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女子U18日本代表:第1次強化合宿レポート「練習してきた型をどれだけ遂行しつつ、さらに型破りのプレーができるかどうか」藪内夏美ヘッドコーチ

2022年5月13日

ドライブからストップし、ジャンプシュートを打つ永野紗弥香選手

インサイドで強いプレーを心がける大脇 晴選手

 先月のエントリーキャンプを経て、16名に選考された2022年度バスケットボール女子U18日本代表チームは5月10日〜12日の期間、第1次強化合宿を実施。9月5日より予定されている「FIBA U18女子アジア選手権」へ向け、強化を行いました。

 女子日本代表と同じくアジリティーを基準とし、「機動力があり、それぞれのポジションに対して特化したスキルを持つ選手を選考しました」という藪内ヘッドコーチ。今合宿では、「練習してきたチームルールを徹底し、フォーメーションなどの型をどれだけ遂行しつつ、さらに型破りのプレーができるかどうかを見極めています」とさらなるレベルアップを図りました。

 新年度を迎え、各地でさまざまな大会がはじまっており、第56回関東大学女子バスケットボール選手権大会で優勝した東京医療保健大学の大脇 晴選手はその経験を生かし、「学年が1つ上なので、みんなを引っ張って行くようにがんばっています」と頼もしい姿を見せます。藪内夏美ヘッドコーチも前回合宿と比較し、「マインドの部分の成長が感じられます。それぞれの発言や練習に対する雰囲気作りなどは、やはり素晴らしいです」と評価し、選手が主体となって練習を進めています。

 177cmのパワーフォワードである大脇選手は、「190cm以上の大きい選手も多いと思うので、体を強くしたり、しっかり面を取って戦えるようにしていきたいです」と国際大会を想定して練習に励みます。東京医療保健大学にも大きな留学生がおり、「高さの差は仕方ない部分ですが、それでもボックスアウトは徹底してリバウンドを取ることが必要です。ディフェンスでも、相手に点を取らせないように意識しています」と日頃の練習で培った経験を生かします。「3ポイントシュートやドライブで切れ込んで行ってから外に合わせるプレーも練習しています」と続け、新たなプレーにチャレンジしています。

 前回合宿で「ボールを持っている人がペイントエリアにアタックして行くことを学びました。ドライブが得意なので、その部分を出せるように取り組んでいます」という永野紗弥香選手(安城学園高校3年)は持ち味を発揮。ドライブに行くだけではなく、「そのあとのシュートを工夫したり、合わせのパスをもっと増やしていけるようにしています」と言い、選手たちはプレーの幅を広げたり、その精度を高めています。

 今合宿は16名で行われた女子U18日本代表ですが、「ビッグマンとシューターが見つかっていません」と藪内ヘッドコーチは頭を悩ましています。まだ時間があり、先に国際大会を経験する女子U16/U17日本代表から引き上げることや、インターハイで頭角を現す選手に期待を寄せています。