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男子U22/女子ユニバ日本代表:FISUワールドユニバーシティゲームズまであと3日「挑戦することでもっとプレーの幅が広がることを伝えられるように」岡本美優選手

2023年7月25日

女子ユニバ日本代表の岡本美優選手はポジションアップし、勇気を与えるチャレンジ

1年生で唯一、男子U22日本代表に選出された境アリーム選手

 今夏、世界を相手に目覚ましい活躍を見せているアンダーカテゴリー。女子U19日本代表は、歴代2番目の好成績となる世界6位。男子U19日本代表は、5人制すべてのカテゴリーにおいて史上初のベスト8を果たし、歴史にその名を刻みました。後輩たちからバトンを受け取った男子U22日本代表と女子ユニバ日本代表は、7月28日(金)より開幕する「FISUワールドユニバーシティゲームズ2021」(※本来は2021年に行われる予定でしたが、コロナ禍によって延期)へ向け、本日結団式を行った後、開催地となる中国・成都へと出発します。

 本来であれば、2年に一度開催されるこの大会。しかし、コロナ禍によって2021年から延期が続き、4年ぶりに開催。男子に至っては2019年ナポリ大会は出場権がなかったため、2017年台北大会以来となります。男子U22日本代表の網野友雄ヘッドコーチは、「能力がある選手たちに対し、伸びしろを含めて国際経験をさせることが大事です。トランジションに強みを持ったメンバー構成にしています」と説明し、2年後のルール・メトロポリタン・アレア(ドイツ)大会につなげる選手選考です。

 最年少の境アリーム選手(白鷗大学1年)は、昨年のSoftBank ウインターカップで日本一になった開志国際高校出身(※本日より北海道インターハイ開幕)。「1年生は1人だけですがしっかりと声を出し、先輩たちの指示も聞いて、プレータイムも少ないとは思いますが、その中で自分ができることをやり切りたいです」と抱負を述べます。

 昨年は男子U18日本代表としてアジアとの戦いを経験。しかし、今年の男子U19日本代表には選ばれず、「FIBAワールドカップに出場したかっただけに、メンバーに選ばれなかったことは本当に悔しかったです」とその心境を吐露します。しかし、昨年ともに戦ったメンバーから「今でも同じ仲間だから」と連絡があり、「世界ベスト8になったのはすごくうれしかったです」と喜びを分かち合います。男子U19日本代表は落選しましたが、そのひとつ上のカテゴリーである男子U22日本代表に選出され、はじめて世界へ挑みます。

「みんなよりも先に男子U22日本代表のメンバーに選ばれたので、いっぱい吸収したいです。次の大会では、この経験をみんなに還元できるようにしていきたいと考えています。センターとして相手のビッグマンを止めること、短いプレータイムでも流れを変えられるようなリバウンドやディフェンスでがんばります」

 大学生だけではなく、ENEOSサンフラワーズの鈴置彩夏選手を加えた女子ユニバ日本代表を率いる柏倉秀徳ヘッドコーチは、「どのポジションでも全員が3ポイントシュートが打てること。4番や5番ポジションでもアウトサイドプレーができること。トランジションやハードにプレーしながら遂行力があること」と掲げるコンセプトをもとに12人を選考しました。2017年台北大会では銀メダルを獲得し、目指すは世界一です。

 練習中から次々と3ポイントシュートを決める岡本美優選手(東京医療保健大学4年)。本来のパワーフォワード(4番)ですが、「3番ポジション(スモールフォワード)も求められています。3ポイントシュートは自分の持ち味であり、強みでもあるので、そこを生かしながらドライブやピックを使ったプレーなどにも今は取り組んでいます」と意欲を見せます。自身のプレーの幅を広げるだけではなく、ポジションアップして活躍する姿を見せることで、同じポジションの選手たちに勇気を与えたいと岡本選手は考えていました。

「ポジションが変わることに対して、ネガティブな気持ちになる人もいるかもしれません。特に、インサイドからアウトサイドのポジションアップは全くプレースタイルも違うので、あきらめてしまう人も多いと思います。でも、このチャレンジを楽しんで、自分ができるようになったら今はセンターをしている選手に対して、『違うポジションだってできるんだ』と思える人が増えたら良いなと思っています。挑戦することで、もっとプレーの幅が広がることを伝えられるようにしたいです」

 そんな岡本選手にとっては、これが初の世界大会になります。これまでのアンダーカテゴリーではケガやコロナ禍で中止になったことで、そのチャンスを逸してきました。先に挙げた後輩たちの活躍にも刺激を受け、「女子U19日本代表も、その前に行われた女子U16日本代表も素晴らしい成績を残し、がんばる姿を見て自分たちも負けられないという気持ちが強いです。これからを担う世代でもあるので負けていられないです」と闘争心を持って世界一を目指します。