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第27回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会(兼 2014FIBAワールドカップ アジア地区予選) 大会第6日目 2次ラウンド第2戦vsチャイニーズ・タイペイは15:00(日本時間16:00)ティップオフ

2013年8月6日

 「第27回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会(兼 2014FIBAバスケットボールワールドカップ アジア地区予選)」は第6日目、フィリピン・マニラは雨の朝を迎えました。

 「気持ちを切り替えて──この言葉ばかり使っていますが…」と、#10竹内 公輔選手はコメントを切り出そうとした時にためらいの言葉を添えました。結局は切り替えられず、初戦カタール戦の敗戦からずっと尾を引いてるような状況が続くハヤブサジャパン 男子日本代表チーム。しかし試合はまだまだ続き、何かのきっかけで勢いを増すチームが現れるのもこの大会です。日本とは逆のグループを戦っている前回大会チャンピオンの中国も、昨日はカザフスタンと最後まで競った試合を強いられ、73-67で辛勝。予選ラウンド3連勝したカザフスタンは、自信を持って2次ラウンドに上がってきたことが伺えます。逆に今は沈黙する中国ですが、決勝トーナメントになればガラリとチームが変わる恐れもあります。会場となるモール・オブ・アジア アリーナの横に広がる海のように、波に乗れば勢いは増し、逆にその波にのまれる恐れもある本当に過酷な大会であり、それは全チームにとって同じ条件です。

 キャプテンの#11桜井 良太選手は「オフェンスが軽く、不完全燃焼で終わってしまっている」と今の状況について話します。それについて詳しく聞くと、「桜木選手が入ってきて変わってしまったことは、周りの選手たちの攻め気がなくなっていることです。桜木選手からノーマークでパスを受ければシュートを打ちますが、自分から攻めようという気持ちがなく、タフショットで終わってしまっています。大事なところで桜木選手を使うことは必要ですが、これまで桜木選手がいなくてもでできていたプレイがあります。もっともっと強気でファウルをもらうようなプレイをしていかなければなりません」と話していました。

 選手それぞれ、今やるべきことや修正点はハッキリと分かっています。しかし、「ボールをプッシュして速い展開に持ち込もうとは言ってましたが、攻め気が足りない状況についてはカタール戦で既に感じていたのにそのままにしてしまっており、今日はさらにそう感じてしまいました」と、桜井選手は自分の胸にしまったままにしてしまったことで、同じようなミスが続いてしまいました。大会前、桜井選手は、「もう日本代表でプレイするのは長くないと思っています。だから、これが最後という思いでコンディションの良い悪いというよりも、気持ちで引っ張っていきたい」と話していました。気持ちは言葉にしなければ伝わないこともあります。「もう一度、自分たちがやってきたプレイを出すようにしないと、今までやってきた良いところがなくなってしまいます」。もう一度、良かった時のイメージを呼び覚まし、奮起を期待しましょう。

 本日の相手は負けなし4連勝中で、波に乗ってるチャイニーズ・タイペイ。予選ラウンド最終戦、満員のフィリピン ホームゲームでも冷静に3Pシュートを沈め、そして気持ちの強い1on1で得点を重ねて勝利。昨日はホンコン・チャイナ相手に、94-55で快勝。その勢いを止めるには、チャイニーズ・タイペイ以上の強い気持ちを持って「PLAY HARD」に戦わねば勝機はありません。「自分がしっかり納得できるプレイをしたいです。そんなにたくさん点数を獲れるわけではないですが、ディフェンスやルーズボール、速い展開に持ち込む自分らしいプレイを見せていきます」と言う桜井選手。諦めずに戦う集団であるハヤブサジャパンを再び目覚めさせ、2次ラウンドの残る2戦で納得の行くゲームをし、自分たちで波を掴みたいところです。まだまだFIBA ワールドカップの出場権を獲得できる過程におり、諦めるには早すぎます。そして、一人ひとりが悔いを残さないためにも、それぞれの秘めたる熱い思いをさらけだし、「PLAY TOGETHER」チーム一丸となって本日の試合に臨みます。

■大会第6日目 8月6日(火) 試合スケジュール
10:30(日本時間11:30)~ ヨルダン vs ホンコン・チャイナ
12:45(日本時間13:45)~ バーレーン vs イラン
15:00(日本時間16:00)~ 日本 vs チャイニーズ・タイペイ
17:45(日本時間18:45)~ 中国 vs インド
18:00(日本時間19:00)~ タイ vs サウジアラビア ※会場:ニノイ・アキノ・スタジアム
20:30(日本時間21:30)~ フィリピン vs カタール
22:30(日本時間23:30)~ カザフスタン vs 韓国
※日本戦はCS放送「フジテレビNEXTライブ・プレミアム」にて生中継