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女子U17日本代表:第1次強化合宿レポート「速いバスケを出すこと。とにかくガードが攻めるスタイル」髙橋優希選手
2024年4月18日
この1年間で成長した姿を見せる髙橋優希選手
清藤優衣選手は攻守に渡って積極的にプレー
女子U17日本代表は4月15日〜17日の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて2024年度第1次強化合宿を実施。本年7月13日よりメキシコにて開幕する「FIBA U17女子ワールドカップ2024」は組み合わせ抽選が行われ、日本はスペイン、アルゼンチン、フィンランドと同じ予選グループに決まりました。
この結果を受け、藪内夏美ヘッドコーチは「世界大会ではどのチームが相手でも、日本にとっては体格的に不利な状況になるのは変わりません。その中で自分たちの強みを生かしていくためにも、スピードとスペーシングが一番大事になります」と話し、強化を進めています。
合宿2日目には上手さや体の強さ、高さもある早稲田大学に胸を借り、はじめて実戦形式の練習を行いました。練習の成果を発揮する機会となる一方、「絶対に相手は準備してきたことを壊してきます。実際、相手に読まれてうまくプレーできませんでした」という藪内ヘッドコーチは、その状況に選手たちがどう対応するのかに着目します。最初は先輩たちに圧倒されていましたが、「少しずつ慣れていき、自分たちがやるべきプレーにフォーカスできたときは良い兆しも見られました」と評価します。しかし、それ以上に課題が明確となり、最終日の練習で細かい部分にこだわりながら修正に努めました。
藪内ヘッドコーチがテーマに掲げる「まず戦うこと」を心がけ、実戦に臨んだ清藤優衣選手(精華女子高校3年)。「ドライブしてどんどんアタックできたり、ディフェンスでは前から当たったり、積極的にプレーできたのは良かったです」と手応えを感じていました。髙橋優希選手(札幌山の手高校2年)は1年前のエントリーキャンプに、その名はありませんでした。しかし、成長過程にある世代であり、「大学生を相手にも、得意なジャンプシュートは通用したかなと思います」と頭角を現します。一つひとつのプレーに手応えがあるかどうかも藪内ヘッドコーチは選手たちに伝えており、それぞれ得意なプレーでアピールします。
今合宿には15人が招集されましたが、清藤選手と髙橋選手のように昨年のFIBA U16アジア選手権に出場できなかったメンバーが半分ほどいます。昨年からチームルールは大きく変わっておらず、「それを覚えることがまずは大事です」と藪内ヘッドコーチ。逆に、昨年の女子U16日本代表経験者は、そのルールを覚えていたことで、実戦での差が見えました。「FIBA U17ワールドカップに出場する世界のライバルは、みんなが思っている以上に背が高く、体は強く、そしてスピードも速いです。日本で通用するいつものプレーが通りません」と早い段階からのマインドセットが必要です。
清藤選手は「相手のプレッシャーに負けてミスにつながり、簡単に点数を獲られてしまうことが多かったです。世界でも厳しく守られることはあるので、そこはしっかりと修正していきたいです」と、早稲田大学の先輩たちから世界をイメージします。髙橋選手はポイントガードとして、「リバウンドを獲ったあとすぐに前へパスを飛ばすなど、速いバスケを出すこと。とにかくガードが攻めるスタイルだと思っています」と状況判断を早くし、パスをさばいたり、自らゴールを狙ったり、チャンスを作っていました。
実戦形式の合宿を経て、細かい課題が見えたとともに、「相手の初速度をどれだけ止められるかもカギとなります。そのためにも、自分たちから体を当てていくことはもっともっと必要です」と藪内ヘッドコーチはさらに強度を高め、今後も強化を重ねて準備していきます。