 合宿前、第58回関東大学女子バスケットボール選手権大会や第45回全関西大学女子バスケットボール選手権大会が行われ、ルーキーとしてコートに立った選手も多くいます。東小姫選手もプレータイムを与えられ、白鷗大学の優勝に貢献。新たな環境での実戦経験によって「いろんな学びがあり、それを女子U18日本代表の活動にも生かすことが絶対にプラスになると思い、自分から積極的にチームメイトとコミュニケーションを取るようにしました」と早くも実行に移します。

 「ボックスアウトなど基本的な課題はみんな一緒です。特に自分はセンターなので、大きい相手に対するローポストのプレーやピックのかけ方など、これまでうまくできていなかった部分をみんなにも声をかけて修正しました」と還元します。白鷗大学には桜花学園の先輩であり、約10cm大きなオコンクウォ スーザン アマカ選手がおり、「チーム内で大きな相手とマッチアップする機会がある環境に恵まれています」と感謝し、合宿で学んだことを継続していきます。

 聖カタリナ学園高校卒業後、中学の頃から憧れて準備してきたアメリカへ進学予定の植田るな選手。当初のアリゾナ・ウェスタン大学から、さらにレベルの高いキャスパー・カレッジへ進学先を変えました。渡米前に国際大会へ出場するチャンスをつかむべく、「ガードとしての役割やアタックするところは通用すると思います」と長所を発揮。しかし、高校のときとは違ってフォーメーションなど覚えることも多く、「状況に合わせてそれを使い分けなければいけないのが難しいです」と感じながら、バスケIQを高める機会にします。

 エントリーキャンプ時に植田選手の名前はありませんでした。第1次強化合宿から追加招集され、「本当にうれしかったです。アメリカへ行く前にチャンスをいただき、とても感謝しています。このキャンプに参加でき、レベルの高い選手と一緒に練習するだけでも、とても刺激になっています」と話します。初めての国際大会出場を目指し、「身長の高い中国やオーストラリアはレベルも高いので、日本で通用したプレーができなくなることもあるとは思いますが、どんどんチャレンジしていきたいです」とワクワクしていました。

 女子U18日本代表がアジアを制したのは2008年、7大会も前のこと。その後は準優勝が続き、2022年の前回大会は3位に終わりました。FIBA U19女子ワールドカップ2025の出場権獲得とともに、「優勝への壁がなかなか越えられていないので、なんとかそこを打破することが目標です」と藪内ヘッドコーチは掲げ、金メダルを目指します。

■第2次強化合宿 参加メンバー(14名)
篠崎 真緒(F / 164cm / 日本体育大学1年)
片山 朋子(F / 176cm / 関西学院大学1年)
田中 こころ(G / 172cm / ENEOSサンフラワーズ)
植田 るな(PG / 161cm / キャスパー・カレッジ ※進学予定)
谷口 憂花(F / 174cm / 白鷗大学1年)
東 小姫(F / 177cm / 白鷗大学1年)
曽根 妃芽香(PG / 159cm / 拓殖大学1年)
鈴木 花音(F / 174cm / 筑波大学1年)
平山 真穂(C / 178cm / 筑波大学1年)
大脇 結(F / 168cm / 日本経済大学1年)
角 陽菜多(C / 177cm / 筑波大学1年)
松本 莉緒奈(F / 175cm / 関西外国語大学1年)
山田 英真(C / 180cm / 山梨学院大学1年)
堀内 桜花(G / 167cm / シャンソン化粧品シャンソンVマジック)

■FIBA U18女子アジアカップ2024
日 程:2024年6月24日~30日
開催地:中国・深セン
組み合わせ
【グループA】オーストラリア(5)チャイニーズ・タイペイ(28)韓国(25)マレーシア(63)
【グループB】日本(9)中国(19)ニュージーランド(31)インドネシア(42)
※()内はFIBA GIRLS ランキング(ユース世界ランキング:2023年12月1日現在)