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ハヤブサジャパン 平成26年度男子日本代表チーム 第5回FIBA ASIAカップへ向け中国へ出発

2014年7月9日

プレイを確認し合う長谷川 健志ヘッドコーチと菊地 祥平選手

比江島 慎選手「昨年からの成長を試したい」


 7月11日(金)より開幕する「第5回FIBA ASIAカップ」前、最後となる第3次強化合宿を終えたハヤブサジャパン 平成26年度男子日本代表チームは、本日7月9日(水)に開催地となる中国・武漢へ出発しました。合宿期間中は、韓国遠征で見えた課題を修正し、勝利したプレイの動きを明確にしながら、FIBA ASIAカップで対戦するチームを想定した練習が行われました。

 韓国遠征を終え、長谷川 健志ヘッドコーチは「強さに対するプレイが弱い」と課題点を挙げました。キャプテンの石崎 巧選手は、「韓国遠征を経験し、戦術もさることながら国際大会でどういう強度でプレイすべきかを実感しました。国内リーグと国際試合での強度の違いを理解できましたが、日本に戻ってきて再び日本人同士の練習となると、強度に対する経験値が足りない分、イメージとして常に継続することが難しい印象も受けています。頑張ってはいるのですが、韓国でできたような強いプレイが出せていないことがあります。FIBA ASIAカップでは本気で毎試合を勝ちに行くことで、プレイの強度を継続していき、自分たちの中に落とし込んでいかなければいけないです」と話しており、実戦で克服していけるよう、練習の中からイメージさせています。

 韓国戦に勝利し、手応えを感じた比江島 慎選手(アイシンシーホース三河)は、「韓国は激しいディフェンスから速攻を出したり、パッシングも上手く、そこから合わせのプレイへとしっかり連携が取れています。2戦目では、日本も同じようなバスケができるようになったと感じています」と話し、やるべきことが明確になってきました。ポインドガードにコンバートしてから3年目を迎えた今年。「まだまだ納得はいっていないが、良くはなっていると思います。長谷川さんがベンチから指示を出してくれるのも心強いです」とも話しており、韓国や身近にいる正中 岳城選手(トヨタ自動車アルバルク東京)、石崎選手からポイントガードとしてのプレイをしっかり吸収しています。

 「プレイ中でも的確なアドバイスをもらえるので、すごくやりやすいです」と、長谷川ヘッドコーチに信頼を寄せる菊地 祥平選手(トヨタ自動車アルバルク東京)。さらに、「日本人が高さやフィジカルで劣る分、それに対抗するバスケを示してくれています。韓国遠征でも1戦目の韓国に大敗した後、ミーティングして、対策を練ってくれたことで2戦目に勝つことができました。僕たちは長谷川ヘッドコーチのバスケットを納得してプレイしています。また、僕らの世代(1984年生)までで日本代表が構成されているので、恩返しするためにもしっかり結果を出して周りを納得させたいです」とも話しており、それは菊地選手だけではなく、チーム全員が胸に抱いています。

 FIBA ASIAカップ予選ラウンド グループAには、初戦でいきなりアジア王者のイランと対戦。3戦目には開催国の中国との試合もあり、乗り越えなければならない戦いが待っています。FIBA ASIAカップへ向け、長谷川ヘッドコーチは「イランや中国に勝つためのバスケットが、目指すところです。それに対して、どうするべきかを知る戦いになります。これまで約1ヶ月間、強化してきてきたことが100%正しいわけではありません。多くの課題も出てくると思いますので、しっかり試合中に修正しながら、次の試合や来年以降につなげていけるような試合をしてきます」と、話していました。
 来年行われる「第28回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会(リオデジャネイロオリンピック アジア予選)」への東アジア サブゾーンからの出場枠を増やすべく、5位以上が最低限の目標。優勝すれば、どこよりも早くFIBA ASIA選手権大会への出場権を獲得でき、もちろんそれを狙っていきます。