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3×3女子日本代表:FIBA 3×3ワールドカップ2023総括「得点を取られても、取り返せば勝てるのが3×3」江村優有選手
2023年6月8日
過去最高位の9位を記録した3x3女子日本代表
「FIBA 3×3ワールドカップ2023」(オーストリア・ウィーン)は男子はセルビア、女子はアメリカが優勝して閉幕。3×3男女日本代表もすでに帰国しています。そのアメリカに決勝トーナメント(プレーイン)で対戦し、17-22で敗れて9位に終わった3×3女子日本代表。初の予選突破、そして過去最高位を記録した選手たちのコメントをご紹介します。
■中田珠未選手(ENEOSサンフラワーズ)
昨年に続いて2度目のFIBA 3×3ワールドカップであり、それ以外の大会にも出場してきたなかでアメリカと対戦したのははじめてでした。すごく強いイメージを持ってしまいますが、長谷川(誠)コーチには「敵わない相手ではない」と言われていました。結果は17-22で負けてはしまいましたが、チーム全員が戦えるという手応えを感じられ、自信にもつながりました。実際にアメリカと対戦し、自分たちも勝てない相手ではないことを実感できたことが一番の収穫でした。まだまだ経験が浅いですが、次につながる敗戦になったとポジティブに捉えています。
今回はチームを引っ張る立場になり、それはみんなも感じていたようです。長谷川コーチには、「これまでの女子日本代表の中で一番コミュニケーションを取っていたし、チームビルディングがしっかりできていた」と終わったあとに言ってくれたことが、すごくうれしかったです。また、ものすごく当たっていた江村選手を中心に考えて、バスケットを作ることができたのも良かったです。任せっきりというわけではなく、選手それぞれがより明確に起点を作って攻めることを考えたことで、自分が何をすれば良いかを考えてプレーできるようになりました。
今後もFIBA 3×3 Women’s Seriesなど大会があり、いろんなメンバーで戦って行くことも多いとは思いますが、少ない時間の中でいかに全体をレベルアップしていくかが重要です。今回のFIBA 3×3ワールドカップを経験した選手たちは、違うメンバーになってもそれぞれがもっとリーダーシップを取っていかなければいけません。それが日本のレベルアップにも関わってくると思います。
■高田静選手(ENEOSサンフラワーズ)
メダル獲得を目標としていたので、その結果に届かなかったのは悔しかったです。でも、日本としてはじめて予選プールを通過し、アメリカとも良い試合ができたことで、世界にも日本のバスケが通用する、そして世界でメダルを取れる可能性を感じられた大会でした。すごく貴重な経験になりました。
はじめて3×3の大会に出場しましたが国内合宿と比べて、海外の選手の大きさや戦術的な部分などが全然違いました。そこを経験できたことは、すごく勉強にもなりました。国内合宿でもこのメンバーで一緒にゲームをしたことがなかったので、大会前に招待試合に出場できたことはすごく良い時間でした。大会前の期間でも徐々に良くなっていることが実感できたので、もっと日数があれば良かったという思いもあります。
5人制と比べて、3×3はまだそれほど注目度が高くないと感じます。だからこそ、結果を出して、東京2020オリンピックで銀メダルを獲得した5人制くらい注目されるといいな、と今大会へ向かうときにも思っていました。今後も、注目度というところで貢献できるように、がんばっていきたいです。
■三田七南選手(ENEOSサンフラワーズ)
合宿中はうまくいかないこともありましたが、3×3は試合を重ねるごとに成長していきます。大会前に初戦の入りが大事と言ってましたが、最初のオーストラリア戦はダメでした。でも、その後にうまく切り替えることができ、2戦目のドイツ戦はずっとポジティブな考えでエナジーを持ってプレーできたことで勝つことにつながりました。
予選プールは3位通過になってしまいましたが、アメリカと対戦できることを全員が楽しみに思っていました。当たって砕けろという感じで挑み、結果は負けてしまいましたが、FIBA 3×3アジアカップほどの悔しさはありません。はじめてFIBA 3×3ワールドカップで予選突破をすることはできましたが、やっぱり目指すところはもう少し上だったので、今後もこの戦いで感じたことをしっかりと伝えていけるようにしたいです。
■江村優有選手(早稲田大学3年)
プレー中にMVPコールが起きたり、日本とは違う観客の盛り上がりがすごかったです。その中でバスケットができて、すごい楽しかったです。
2試合のドイツ戦から1人ひとりが自分の役割を徹底して、スコアを上げることができて良かったかなと思います。大会の約1週間前くらいから現地での合宿を通して、練習を試合をしていくごとにどんどんそれぞれ何が得意なのか、何の役割をすれば良いかが、はっきりしていったところで信頼関係を築けたと思います。選手みんなでよくコミュニケーションを取っていたのが良かったです。
3人制でも5人制でも同じですが、試合の勝敗はマッチアップで決まります。その中で、インサイドの部分ではどうしてもミスマッチができてしまいますが、外に出てスピードのミスマッチは使えます。そのミスマッチを有効的に作って攻めていくことが、これから戦っていく上でも大切です。点数を取られるのはしょうがないですし、どうしてもインサイドではミスマッチになってしまいます。でも、得点を取られても、取り返せば勝てるのが3×3。スコアを取ることを意識し、そこを重点的に生かしていきたいです。
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