公益財団法人日本バスケットボール協会

　東京2020オリンピックより正式種目として新たに採用された3×3（スリー・エックス・スリー）バスケットボール競技は7月24日（土）より開幕し、男女3×3日本代表が登場します。10:15に行われるオープニングゲームには、3×3女子日本代表がROCと対戦し、ここから歴史がはじまります。出場8チームによる総当たり戦で予選ラウンドは行われ、上位3位〜6位の4チームが準々決勝へ、上位2チームはシードで準決勝へと駒を進めます。7月28日(水)までの5日間連続で試合は行われ、初代メダリストが決まります。

■3×3女子日本代表選手
#3　馬瓜 ステファニー (F / 182cm / トヨタ自動車 アンテロープス)
#11　篠崎 澪 (G / 167cm / 富士通 レッドウェーブ)
#15　西岡 里紗 (C / 186cm / 三菱電機 コアラーズ)
#23　山本 麻衣 (G / 165cm / トヨタ自動車 アンテロープス)

　2019年3月、FIBAは男女5人制、男女3人制（3×3）の4カテゴリー全てにおいて、開催枠として東京オリンピック出場を決めました。しかしその後、IOC（国際オリンピック委員会）によって、3人制は男女いずれか1枠と決定が覆ります。その結果、世界ランキングに準じて最初に4チームの出場が決まった2019年11月1日、3×3女子日本代表に対する出場権は付与されませんでした。

　FIBA 3×3 オリンピック世界予選（以下OQT）への出場が決まったときから、「厳しいOQTを勝ち抜いたチームが、オリンピックでも優勝する」とトーステン・ロイブル ディレクターコーチは予言します。Wリーグで活躍する選手たちが、2足の草鞋を履いて本格的に3×3をはじめたのは2018年からであり、2019年11月時点での経験値は1年足らずでした。山本麻衣選手は当時、「練習も大会への出場機会も少ない分、OQTに出られることは日本のレベルアップにつながると思っていますし、プラスに考えています」と前向きに捉え、東京オリンピックへの道を歩みはじめます。そして迎えた今年5月30日、20チームで争われたOQTを見事に勝ち抜き、自らの力で東京オリンピックへの切符を勝ち取りました。

　初日に対戦するROCとルーマニアは、2019年11月にFIBAランキングによって早々に出場を決めた2チームです。遠回りとはなりましたが、その分経験を積み、自信をつかんだ3×3女子日本代表の成果を試すには絶好の相手と言えます。OQTでの活躍で警戒されるであろう馬瓜ステファニー選手ですが、「逆にそこを生かして、どんどんリングにアタックしてファウルをもらいながらチームに貢献したいですし、マークされても得点を取っていきたいです」と強気なプレーで勝ち上がることを誓いました。

　最終的には4人しかこの舞台には立てません。しかし、OQTではサブメンバーとして田中真美子選手と永田萌絵選手をはじめ、ここまでの道のりを振り返っても、3×3に専念したWリーグOGなどの存在があり、お互いに切磋琢磨したことで成長につなげてきました。篠崎 澪選手は「これまで一緒に練習をして高め合ってきた仲間たちのためにも、しっかりと日本のプレーをコート上で表現できるようにがんばっていきたいです」と抱負を述べ、日本一丸となって金メダル獲得を目指します。

■予選ラウンドスケジュール
7月24日(土)
10:15［女子］日本 vs ROC
14:25［女子］日本 vs ルーマニア
19:05［男子］日本 vs ポーランド
22:25［男子］日本 vs ベルギー

7月25日(日)
10:15［女子］日本 vs モンゴル
17:55［女子］日本 vs フランス
19:05［男子］日本 vs オランダ
22:25［男子］日本 vs ラトビア

7月26日(月)
10:15［女子］日本 vs 中国
14:25［女子］日本 vs イタリア
12:00［男子］日本 vs セルビア
15:00［男子］日本 vs ROC

7月27日(火)
13:30［女子］日本 vs アメリカ
15:05［男子］日本 vs 中国

7月28日(水)
準決勝・決勝
【テレビ中継】NHK Eテレ（予定）