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第5回FIBA ASIAカップ 第8日目 5-8位順位決定戦 シンガポールに82-48で勝利し、目標達成へ向けた5位決定戦へ
2014年7月18日
先発を任された#7岡田 優介選手は10得点を挙げ役割を果たす
悔しい大会となったが9月に開催されるアジア競技大会につなげるためにも「最終戦は勝って終わりたい」と話す#10竹内 公輔選手
「第5回FIBA ASIAカップ」は第8日目。準々決勝で敗れたハヤブサジャパン 平成26年度男子日本代表チームは、5-8位順位決定戦へとまわりシンガポールと対戦。今大会これまで勝ち星のないシンガポールに対し、82-48で圧勝。明日の最終戦は、来年のFIBA ASIA選手権へのサブゾーン出場枠を賭けた5位決定戦へ向かいます。
長谷川 健志ヘッドコーチは、「シンガポールはなかなかずる賢く、ターンオーバーが少ないチーム。ヨルダンや昨日の中国戦でも前半は競れるだけの力があります。思い切った3Pシュートを持っていることもあり、ディフェンスからリズムを掴みたかったので最上級生(#4石崎 巧、#7岡田 優介、#10竹内 公輔、#11菊地 祥平、#15竹内 譲次)をスタートで出しました。その5人に加え、#6正中(岳城)と#5太田 敦也)に頑張ってもらいました」と話し、序盤は1984~85年組に任せます。しかし1ヶ月間の合宿期間中、イランと中国の高身長チームの対策をしてきたせいか、シンガポールに対し、インサイドから攻めることなく、これまでと同じ戦い方をしてしまいました。
#10竹内 公輔選手も、「今日のような小さい相手にはポストアップをしないといけないのですが、全てにおいてイランや中国に対するバスケットに慣れてしまっていました」と、すぐに対応できなかった点を反省。しかし後半、身長差を生かして攻め始めるとみるみる点差が離れていきます。シンガポールは平均30本の3Pシュートを打っていましたが、この試合では19本に抑え、なおかつ1本も決めさせずに対策どおり守りきることができ、しっかり勝利を収めました。
最年長で臨んだ今日の先発メンバーの中、#7岡田 優介選手はインドネシア戦以来の先発出場。「格下が相手の時にしか先発では出ていないので、基本的にはバックアップの役割が大きいと感じています。同じポジションには、若手の比江島(慎)や(田中)大貴がいるので、彼らがメインになります。その中で、ベテランとしてどうサポートしていくかが問われているのだと思っています。若手を気持ち良くコートに送り出すことはできていますし、自分の役割を出していこうと思って取り組んでいます」と言うように、やはりこのチームは#12比江島 慎選手や#13田中 大貴選手が引っ張っていかねばなりません。今日の試合で、この2人を先発から外したのも長谷川ヘッドコーチが、期待しているこそ叱咤激励しているわけです。
準々決勝でチャイニーズ・タイペイに敗れた昨日。「長谷川さんや(アシスタントコーチの)古海(五月)さんが、『まだ大会は終わっていない。しっかり5位になって一つでも出場枠を増やそう。そして、東アジアの強さを見せつけよう』という話をしてくれました。古海さんは誰よりも声を出してくれているので、僕らも負けないようにしなければいけません」とミーティングの内容を明かしてくれた#10竹内 公輔選手。気持ちを切り替えて臨むことができましたが、大会を通じた結果だけを見ると昨年までと変わらず、強豪国に負けてしまっている現実があります。竹内公輔選手は、「FIBA ASIAカップは2大会続けて決勝に進んでいる大会です。今回のようにイランも、中国もベストメンバーではないのに負けているという状況は悔しいです。けっして、苦手意識があるわけではないです」と話すとともに、明日のヨルダン戦は「試合後に倒れても良いくらいの気持ちで戦いたい」と、強い気持ちを持って臨みます。
ヨルダン戦へ向けて長谷川ヘッドコーチは、「昨年のFIBA ASIA選手権で敗れているヨルダン(2次ラウンド/●56-65)と対戦できるのは、一つの目標となります。もう一度チーム一丸となって、戦う相手に相応しい最終戦。簡単にはいかないと思いますが、逆に言えばこれまでやってきたことを全て試せる試合になります。期待しているファンの皆さんに向けて、元気や積極性があることをしっかりコートで表現していきたいですし、多くの方に期待されていることを選手たちは分かってプレイしないといけません。チームが始動する最初のミーティングで、そのことを分かっている選手を選んだわけですから、最後はしっかり爆発させて欲しいです」と、選手たちに発破をかけながら5位を死守し、目標達成へ向かいます。
9日間に及ぶ第5回FIBA ASIA カップも、明日、7月19日(土)が最終日。日本は14:45(日本時間 15:45)より、最終戦となるヨルダンとの5位決定戦を戦います。