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女子日本代表:オリンピックプレ予選まであと5日「3×3で学んだ技術をWリーグで発揮。全てがつながっている」宮下希保選手
2019年11月9日
今年度のAKATSUKI FIVE女子日本代表は、4月に選考した26名を大会毎に入れ替えながら東京オリンピックへ向けた強化を図っています。4連覇を果たしたFIBA女子アジアカップに出場した多くのメンバーはオフを与えられたことで、6名が入れ替わりました。11月14日 (木)〜17日 (日) の期間、マレーシアで開催される「FIBA 女子 オリンピック プレ・クオリファイイング・トーナメント2019 (アジア・オセアニア) 」(以下オリンピックプレ予選)へ向け、本日も合宿が続いています。
4月の段階で候補に入っていなかった3選手が選ばれました。アジアカップ優勝メンバーの渡邉亜弥選手 (三菱電機 コアラーズ)、現役復帰した吉田亜沙美選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)、そしてもう一人は宮下希保選手 (アイシン・エィ・ダブリュ ウィングス)です。
渡邉亜弥選手 (三菱電機 コアラーズ)
宮下選手は今年5月に行われたFIBA 3×3 アジアカップに日本代表として出場し、銅メダルを獲得。「3×3では多くの個人技を教えていただき、その技術をアイシンAWに持ち帰って練習を継続し、それを今シーズンのWリーグで出せているからこそトム(ホーバス)さんにも見てもらえたと思っています。全てがつながっています」と5人制でも日本代表に選出されたことを喜んでいます。
3×3のトーステン・ロイブル ディレクターコーチも「3×3はバスケの技術を学ぶ絶好の機会です。宮下選手が3×3から5人制の日本代表に選出されたことはとても喜ばしいことです。(3×3日本代表候補として)コアメンバーの中に彼女も入っています」と期待していました。3×3と5人制は同じバスケであり、全体のレベルを底上げすることも担っています。
Wリーグでの活躍が認められて選出された宮下選手は、これまで平均17.67点を挙げ、得点ランキング3位。1位は日本代表キャプテンの髙田真希選手(デンソーアイリス)20点、2位は渡嘉敷来夢選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)18.75点に続く、リーグを代表するポイントゲッターとして頭角を現しています。昨シーズンの14.32点を上回っており、3シーズン目は飛躍の年になりそうです。
3×3日本代表としても活躍する宮下希保選手 (アイシン・エィ・ダブリュ ウィングス)
しかし、宮下選手自身は現状の活躍も「今思い返せば、これまでは個人で戦ってしまっていた部分がありました」と言います。もっとチームで戦っていかなければならないことを強調し、今回の日本代表ではそれを学ぶ絶好の機会と捉えています。「日本代表ならではのチームプレーがたくさんあります。それをしっかり吸収してチームに持ち帰り、アイシンAWでもチームメイトの特徴を引き出しながら、もっともっとチームとして戦っていけるようにしたいです」と3×3では個人技術を、この日本代表ではチームプレーを学び、成長につなげています。
ホーバスヘッドコーチには、「フィジカルを生かしてドライブで攻めることを評価されたからだと思っています」という宮下選手。ディフェンスの間を縫ってゴールを決める技術は3×3で学んだものです。フィジカル強くプレーできるようになったのも、ラグビー部だった父と特訓した過去がありました。
「バスケをはじめたばかりの頃は、接触が嫌いで逃げてばかりいました。リングまで行っても逃げてしまって、シュートが外れてしまうことが多く、当時の監督から『当たるのを恐がるな』とずっと言われていました。それを克服するために、ラグビーをしていたお父さんと一緒に身体を当てる練習をしてもらいました」
ホーバスヘッドコーチからは「肩が強い」とも言われており、「お母さんがバレーボールをしていた影響があるかもしれません。肩の強さはお母さんで、フィジカルはお父さんのおかげです」。両親から譲り受けた身体能力と3×3で培った技術を生かし、オリンピックプレ予選での活躍を期待しています。