公益財団法人日本バスケットボール協会

　沖縄アリーナで開催される「FIBAバスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選」Window2まで、あと4日。2月26日(土)のチャイニーズ・タイペイ戦、翌27日(日)のオーストラリア戦へ向けて、AKATSUKI FIVE男子日本代表は強化合宿を行っています。この試合の観戦チケットは好評発売中です。

　男子日本代表を指揮するトム・ホーバスヘッドコーチは「スタンダードを上げ、男子日本代表の文化を変えたいです」と話し、選手たちにはプレーでもメンタル面でも積極性を求めています。昨年11月の中国戦では、新しいシステムに選手たちは戸惑い、迷っていたことで大敗を喫しました。あれから3ヶ月が経ち、再び招集された選手たちに対し、「代表はみんながアグレッシブにスコアリングしなければ勝てない」とホーバスヘッドコーチが伝えたことで積極性が増し、迷わずにプレーできはじめていることを評価します。新たに選考された選手たちも日本代表の座をつかむべく、猛アピールを続けています。

　コーリー・ゲインズ アソシエイトヘッドコーチの就任により、「いろんな選択肢を示してくれるので仕事がしやすいです」というホーバスヘッドコーチとは旧知の仲。ゲインズコーチも、「ホーバスヘッドコーチが目指すバスケットは理解しており、そのためのツールは全部あります。何よりもホーバスヘッドコーチは、男子日本代表の文化を変えるために取り組んでいます。それは時間がかかるかもしれませんが、絶対にできる。女子日本代表にできたことを、男子でも成し遂げようとしています」とサポートに乗り出しました。

　男子日本代表の文化を変えるために、「ゲームや練習時のマインドセットに対するアプローチからどうバスケと向き合い、また自分と向き合うかを常に考え、そして必ずベストを尽くし、1日の中で上達することです。常に攻撃的に何かを成し遂げるためにもアグレッシブな姿勢を持つことが大切です」とゲインズコーチは述べます。女子日本代表でも同じアプローチを行ったことで、リオデジャネイロ2016オリンピック前にオーストラリアと対戦した三井不動産カップで前向きな変化が見られ、ゲインズコーチはロッカールームで選手たちにこのように伝えたそうです。

「今までのプレーは受け身であり、相手が何かをしたら自分たちがやり返すような姿勢を感じていた。でも今は、自分たちから攻撃的にプレーできるように変わった。相手を狩りに行くようなマインドが見られた。追われる立場ではなく、自分たちからやっつけようというメンタル面の変化を感じた」

　それと同じメンタリティーを男子日本代表にも植え付けるべく、ホーバスヘッドコーチとゲインズコーチがふたたびタッグを組みました。まだまだ短い活動期間ですが、「目指すスタイルや要求していることを、選手たちは一生懸命に表現しようと努力している姿が印象的です」とゲインズコーチは感じています。ホーバスヘッドコーチも、「昨年11月の合宿に参加したときよりも、みんながレベルアップしています。早く日本のお客さんの前に見せたいですし、楽しみです」と手応えを感じていました。

　ホーバスヘッドコーチとゲインズコーチのコンビだけではなく、アシスタントコーチの佐々宜央コーチと勝久ジェフリーコーチも英語と日本語を巧みに使いながら率先して選手たちに伝え、みんなで日本代表を強くするための改革に取り組んでいます。