ニュース
三井不動産カップ2022(千葉大会) バスケットボール女子日本代表国際強化試合 -6 月18日 (土) 開催 エキシビションマッチ 出場チーム選手発表- | 一覧へ | 2022 年度バスケットボール男女日本代表チーム 強化・活動方針ならびに第1次日本代表候補選手発表 |
3×3女子日本代表:FIBA 3×3 ワールドカップ 2022直前強化合宿レポート「5人制も3×3もすごく楽しく、両方で成長できる」山本麻衣選手
2022年6月8日
山本麻衣選手はU23ワールドカップで世界一、東京2020オリンピックへ出場、経験豊富な若きエース
唯一無二のアジリティとスピードでアピールする平末明日香選手
6月21日よりベルギーにて開幕する「FIBA 3×3 バスケットボール ワールドカップ2022」 へ向け、2022年度 3×3 バスケットボール女子日本代表チームは6月3日〜7日の期間、強化合宿を実施。昨年の東京2020オリンピックに出場し、国内ランキング1位の馬瓜ステファニー選手、同3位の山本麻衣選手(ともにトヨタ自動車アンテロープス)をはじめ、トップ10内で活躍する選手やWリーグ選手、また4月に「第19回アジア競技大会 (2022杭州)」(※コロナ禍により1年延期)のメンバー選考を行った3×3 女子U23日本代表候補選手など15人を招集し、世界へ挑む準備を行いました。
オフシーズン中のWリーグ選手たちはコンディションを上げなければならず、また3×3のルールをもう一度把握するところからスタート。試合中にコーチがベンチ入りすることも、指示を出すこともできない3×3。長谷川誠コーチは、「しっかりとコミュニケーションも取れており、個々の持ち味も出せています。それを維持できるようにしているところです」と話しており、選手同士で解決しながら、日増しに良くなっていました。
3×3は昨年のオリンピック以来となる山本選手は「やっぱり楽しいです」と言う一方、「久々であり、忘れてしまっているところや今までとはメンバーも変わっているので、合わせの部分では難しさを感じています」ともう一度積み上げ直しています。オリンピアンであり、2019年のFIBA 3×3 U23ワールドカップでは日本バスケ史上初となる世界一を手にした山本選手。世界で勝つために必要な要素として、「2ポイントシュート(※5人制の3ポイントシュートは3×3では2点。それ以外は1点)の確率を上げることをはじめとしたシュートの正確性」を挙げます。
昨年のオリンピックにおいて唯一、出場国枠を与えられなかった女子3×3日本代表ですが、FIBA 3×3 オリンピック予選2021に出場し、自らの手でその切符を勝ち獲りました。そのメンバー選考時、候補選手の1人だったのが平末 明日香選手(トヨタ紡織 サンシャインラビッツ)です。5人制でも、昨年のFIBA女子アジアカップへ向けた候補選手として選出され、今シーズンのWリーグではベスト6thマン賞を受賞し、飛躍を見せています。しかし、「正直、合宿に参加するかを迷っていました」と言います。同じポジションには3×3のトップを走る「山本選手というエースがいて、自信をなくしかけていました」というのが理由のひとつです。しかし、所属チームのスタッフや仲間たちに背中を押され、「メンバーに残れるかどうかは後の話であり、自分が成長することを一番に考えて合宿に参加しました」と意欲的に取り組んでいます。
1年以上ぶりの3×3であり、「知識不足ですし、まだまだ勉強しなければならないです。でも、私は山本選手にはなれないので、自分の持ち味である唯一無二のプレーを出していきたいです」と意気込みを語ります。唯一無二の「アジリティやスピードでは誰にも負けたくない気持ちで挑んでいます」とアピールするとともに、日々新しい発見がある3×3の魅力に惹かれていました。
パリ2024オリンピックのときには、3×3か5人制のいずれかを選択しなければなりません。しかし、今回のようにスケジュールさえ重ならなければどちらも出場を目指すことは可能であり、引退した三好南穂さんがこれまで体現してきました。その意志を継ぐように、山本選手も「5人制も3×3もすごく楽しいですし、両方で成長できるので、できれば今のように両立していきたいです」と同じように欲張っていきます。
今合宿を経てサブメンバーを含めた選手選考を行い、FIBA 3×3 バスケットボール ワールドカップ2022前に腕試しとなるオーストリア遠征へ向かいます。そこで最終メンバー4人を決め、世界一を目指します。