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女子U17日本代表:第2次強化合宿レポート「世界の大きな相手にピック&ポップの練習も重視」三輪美良々選手
2024年5月10日
山田桜来選手は昨年のFIBA U16女子アジア選手権でスピードの強みを実感
ドライブや3ポイントシュートに磨きをかける三輪美良々選手
7月13日よりメキシコにて開幕する「FIBA U17女子ワールドカップ2024」へ向け、女子U17日本代表は5月7日(火)〜9日(木)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第2次強化合宿を実施。女子U18日本代表と合同で練習し、そしてスクリメージを行いながら強化とともに、選手選考を行いました。
ポイントガードの山田桜来選手(桜花学園高校2年)は、女子U18日本代表候補の田中こころ選手(ENEOSサンフラワーズ)や堀内桜花選手(シャンソン化粧品シャンソンVマジック)をはじめ、Wリーグや大学へ進んだ先輩たちに胸を借り、多くのことを吸収します。例えば、「ピックの使い方やシュートのフィニッシュ、スピードの緩急の付け方はとても上手で、お手本になるプレーがたくさんありました」と話し、特にコミュニケーションの取り方が学びになったようです。山田選手の強みはディフェンスであり、「チームで連携して守ることが大事になります」と感じ、そのためにもコミュニケーションを取らなければなりません。
山田選手に昨年のFIBA U16アジア選手権を振り返ってもらうと、74-80で敗れたオーストラリアを挙げます。「負けた原因のひとつがリバウンドでした。そこを強化していくことが大切です。日本のスピードは強みだと感じることもでき、そこは練習からどんどんレベルアップしていきたいです」と手応えと課題をたくさん持ち帰ってきたことで、しっかりと世界を意識できています。
昨年の女子U16日本代表エントリーキャンプに招集されなかった三輪美良々選手(大阪薫英女学院高校2年)ですが、この1年間で成長した姿を見せます。今年の女子U17日本代表候補に選ばれ、「うれしかったですが、それ以上にこのような合宿を経験させてもらえることがすごくありがたいです」とその力を試します。練習中は国際大会の映像を見ながら、「相手が大きいのでインサイドから攻めることは難しくなると思います。ドライブで切って行ったり、3ポイントシュートの精度を高めたりできるように磨いています」とまだ見ぬ世界をイメージしていました。
高校生は夏へ向けた大会がはじまっており、出場メンバー12人が選考される次回合宿は大会直前になります。約2ヶ月空くにあたり、藪内夏美ヘッドコーチは『日本代表ボックス』をプレゼント。これまでの合宿で積み上げてきたことを、「次の合宿に来たときに、すぐ開けられるような状態にしておかなければいけません。これまで伝えてきた情報や練習メニューを整理整頓することで、合宿初日の前提が揃えられます。それを入れておく頭や心の引き出しを、日本代表ボックスと表現しました」と言うように、所属チームに戻っても常に世界を意識させます。
「セットオフェンスやナンバープレーなどいろんなオフェンスがあるので、それをどのタイミングで使うか、どこがチャンスなのか、ガードとしてのボックスをしっかり整理整頓しておかなければいけないです」と山田選手。三輪選手も「世界の大きな相手に対して、ピック&ポップの練習も重視していました。高校でも、留学生にマークされたときはそのプレーが必要になってくると思います。合宿で習ったことを、帰ってからも積極的に使っていきたいです」と実戦を通して成長へつなげます。
■第2次強化合宿 参加メンバー(13名)
清藤 優衣(F / 174cm / 精華女子高校3年)
山下 笑伶奈(C / 180cm / 昭和学院高校3年
後藤 音羽(SF / 178cm / 浜松開誠館高校3年)
牧野 琉依(G / 165cm / 千葉経済大学附属高校3年)
阿部 友愛(F / 175cm / 聖和学園高校3年)
岩坂 真紘(PF / 176cm / 土浦日本大学高校2年)
髙橋 優希(G / 167cm / 札幌山の手高校2年)
山田 桜来(PG / 160cm / 桜花学園高校2年)
三輪 美良々(C / 177cm / 大阪薫英女学院高校2年)
鈴木 瑚香南(C / 178cm / 福岡大学附属若葉高校2年)
濱田 ななの(PG / 160cm / 桜花学園高校2年)
杉浦 結菜(F / 172cm / 岐阜女子高校2年)
庵原 有紗(C / 180cm / 日本航空高校北海道2年)
■FIBA U17女子ワールドカップ2024
日 程:2024年7月13日~21日
開催地:メキシコ・レオン、イラプアト
組み合わせ
【グループA】日本(9)スペイン(4)アルゼンチン(30)フィンランド(10)
【グループB】イタリア(15)メキシコ(34)マリ(12)ニュージーランド(31)
【グループC】プエルトリコ(22)オーストラリア(5)アメリカ(1)クロアチア(11)
【グループD】チャイニーズ・タイペイ(28)エジプト(20)カナダ(3)フランス(2)
※()内はFIBA GIRLS ランキング(ユース世界ランキング:2023年12月1日現在)
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