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OQT[第1戦]日本86-75スペイン:開幕戦を勝利し、オリンピック出場に王手「シュートを決められても決め返すという意地や気持ちがあった」山本麻衣選手

2024年2月9日

「下を向かずにやられたらやり返す」精神で得点を決める山本麻衣選手

林咲希選手は3ポイントシュートを6本決めて勝利に貢献

 「FIBA女子オリンピック世界最終予選 〜FIBA Women’s Olympic Qualifying Tournaments 2024〜」(以下OQT)が開幕。最後の練習を終えてチームハドルを組んだ際、馬瓜エブリン選手(デンソー アイリス)が「ここに来たの何のため? オリンピックを行くぞ!」と発破をかけました。その馬瓜エブリン選手は20点を挙げ、何度も咆哮してチームを盛り立てます。女子日本代表はこれまでFIBA公式戦で勝ったことのないスペインに対し、86-75で初勝利。パリ2024オリンピック出場に王手をかけました。次戦は2月9日(金)26:00(深夜2:00)より、開催国のハンガリーと対戦します。

 大会前、恩塚亨ヘッドコーチはスペインのバスケスタイルに対し、「すごくアグレッシブで、ケンカが強いみたいな感じで仕掛けてきます」という言葉どおり、1on1でゴールをこじ開けてきます。しかし、日本は怯むことなく、逆に向かって行ったことで第1クォーターは26-18と最高のスタートを切りました。

 林咲希選手(富士通レッドウェーブ)は最初に2本の3ポイントシュートを決め、「チームに良い流れを持って来られたと思っています。それがみんなにしっかりと良いエネルギーが伝わって、40分間走り切れたと思います」と振り返ります。3ポイントシュートを8本中6本を決め、20点をマークして勝利に貢献。恩塚ヘッドコーチも、「林選手が迷うことなく自分のシュートを打ってくれた姿にみんなが引っ張られ、そういう意味でもキャプテンシーが素晴らしかったです」と称えました。

 第2クォーターはスペインに連続10点を奪われ、33-30と3点差に詰められます。追い上げられても慌てることなく、ふたたび林選手が3連続3ポイントシュートを決め、10点差をつけて前半を終えました。このように引き離す力が、今の女子日本代表の強さです。山本麻衣選手(トヨタ自動車アンテロープス)は、「全員がシュートを決められても決め返すという意地や気持ちがありました。決められても焦らずに、また全員でもう一度何をすれば良いかを明確に遂行できたのが良かったです」と話し、スペインの強さを凌駕することができました。

 スペインから金星を挙げたからこそ、次のハンガリー戦で勝たなければ意味はありません。「スペイン戦とコンセプトは変わらずに勝てるところで勝つ、持っているもので最高の戦い方をする、そこに尽きると思っています。高いエネルギーでしっかり戦い抜きたいです」と恩塚ヘッドコーチは話し、準備してきた成果を発揮して連勝を狙います。

■OQT試合日程(日本時間)
第1戦:日本(1勝)86-75 スペイン(1敗)
2月9日(金)26:00〜 日本 vs ハンガリー
2月11日(日)23:00〜 日本 vs カナダ
※NHK BS、DAZNで生中継