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女子ユニバーシアード日本代表:3位決定戦【日本59-76ポルトガル】延長戦の末に力尽き、メダルに届かず4位で全日程終了

2019年7月11日

シュートの精度を欠き、残念ながら銅メダルには届かず4位で終了

13点を挙げた#4 松本 愛美選手

 「第30回ユニバーシアード競技大会 (2019 / ナポリ)」のバスケットボール競技は最終日を迎えました。ラストゲームとなる3位決定戦に臨んだ女子ユニバーシアード日本代表は、銅メダルを懸けてポルトガルと対戦。40分間では決着がつかず、58−58のまま延長戦に突入します。しかし、最後の5分間はポルトガルに次々と3Pシュートを決められ、1点しか奪えなかった日本は59-76で敗れ、4位で全日程を終えました。

 立ち上がりから良いディフェンスを見せ、日本はチャンスを作っていきます。しかし、なかなかシュートが決まらず、逆にポルトガルに要所で3Pシュートを決められ、苦しい展開が続きます。第4クォーター終盤、58−58と同点に追いつかれたあと、#4 松本 愛美選手 (富士通 レッドウェーブ)、#5 髙田 静選手 (JX-ENEOSサンフラワーズ)がレイアップシュートを狙いましたが、ここでもリングに嫌われてしまいます。延長戦はポルトガルがおもしろいように3Pシュートを決めていく中、4本もらったフリースローを1本しか決められず、59−76で敗れ、残念ながら銅メダルには届きませんでした。

 日本のフィールドゴール成功率は23/78本で29%、フリースローも5/13本と38%と精彩を欠きました。佐久本智ヘッドコーチは攻撃回数を増やすためにもペースを上げ、80点以上を獲ることを掲げていました。予選ラウンド序盤はなかなかペースが上がりませんでしたが、チェコ戦以降は70本以上のシュートを放ち、80点以上を獲ってきました。この試合もシュートを78本打ちながらチャンスを作りましたが、決めきれなかったことが悔やまれます。

 今大会は終わりましたが、所属チームに戻ってからもこの経験を生かし、今後の女子日本代表を目指すべき選手たちです。一行は明日、帰国の途につきます。今週末7月13日(土)〜15日(月)、長崎県のシーハットおおむらにて「Wリーグ サマーキャンプ」が行われます。若い選手たちは疲れを見せることなく、そのままコートに立つかもしれません。今後のWリーグや大学バスケでのさらなる活躍を期待しています。

■ 第30回ユニバーシアード競技大会 (2019 / ナポリ) 最終結果

優 勝:オーストラリア
準優勝:アメリカ
第3位:ポルトガル
第4位:日本
第5位:ロシア
第6位:チャイニーズ・タイペイ
第7位:チェコ
第8位:中国
第9位:フィンランド
第10位:ハンガリー
第11位:ルーマニア
第12位:スロベキア
第13位:カナダ
第14位:メキシコ
第15位:アルゼンチン
第16位:ウクライナ

決勝トーナメント(日本時間)
【準々決勝】
日本 89-83 ロシア
アメリカ 87-79 中国
ポーランド 60-44 チェコ
オーストラリア 81-72 チャイニーズ・タイペイ
【準決勝】
日本 84-89 アメリカ
オーストラリア 56-49 ポルトガル
【3位決定戦】 日本 59-76 ポルトガル
【決勝】オーストラリア 80-72 アメリカ

予選グループ結果
【グループA】1位:日本、2位:チェコ、3位:ハンガリー、4位:ウクライナ
【グループB】1位:ポルトガル、2位:ロシア、3位:ルーマニア、4位:アルゼンチン
【グループC】1位:アメリカ、2位:チャイニーズ・タイペイ、3位:スロバキア、4位:メキシコ
【グループD】1位:オーストラリア、2位:中国、3位:フィンランド、4位:カナダ

■ 2019年度バスケットボール女子ユニバーシアード日本代表チーム

【スタッフ】
チームリーダー 野寺 和彦 (玉川大学)
ヘッドコーチ 佐久本 智 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
アシスタントコーチ 木下 佳子 (日本体育大学)
アシスタントコーチ 柏倉 秀徳 (筑波大学)
マネージャー・通訳 田邊 広子 (トヨタ自動車 アンテロープス)
ドクター 宇土 美於 (多摩北部医療センター)
トレーナー 古澤 美香 (株式会社リニアート)
トレーナー 山本 愛乃 (帝京大学)
テクニカルスタッフ 梅津 ひなの (公益財団法人日本バスケットボール協会)

【選手】 ※氏名表記は「姓・名」の順
#4 松本 愛美 (SG / 富士通 レッドウェーブ)
#5 髙田 静 (PG / JX-ENEOSサンフラワーズ)
#6 田中 真美子 (C / 富士通 レッドウェーブ)
#7 渡部 友里奈 (SG / デンソー アイリス)
#8 アイメレク モニィーク (PF / 東京羽田ヴィッキーズ)
#9 永田 萌絵 (SF / 東京医療保健大学 4年)
#10 軸丸 ひかる (PG / 白鷗大学 4年)
#11 岡田 英里 (PG / 東京医療保健大学 4年)
#12 中田 珠未 (PF / 早稲田大学 4年)
#13 佐坂 樹 (PF / 白鷗大学 4年)
#14 藤本 愛妃 (PF / 東京医療保健大学 4年)
#15 佐藤 由璃果 (SF / 筑波大学 3年)

※所属は2019年6月10日現在
※ポジション (P) : PG-ポイントガード、SG-シューティングガード、SF-スモールフォワード、
         PF-パワーフォワード、C-センター