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ハヤブサジャパン 平成26年度男子日本代表チーム 第5次強化合宿を終え、第36回男子ウィリアム・ジョーンズカップへ出発

2014年8月7日

小さい頃からの日本代表への目標を再認識して練習に励む永吉 佑也選手

選手同士の競争も日本代表にとっては大事なテーマであり、アジア競技大会メンバーへ向けてアピールする古川 孝敏選手


 ハヤブサジャパン 男子日本代表チームは、今年度2つ目の大会となる「第36回男子ウィリアム・ジョーンズカップ」へ向け、第5次強化合宿が8月4日(月)~6日(水)まで味の素ナショナルトレーニングセンターで行われました。1日オフを挟み、8月8日(金)に開催地となるタイペイ市へと向かいます。

 ジョーンズカップを「経験を積む場」と位置づける長谷川 健志ヘッドコーチ。第5回FIBA ASIAカップからメンバーは大きく変わっていますが、「求める戦術は同じ」です。この合宿中は「スピードある攻撃とフルコートでのディフェンスをテーマに強化してきました。最初の合宿から10日間しか経っていませんが、その中では良くなっているという手応えは感じています」と話しており、限られた活動期間内での準備は完了。若いメンバーになったことで、「もっとスピーディーな展開を出せることに期待したいですし、FIBA ASIAカップの時よりも良いバスケットができるはずです。ただしサイズが低い分、全員でそこをどう補えるかが大事になります」。FIBA ASIAカップで敗れたチャイニーズ・タイペイやイラン、ヨルダンと再び対戦することで、成果が見られる大会となります。

 「日本代表候補選手として選ばれた以上、FIBA ASIAカップ前の合宿から参加したい気持ちはもちろんありました」と言う古川 孝敏選手(リンク栃木ブレックス)は、7月28日(月)から今年度の強化活動に参加した一人です。長谷川ヘッドコーチは選手同士の競争心も重視しています。「このチームで結果を出さなければアジア競技大会への出場も見えてこないでしょうし、選手同士の競争もあります。まずは自分がやるべきことをしっかりやって、目先の目標であるアジア競技大会のメンバーに選んでもらえるように頑張りたいです」と話す古川選手は、競争心を持ってジョーンズカップに挑みます。

 韓国遠征まで参加していましたが、FIBA ASIAカップメンバーに選ばれずに悔しい思いをした永吉 佑也選手(東芝ブレイブサンダース神奈川)は、「小さい頃から日本代表が目標だったことを再認識しました。所属チームに戻ってからトレーニングを頑張り、体を絞って合宿に戻ってくることができました」と話し、コンディション良く大会に臨めそうです。「毎回ジョーンズカップには良い選手がきているので、マッチアップするのが楽しみです。その中でも勝利を狙い、経験を積みたいです。試合に出ないことには勉強にもなりませんので、しっかり信頼されるプレイをしてプレイタイムを勝ち獲りたいです。今回は楽しみしかありません」と言う言葉からも、充実した状況が伝わってきました。

 NBAサマーリーグや高校時代は、周りは外国人選手ばかりであり、オンザコート3(最大3人まで外国人選手を出場させることができるルール)のbjリーグで活躍してきた富樫 勇樹選手にとって、日本人センターと一緒にコートに立つのは前回出場したジョーンズカップ以来となる約3年振り。「ちょっと違う感覚があり、難しいです。自分から理解しなければいけないと思っています」という感想を持っていました。一緒にプレイする永吉選手の感想は、「富樫選手は的確な指示を出してくれます。その通りに動くと、ピタリとパスを出してくれるので本当にやりやすいです」と絶賛しており、練習中は何本もノーマークを作っておりジョーンズカップが楽しみです。

 経験を積む場として捉えるジョーンズカップではありますが、若いチームゆえに勝てば一気に変わる可能性も秘めており、成功体験こそが大きな成長につながります。古川選手は、「海外のチームと対戦できること自体がもちろんプラスですが、そこでどうやって勝つかというイメージを持つことが大事です」と話すように、内容を重視しながらも結果にこだわっていきます。アジア競技大会に出場できる12名の最終メンバー入りを賭けたチーム内の競争とともに、アジアのライバルたちに挑むジョーンズカップ。例年の9チームより1チーム少ない8チームが参加する今年は8月9日(土)より開幕し、休みなく毎日4試合が行われ、順位決定戦まで続く9連戦を戦い抜きます。