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ハヤブサジャパン 平成26年度男子日本代表チーム 第17回アジア競技大会へ向けて韓国・仁川へ出発
2014年9月21日
「とにかく勝つ」と勝利にこだわりチームを引っ張る石崎 巧キャプテン
太田 敦也選手(右)と富樫 勇樹選手(左)
国内最終合宿を終えたハヤブサジャパン 平成26年度バスケットボール男子日本代表チームは9月21日(日)、「第17回アジア競技大会」へ向け、韓国・仁川へ出発しました。
新体制となったハヤブサジャパンは6月からスタートし、強化を進めてきました。長谷川 健志ヘッドコーチは、「一歩ずつステップアップしています。これまでFIBA ASIAカップとウィリアム・ジョーンズカップに参加し、大会ごとにメンバーを入れ替えながら強化してきました。それらのメンバーを合わせて臨むアジア競技大会となります。事前に行ったオーストラリア遠征では、スピーディーな展開を出せるようになってきており、求めるバスケットを意図しながらシュートまで結びつけることができ、ハイスコアな点数を獲れたことは効果があったと思っています」と、成長した点も見られています。しかし、「コンディションが悪く、なかなか選手が揃わなかったのは誤算」とも話すように、ウィリアム・ジョーンズカップで怪我をした富樫 勇樹選手など、練習になかなか参加できなかった選手もおり、初戦までには回復できるよう調整を続けています。
出遅れた富樫選手でしたが、合宿後半から練習に合流。「まだ痛みは少しありますが、思った以上に動けました。初戦までまだ時間があるのでしっかり準備していきたいです」と話しており、メディア公開練習では元気な姿を見せてくれました。日本代表の印象について聞かれると、「高校からアメリカに渡ったこともあり、学生時代に対戦したり、一緒にプレイしたこともない選手たちばかりなので、今はすごく新鮮ですし楽しいです。bjリーグで1年半プレイしていましたが、それでも日本人センターとプレイする機会は少なく、シューターもここまで身長が大きくはなかったので、自分にとっても練習中からすごく成長できる場だと感じています」と富樫選手は言います。「スピードが自分の持ち味ですが、それとともに得点に絡むプレイ、自分から得点を作るプレイをたくさん出せるようにしたいです」と、抱負を語っていました。
「まだまだ玉際のプレイの強さが足りません」と、長谷川ヘッドコーチは課題点を挙げています。「オーストラリア遠征に行く前からリバウンドが弱い、インサイドでのプレイが弱いとヘッドコーチから言われており、実際に対戦してみても完全にやられてきました。だからこそ、全員がそれを克服するために何をすべきかという意識が出ています。リバウンドもガード陣を含め、全員で取らなければいけないという意識が芽生えたり、負けても得るものは大きかったです」と話す太田 敦也選手を始め、選手たちは前向きに捉えています。チームにとって明確な弱点であるリバウンドとインサイドプレイ。「そのポジションに自分がいます。試合に勝つこと以上に、リバウンドを1本取ることやディフェンスで守ることなど、ワンプレイワンプレイから相手に勝ったと思えるようなプレイを増やしていきたいです」と太田選手は意気込みを話し、合宿の成果をアジア競技大会へぶつけます。
活動がスタートしたばかりのFIBA ASIAカップの頃に比べ、石崎 巧キャプテンと、比江島 慎選手や田中 大貴選手ら若い選手たちとのコミュニケーションも多くなっています。「以前よりも僕から意見を求めた時に、自分の考えを出してくれています。選手同士の関係も進歩は見えています」と言う石崎キャプテン。それによりコート内でのプレイがスムーズに運ぶ場面が増えてきました。「試合の中での流れやコントロールできている感覚はあり、FIBA ASIAカップよりも改善できており、少しは自信を持ってアジア大会に臨めそうです」。
アジア競技大会の目標はベスト4。「今、優勝する力があるかと言えば、正直言ってありません。そんな簡単なものではないです」と長谷川ヘッドコーチも話しており、目指すバスケットが出せるように内容重視の大会となります。石崎キャプテンは、「アジア競技大会は先につながる大会ではないので、最終的な目標ではなく練習の場と言うこともできるかもしれません。本番である来年のFIBA ASIA選手権へ向けた練習をするためには、やっぱり勝ちにいかなければ話になりませんし、負けたけど練習だったから良いという言い訳はできないです。とにかく勝つ。ベスト4やメダル獲得よりも、しっかり優勝を目指して戦ってきます」と話しており、全力を尽くします。
ハヤブサジャパンは2次ラウンドより登場。初戦は9月24日(水) 18:30より、予選ラウンドグループA(モンゴル、ホンコン・チャイナ、クウェート、モルディブ)1位通過チームと対戦します。
今年度の集大成となるアジア競技大会へ挑む、ハヤブサジャパン 男子日本代表チームへのご声援をお願いいたします。