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第17回FIBA女子世界選手権大会 第1日目 女子日本代表チームは初戦スペインに50-74で敗れ、黒星発進 | 一覧へ | 第17回アジア競技大会 男子日本代表チームは準々決勝ラウンド第2戦、18:30より中国と対戦 |
第17回アジア競技大会 男子日本代表チームは中国に79-72で勝利し、準決勝進出へ望みをつなぐ
2014年9月28日
2日前のカタール戦に敗れた責任を感じ、奮起した#6比江島 慎選手は23得点
準決勝進出へ向け、チーム一丸となって掴んだ勝利
「第17回アジア競技大会 バスケットボール競技」は第8日目。日本戦の前に行われたイランvsモンゴル戦は、イランが勝利し2連勝。本日の中国戦に勝たなければ目標としている準決勝進出が潰える大事な試合。ウォームアップ時、選手たちは笑顔を見せ、とてもリラックスした雰囲気で行なっていました。昨日のイラン戦の敗戦を引きずることなく、ハヤブサジャパン 男子日本代表チームは目標に向かって、勝利を目指します。
前半、オフェンスでは積極的な攻め気の姿勢を見せていたハヤブサジャパン。しかし、ディフェンスでは課題である当たりの弱さ、そしてリバウンドやルーズボールでの玉際の弱さが露呈し、中国に得点を許して点差を離されます。ディフェンスリバウンドでは、ボックスアウトができていても、その後のこぼれ球が拾えず。そこから2本の3Pシュートを決められ、第2ピリオド終盤に24-36と12点差をつけられます。
「なんのために試合をしてるんだ。ルーズボールやリバウンドが取れなかったらバスケットにならないだろうが」。長谷川 健志ヘッドコーチが選手たちを一喝。「魂のこもったプレイをしていかないとボールも味方してくれません。前半に引き離された場面ではボールを見てしまっており、ルーズボールを取りきれなかったことです。相手にぶつかってファウルしても良いくらい飛び込んで欲しかったのですが、みんなで見てしまっていました。それが日本の弱さです」と前半の反省点を挙げました。
33-42となんとか一桁点差まで詰めて迎えた後半。#6比江島 慎選手、#15竹内 譲次選手の連続得点で37-42とし、点差は5点。しかし、中国のディフェンスが良くなると日本の動きが悪くなり、24秒バイオレーションを取られるなど得点できない状況が続き、タイムアウト。交代で入った#9辻 直人選手が2本の3Pシュートを決め、再び反撃に転じます。
「カタール戦でのパスミスで2次予選1位通過を逃してしまい、みんなは『2位通過で良かったよ』と言ってくれてはいましたが、今日の試合はいつも以上の力を出さなければいけないと思っていました。中国のディフェンスはあまり良くなく、1on1ができると思っており、今日はパスを選択せずに自分でゴールに向かおう、得点を決めてチームを引っ張ろうと決めていました」と言う#6比江島選手が攻守に渡り活躍し、得点を重ねていきます。
「後半に入ってからドライブするスペースを見つけられ、うまくファウルをもらってフリースローにつなげることができました」と話す#15竹内 譲次選手がペイント内で勝負に行き、バスケットカウント。さらにフリースローをもらい、第3ピリオド終わった時点で54-61。最終ピリオドに入っても、#15竹内 譲次選手と#6比江島選手がインサイドへ向かって勝負し、#9辻選手、#14金丸選手がアウトサイドから射抜く良いリズムで点差を縮めるハヤブサジャパン。残り4分51秒、相手のタイムアウト後の攻撃を阻止し、次のチャンスで#15竹内 譲次選手が決めて65-64、ついに逆転。
「最大15点差(第3ピリオド中盤)まで開かれましたが、コートの中の選手たちが諦めなかったことで、逆転につながる展開になったのは今後の自信につながると思います」。15得点/10リバウンド、ダブルダブルの活躍で勝利に貢献した#15竹内 譲次選手の試合後のコメントは、さらに続きます。「逆に、この1試合でできたからといって気持ちを緩めることなく、もちろんいくら頑張っても勝てない試合もあるとは思いますが、それでも諦めない姿勢をどのゲームでも見せていかなければなりません」。
攻め気のスイッチを入れた#6比江島選手は、「前半は中国のシュートが入りすぎていたと思っており、後半は絶対に落ちてくるだろうと予想し、我慢して我慢して、気持ちが切れそうになった場面もありましたが、『まだいけるぞ』と仲間たちが声をかけてカバーしてくれました」と話し、チーム全員で戦い抜いた中国戦。がけっぷちに立たされたハヤブサジャパンでしたが、中国を79-72で破り、目標である準決勝進出に望みをつなぎました。
準々決勝ラウンド最終戦の相手はモンゴル。まずは勝たなければ始まりません。しかし、もし中国がイランに勝つと、直接対決で日本がイランに敗れていることもあり、準決勝進出が阻まれてしまいます。運命を委ねる中国 vs イラン戦は、日本戦より早い9月28日(日)15:15よりティップオフ。その後、19:45よりSamsan World Gymnasiumにて、日本vsモンゴル戦が行われます。
明日、9月28日(日)からは女子準々決勝も始まり、13:00より女子日本代表チームがインドとの初戦を迎えます。メダル獲得へ弾みをつけたい大一番。男女日本代表チームへのご声援をよろしくお願いいたします。