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男子U17日本代表:FIBA U17ワールドカップまで2日「将来NBAに行くような選手たちと試合できるのが楽しみ」武藤俊太朗選手
2022年6月30日
積極的なプレーで得点に絡んで行くことを誓う武藤俊太朗選手
FIBA U16アジア選手権では平均12.4点の活躍を見せた小川瑛次郎選手
7月2日(土)よりスペイン・マラガで開幕する「FIBA U17ワールドカップ」。予選ラウンドではFIBAユース世界ランキング23位のドミニカ共和国戦からスタートし、同2位のスペイン、同7位のリトアニアと世界トップクラスとの対戦が続きます(日本は32位)。
オフェンスではボールをシェアしながら確率の高いシュートを狙い、守っては全員がボックスアウトを徹底し、ボールを獲りきることをコンセプトに強化してきたアレハンドロ・マルチネスヘッドコーチ。コートに立つ選手には最大限のエネルギーを発揮させ、どんどん交代しながらタイムシェアして戦うスタイルです。FIBA U17ワールドカップでも変わらぬ全員バスケで、世界の強豪に挑みます。
FIBA U16アジア選手権での開幕当初、「試合の入り方が大事なので、思いきって得点を獲りに行こうという気持ちでプレーしていました」という武藤俊太朗選手(開志国際高等学校3年)は先発で起用されていました。第3戦目のインド戦からベンチスタートとなりましたが、「チームが苦しい時にコートに立って、良い形で得点を取ってつなげられたかなと思います」と話すように、どんな場面でコートに立っても変わらぬ活躍を見せます。
一方で、頭ひとつ抜けていたオーストラリア(FIBAランキング8位)との試合では、「ブロックが届かないと思って打った3ポイントシュートが、触られてしまったときがありました。また、ボックスアウトをしていてもオフェンスリバウンドを取られてしまい、そこを修正していかなければならないです」とその差を痛感しています。オフェンスでは平均26.6点で川島悠翔選手(福岡大学附属大濠高等学校2年)がエースとして引っ張ってくれましたが、今大会では厳しいマークにあうことも想定されます。武藤選手も「悠翔に頼りすぎてしまったところがありました。そこで自分やフォワード陣がもっと絡んで得点を獲れるようにしていかなければならないです」と話すとともに、「将来NBAに行くような選手たちと試合できるのが楽しみです」と目を輝かせ、持てる力を存分に発揮するだけです。
武藤選手に代わって、先発を任されたのが小川瑛次郎選手(羽黒高等学校2年)でした。川島選手に次ぐ平均12.4点を挙げる活躍に対し、「持ち味であるシュート力をFIBA U16アジア選手権では発揮できました。でも、これから挑むFIBA U17ワールドカップではもっと相手のレベルや身長も高くなるので、その中でもシュートを決めきれる力をこの短期間でもつけていきたいです」とレベルアップを図っています。
マルチネスヘッドコーチが強化してきた点に対し、「スペーシングに対して言われることが多かったですが、それをうまく出せたことでシュートにもつながりました。スペーシングの大切さを実感できました」という小川選手。効率良く期待値の高いシュートを打てたことで、シュート成功率は46.7%(163/349本)の高確率で決めた成果として現れています。
開幕当初は3ポイントシュートに偏ってしまったことを指摘され、「フェイクからのドライブを増やすようにマルチネスヘッドコーチに言われたことで、そこからみんなで積極的に仕掛けていくようになりました」と小川選手は言い、どんどんゴールへアタックするのがこのチームの魅力です。FIBA U17ワールドカップへ向け、「この短期間でシュート力が上がるかは分からないですが、それでもたくさん打ち込んでいきたいです。試合で楽しむことも忘れないで戦ってきます」と小川選手は力を込めます。結果を求めながらも思いきってチャレンジし、将来につながるたくさんの経験を積むことがこの世代には重要です。マルチネスヘッドコーチも常に試合から学ぶことをモットーに掲げています。
「試合に勝つことができれば素晴らしいことです。しかし、良い結果を得られなかったとしても、失敗から学ぶことも選手たちにとっては非常に大事です。今大会で得られる多くの学びが、選手たちの経験や財産になります。将来プロになって新たなキャリアをスタートさせたとき、今大会での経験が大きな助けになってくれるはずです」
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