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3×3男女日本代表:日本開催で実感できた多くの声援やその想いを持って向かうオリンピック最終予選まであと10日 | 一覧へ | FIBA3×3 ユニバーサリティ・オリンピック予選2(UOQT2) 江村優有選手欠場のお知らせ |
3×3男女日本代表[UOQT2]2日目 ともに最終戦に敗れて予選プール敗退。この悔しさを糧にハンガリーOQTのラストチャンスにすべてを懸ける
2024年5月4日
エジプト戦は積極的にゴールへ向かってフリースローをもらい、決勝点を決めた三谷桂司朗選手
ブラジル戦では12点中11点を挙げた高田静選手
栃木県・ライトキューブ宇都宮(大ホール)にて開催中の「FIBA 3×3 ユニバーサリティ・オリンピック予選2」(以下UOQT2)は2日目。予選プールすべての試合が終わりました。ホームゲームの大歓声を受けた3×3男女日本代表でしたが最終戦で敗れ、ともに2勝1敗。敗れても男子は13点以上、女子は17点以上を獲れば、総得点で上回って決勝トーナメント進出の可能性が残っていました。しかし、女子はブラジルに12-13、男子はフランスに10-21のKO負けで、残念ながら決勝トーナメントへ進出できず、早々に今大会を終えました。パリ2024オリンピックへの出場の望みはまだ消えておらず、最終予選となる「FIBA 3×3 OQT 2024」(以下OQT)がハンガリーにて5月16日より開幕。3×3男女日本代表は両チームとも出場資格があり、この悔しさを糧にラストチャンスにすべてを懸けます。
男子は2戦目、エジプトと対戦。「相手はフィジカルに、ずっとハードにプレーしてくるチームであり、このような展開になることはみんなも分かっていました」と三谷桂司朗選手(広島ドラゴンフライズ)が言うように、序盤は1-5とエジプトにリードされ、我慢の時間帯が続きます。保岡龍斗選手(秋田ノーザンハピネッツ)の連続2ポイントシュート、そして三谷選手のバスケットカウントで均衡を破り、6-5と逆転します。しかし、その後はふたたびエジプトにリードを許し、追いついては離され、そして時間が進んでいくことで1点差が重くのし掛かります。
試合中、三谷選手は「実際にプレーするとすごくしんどくて、何回も下を向きそうになりました」と苦しい状況でしたが、その度に、落合知也選手(ALPHAS.EXE)をはじめ、仲間たちが顔を上げさせます。昨日のヒーローとなったトーマス・ケネディ選手に対し、相手のマークは当然厳しくなることは選手同士でも話しており、「僕が攻め気を出して、少しでもチームに勢いを与えたいと意識していました」と三谷選手は奮起します。20-20で迎えたラストプレーはいずれもフリースローでした。最初にKOチャンスが訪れたエジプトは、#5 Ahmed Yasser Ahmed Rabie Rehan選手のフリースローは、満員の観客の大歓声によって阻止。残り1分、続いて三谷選手がファウルをもらいます。「昨日から苦手意識がありましたがすごい声援をいただいて、 それが力になって最後のフリースローを決め切ることができました」と決勝点を決めて21-20と勝利し、すぐさまラストのフランス戦へ準備します。
13点差以上を取れば、フランスに敗れても2位で決勝トーナメント進出の情報は、試合前から選手たちも知っていました。しかし、得点源のケネディ選手が止められ、保岡選手の2ポイントも1本しか決まりません。三谷選手の5点が最高であり、思うように得点を伸ばせないまま10-21のKO負けし、早々に今大会が終わりました。落合選手は完敗を認め、ホームの大声援をもらいながらも決勝トーナメントへ進めなかった責任を感じ、「最後に不甲斐ない試合をしてしまったのは、本当に申し訳ないです」と悔やみます。エジプト戦同様、序盤に1-6のビハインドを背負い、「こちらのディフェンスに対し、完全に相手のスカウティングで対応されたことで先手を取られてしまいました」と落合選手は続けます。オフェンスを成功させて勢いに乗るフランスは、自ずとディフェンスの強度も高くなり、「自分たちがやりたいことが全然できなかったことが敗因です」と落合選手は述べ、悔しい結果に終わりました。
初日に2連勝した女子ですが、江村優有選手(早稲田大学)の負傷により、3人での戦いを強いられます。1勝1敗でドイツとブラジルが続き、是が非でも勝ちが欲しかったブラジルとのラストゲーム。高田静選手(ENEOSサンフラワーズ)が出だしから得点を重ね、3-1とリードします。交代ができない日本は、時間が進むにつれて疲労が見られ、ゴールが遠のきます。勝ち越せたはずのフリースローや、ノーマークシュートが決まらず、12-13で惜敗。昨日勝利したドイツと比較し、「ブラジルは体の当たりがさらに強く、ペイントエリア内で得点してくる意識が高かったです」と高田選手は話し、対策していても押し込まれてしまいました。満身創痍の中、戦い抜いた3人を長谷川誠ヘッドコーチは労い、男女ともOQTへ向けて切り替え、ふたたび強化がはじまります。
■FIBA 3×3 ユニバーサリティ・オリンピック予選2 結果
▼5月4日(土)
【男子】日本 21-20 エジプト
【女子】日本 12-13 ブラジル
【男子】日本 10-21 フランス
■ FIBA 3×3 Olympic Qualifying Tournament
(FIBA 3×3 バスケットボール オリンピック予選)
日時 : 2024年5月16日 (木) ~5月19日 (日)
場所 : ハンガリー (デブレツェン)
予選組み合わせ
男子[プールD]日本、モンゴル、ベルギー、ポーランド
女子[プールC]日本、スペイン、エジプト、モンゴル
※参加チーム16チームのうち、上位3チームがパリ2024オリンピック出場権を獲得