ニュース
女子日本代表:第2次強化合宿開催中「大きな目標を前に、自分自身で変わっていけなければいけない」今野紀花選手
2021年4月22日
小池遥選手(シャンソン化粧品 シャンソン V マジック)
今野紀花選手(ルイビル大学2年)
今夏の第32回オリンピック競技大会 (東京2020オリンピック) へ向け、AKATSUKI FIVE 2021年度バスケットボール女子日本代表チームは4月2日より28名の候補選手を招集し、第1次強化合宿が行われました。現在開催中(4月16日〜25日)の第2次強化合宿では22名に絞れる中、目標とする金メダル獲得へ向けた練習が続いています。本日より候補選手のコメントをご紹介します。
■渡嘉敷来夢選手(ENEOSサンフラワーズ)
メインはリハビリという形で参加しています。その中で日々できることが増えたり、タイミングが合えば練習を見学したりしています。みんなが切磋琢磨していると思いますし、それを見て早くコートに立ちたいと思ってリハビリに励んでいます。
ーー東京オリンピックへ向けた今の心境は?
正直、諦めることは今すぐにでもできるし、ほぼ無理だろうと思っている方もいると思います。でも、自分自身が今のベストを尽くしてどこまで行けるかを考えています。オリンピックを諦めてはいませんが、でも無理はしないで、膝のことを1番に考えていきたいです。東京オリンピックが私のキャリアの最後ではないので、その先を見据えて合わせていければと良いとも思っています。
ーー今のケガの状況は?
ヒザの状況は悪くないです。膝の腫れもなく、ジョグや軽く飛ぶこともでき、今できることまではいい感じに来ています。もう少しでケガをしてから4ヶ月になりますが、順調に進んでいると感じています。通常は完治するまで8〜10ヶ月が望ましいと言われており、4ヶ月が経つので筋力テストなどがあり、その結果によってできることも増えていきます。ドクターとしっかり話し合いながら、今後の方向性を決めていきたいです。
■小池遥選手(シャンソン化粧品 シャンソン V マジック)
候補選手に選んでいただき、合宿に参加してみてレベルがすごく高いというのが第一印象です。その中でも一人ひとりの能力やキャリアがとても高く、学ぶことがたくさんあります。今合宿中はまだまだ自分の力を発揮しきれていないので、残る期間で自分の持ち味であるドライブなどをもっとアピールしていきたいです。
ーー日本代表に入るために必要なことや課題点は?
トム(ホーバス)ヘッドコーチに求められているのはドライブやディフェンスだと思っているので、そこをアピールしなければいけないです。個人的には、3ポイントシュートをもっと自信を持って打っていきたいとも思います。
ーー昨年の合宿と比較して、自身の成長した点は?
行けるところはドライブができていますので、そこは自分の武器になっていると実感できています。それはもっともっと自信を持って、ずっとやり続けていきたいです。
ーーオリンピックへの思いを聞かせてください。
ガードの枠はまだチャンスがあると思っています。しっかりとアピールをして、チャンスは自分でつかみにいくしかないと思っています。ガードは人数が多く、すごく良い選手ばかりです。でも、一人ひとりの持ち味が違っており、自分はドライブやディフェンスをもっともっとアピールして、他のメンバーに負けないようにがんばりたいです。
■今野紀花選手(ルイビル大学2年)
今回選んでいただいたことは率直にうれしかったですし、自分自身がアメリカで2年間積み上げてきたもので勝負しようという気持ちもあり、全力で合宿に参加しています。
東京オリンピックは日本の人たちの前でプレーできるのは大きなチャンスです。競技人口を増やしたり、日本のバスケットを知ってもらうチャンスでもあり、ものすごく良い機会になるので、そのメンバーに入りたい気持ちはもちろんあります。自分が努力してきたことをしっかりアピールできるように、全力で取り組んでいきたいです。
ーーアメリカで成長した点や日本代表でも通用する手応えは感じていますか?
アメリカで2シーズンを終えて成長した点は、チームでどうプレーするかという部分です。ディフェンスのシステムやスカウティングを頭に入れて、試合の中でチームとしてやるべきことを遂行できるようになりました。特にディフェンスの部分では、高校までは経験していなかったシステマチックなディフェンスを新しく学んだことは成長できたと思っています。でも、今合宿に参加してみると、そのディフェンスのシステムが当たり前のことであったり、それに加えてスピードが速くなったりしています。アメリカで学んだことを、日本代表のスピードがある中でも実践できるかを試していきたいです。
ーー今野選手の武器は?
ルイビル大学で2シーズンを通して、特に2年目は3ポイントシュートの確率が上がりました。高校時や1年目は3ポイントシュートをあまり打つこともなかったので、その部分は成長できたと思っています。今合宿でも、オープンになったら積極的に打っていきたいです。しかし、シューターというわけではないので、ドライブなどで切り込めるところもアピールしていきたいです。
ーーオリンピックへの思いを聞かせてください。
自分自身、アメリカでの1年目はマイナスのスタートでした。そこから少しずつ積み上げて行って、やっとスタートラインに立てた感覚があります。確実に少しずつ成長している実感はあります。渡邊雄太さん(トロント・ラプターズ)が最近NBAで契約したように、自分自身もどこかで変わらなければいけないし、結果を出さなければ前に進めないこともあると思っています。オリンピックという大きな目標が目の前にあったとしても、その前に結果を残したり、自分自身で変わっていけなければいけないことがその間にはたくさんあると思っています。オリンピックは最終的なゴールであり、日本代表としてプレーすることが目標ですが、その前にもっと結果を残していかないと厳しいかなと思っています。