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FIBA U19女子ワールドカップ 2021:[9-16位決定戦]日本111-42チャイニーズ・タイペイ
2021年8月13日
14アシストを挙げた山田 葵選手
荻田 美選手は7本の3ポイントシュートを決めて勝利に貢献
「FIBA U19 女子バスケットボールワールドカップ2021(ハンガリー)」は休息日を明け、ここから3連戦となります。残念ながらRound of 16で敗れた女子U19日本代表は、9-16位決定戦へまわり、チャイニーズ・タイペイと対戦。序盤から3ポイントシュートを決めて点差を離し、111-42で快勝し、今大会2勝目を挙げました。
これまではどうしても重くなってしまったオフェンスですが、立ち上がりからしっかりパスが回り、最初の5分間で5本放った全ての3ポイントシュートが決まり、一気に点差を引き離します。藪内夏美ヘッドコーチは、「先発メンバーが良い流れを作り、それをベンチメンバーがしっかり引き継いでくれました」と言うように、全員が活躍します。
ベンチスタートの荻田 美選手 (筑波大学1年)はゲームハイとなる21点を挙げました。「今日はコーナーを生かしていこうと指示されていました。自分たちのオフェンスがスペースを作ってうまくできたことが良かったです。また、チームのみんなが良いパスを出してくれたので、それを決め切ることができました」という荻田選手の得点は、いずれも3ポイントシュートであり、7本成功。チームとしても、38本放って19本を成功させ、50%の高確率で決めています。
これまでの4戦を踏まえて「コーチから、もっとドライブで切って行くように指示がありました。そこから自然と相手のディフェンスもインサイドに固まっていたので、外が空いてきました。また、まわりの選手たちも良いスペーシングを取ってくれたので、パスを出しやすかったからアシストも増えたと思います」という山田 葵選手 (筑波大学1年)は14アシストを記録。そのうちの9本は前半で挙げており、町田瑠唯選手がオリンピック新記録を樹立した18本に並ぶかと期待します。
しかし当の本人は、「会場のビジョンを見たら自分だけ得点を取っていないと思って、後半は点を取るように意識しました」と切り替え、12点を挙げる活躍。他にも林 真帆選手 (東京医療保健大学2年)と平下愛佳選手 (トヨタ自動車 アンテロープス)も12点と続き、二桁得点者が5人で快勝しました。
スタッツを残した選手だけではなく、「三田選手(七南 / ENEOSサンフラワーズ)もよく声を出してくれました」と藪内ヘッドコートは評価し、チーム全員で勝利したことを自信に変え、残る2試合に向かいます。山田選手も、「みんなが走ってくれたことがすごく良かったです。それが前の試合で出せていれば違う結果になっていたかもしれません」と言い、ようやく目指すスタイルが出せたことに手応えを感じています。
次戦(8月14日(土)深夜0:00)は9-12位決定戦はFIBAユースランキング5位のイタリアとの対戦が決まりました(日本は11位)。「試合を見た限りイタリアは大きく、手足も長く、速いですし、3ポイントシュートもよく入っていました。まずはディフェンスから勢いに乗って、日本らしいスピードのある速攻を出していきたいです」と意気込みを語る荻田選手。そのイタリア戦では、3ポイントシュートを10本決める目標を立て、格上を相手に勝利を目指します。