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女子日本代表:第1次強化合宿スタート「日本代表として北海道で試合をするのがはじめてなので楽しみ」町田瑠唯選手
2024年5月8日
アメリカとの対戦を楽しみにする林咲希選手
町田瑠唯選手は3度目のオリンピックへ向けて始動
パリ2024オリンピックへ向けた23名の候補選手が発表され、5月6日(月)より味の素ナショナルトレーニングセンターにて第1次強化合宿がスタート。組み合わせ抽選を経て、アメリカ(7月30日4:00)、ドイツ(8月1日18:00)、ベルギー(8月4日18:00)と予選グループフェーズの日程も決まりました。恩塚亨ヘッドコーチは対戦相手の分析を行い、そこで見出された勝ち筋をスクリプト(台本)に落とし込み、さらに習慣化して無意識に動けるように強化を進めていきます。その第一歩となる今合宿は、昨シーズンのWリーグが終わり、オフからオンへと切り替えるためのコンディション作りにまずは注力します。ファイナルへ勝ち進んだ両チームとコンディション調整が必要なグループと、先にオフを迎えて準備してきたグループの2つに分け、チーム練習とともにスキルアップを目指すワークアウト、負けないフィジカルを作るウエイトトレーニングに勤しんでいます。
FIBA オリンピック世界最終予選(OQT)のときと変わらぬ「走り勝つシューター軍団」のコンセプトを掲げ、それを体現できる23名を招集。OQTの反省を踏まえ、「スクリプトがまだ不十分だったところがあり、やるべきことをやるべきタイミングで正確にできていない大きな課題があり、そこを習慣化していきます。例えば、良いスクリーンをしっかりとかけ、受ける側もタイミングを計る、といった基本的なスキルの改善も必要です。小さい課題を解決しながら100%遂行できるようにして、金メダルへ近づく道のステップにしていきたいです」と恩塚ヘッドコーチは話し、選手たちへ共有します。
パリ2024オリンピックの開幕戦は、前回大会決勝と同じくアメリカと対戦。喜びと悔しさが入り交じる銀メダル獲得でしたが、その感情を思い出せる選手は10人と多くいます。「楽しみな気持ちが今はあります」というキャプテンの林咲希選手(富士通レッドウェーブ)は、アメリカ戦への想いをこう話します。
「アメリカとは初戦なのでまだアジャストされていない分、どこまで自分たちのプレーが通用するのかを試したいです。そこで上回れるところと、また課題も出てくると思いますが、東京オリンピックのときとはまた違うバスケットができると思っています。東京オリンピックの後、『日本とは二度と戦いたくない』とアメリカの選手たちは言ってくれたので、またそう思ってもらえるように、前回以上の試合ができたら良いと思います」
OQT前の合宿にも参加していましたが、別メニューでの調整に終わった町田瑠唯選手(富士通レッドウェーブ)も銀メダリストであり、準決勝フランス戦では18本の大会記録を作ってアシスト王(平均12.5本)を受賞し、世界にその名を轟かせました。その翌年にはWNBAワシントン・ミスティックスでプレー。しかし、代表活動がはじまる前の度重なるケガにより、2021年8月8日のアメリカとの決勝以来、大会へ出場していません。はじめてWリーグでの優勝を果たし、髙田真希選手(デンソー アイリス)、宮澤夕貴選手(富士通レッドウェーブ)とともに3大会連続のオリンピック出場へ向け、「緊張が大きいです」とその心境を述べます。
「この体育館の雰囲気やいろんな選手がいるので、緊張があります。恩塚ヘッドコーチのバスケはすごく頭を使いますし、相手のディフェンスの動きによって選手自身がアクションすることがメインになってくると思います。その理解がすごく大事になります。みんなよりも出遅れているので、なるべく早く追いつきたいです」
町田選手にとって今合宿のメニューは、「コンディションを整えることがメインであり、それに加えて頭を使って確認し、恩塚ヘッドコーチのバスケを理解する期間なので大事にしたいです」と歓迎し、それは恩塚ジャパンに初招集された選手たちも同じです。恩塚ヘッドコーチが言うように、「オリンピックで勝つ確率を1%でも上げる」ためにお互いが声をかけ合い、良いスタートを切りました。
6月20日(木)・21日(金)に北海きたえーるにて、オーストラリア代表を迎える「三井不動産カップ 2024」を開催。チケット概要が発表されました。町田選手は「北海道で試合があることはすごく光栄ですし、とてもうれしいです。日本代表として北海道で試合をするのがはじめてなので楽しみです。北海道のファンの方々も、きっと楽しみにしてくれていると思っています」と地元凱旋にご期待ください。