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「令和元年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会」組み合わせ発表 | 一覧へ | 女子U16日本代表:第2次強化合宿 開催報告 先輩カテゴリーの経験を落とし込みながら早期課題解決を目指す「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 |
男子U20日本代表:強化合宿 開催報告「佐古さんに見ていただける機会は素直にうれしい」金田龍弥選手
2019年7月1日
石橋侑磨選手が目指すは「得点が獲れるポイントガード」
今合宿に招集されたことをチャンス捉え、積極的にアピールする金田龍弥選手
男子日本代表はA代表からU16まで、一気通貫の強化を図っています。さらなる継続的な強化・育成を行うとともに新戦力の発掘を目指し、U20カテゴリーが今年度より新設されました。高校3年生から大学2年生までを対象に24名を選出し、6月28日(金)から30日(日)の期間、日本体育大学にて強化合宿を実施。なお、「第42回李相佰盃日韓学生バスケットボール競技大会」に出場した選手と、関東大学バスケットボール連盟が有望な1年生を招集し、同じ会場で開催された「フレッシュマン・エリートキャンプ」の参加者は対象外としました。しかし、最終日には「フレッシュマン・エリートキャンプ」チームとゲームを行い、スタッフ陣は彼らのプレーも把握し、今後の選考対象になっています。
今合宿は男子日本代表のアシスタントコーチであり、アンダーカテゴリーのヘッドコーチを務める佐古賢一アソシエイトヘッドコーチが指導を担当。この世代に対し「自発的にいろんな判断ができることが必要です」と話しており、考えてプレーすることを求めています。一気通貫の強化を行っているからこそ、「日本代表と同じシステムを理解しなければいけません」。合宿初日、選手たちに対して「上のカテゴリーに引き上げられるためのセレクションでもある。ここで終わりではなく、U22やその上のカテゴリーに引き上げられるようにアピールして欲しい。ここにいる以上はふるいにかえられており、コーチ陣はそういう目で見ている」ことを意識させました。
石橋侑磨選手(東海大学九州2年)は所属チームではシューティングガードであり、スクリメージでは確率良くアウトサイドシュートを決めます。一方で将来を見据え、「得点が獲れるポイントガードを目指したい」とポジションアップにチャレンジしています。スクリメージでは同じチームの河村勇輝選手(福岡第一高等学校3年)から「年下ですが、大舞台を経験してきているので教わることも多いです。頭を使うので難しい部分もありますが、しっかり工夫してがんばっていきたいです」と多くのことを吸収しながら、積極的に試していました。
昨年、男子U18日本代表としてFIBA U18アジア選手権に出場した金田龍弥選手(大阪学院大学1年)。「高校まではシュート力を武器にしていましたが、大学に進学したことで体の強さの差を感じています」と課題が見えています。今合宿に参加したことで「スクリーンのかけ方や、その後のリアクションなどをすごく分かりやすく教えていただきました。実際に試合をしても、うまくいくことも多かったです」と早くも成果を挙げており、自信に変えていました。
男子U20日本代表として国際試合に出ることはありません。それを踏まえた上で、金田選手は「ここからU22やB代表に行けるチャンスがあり、日本代表のアシスタントコーチでもある佐古さんに見ていただける機会は素直にうれしいです。自分の良さをしっかり出して、次につなげるためにもアピールする場だと思っています」と主旨を理解し、持てる力を発揮していました。将来はBリーガーを目指す石橋選手は、「今の時点ではまだプロには全然届かないと思っています。ここでの経験を自チームに持ち帰り、今の自分に足りないフィジカルやディフェンスなどをレベルアップさせながら、違うチームに行ってもコーチの求めることに対して応用できるようなプレーを身につけていきたいです」と言うように、各選手たちはやるべきことが明確になっています。
「大学生にとっては、1年生と4年生の実力や経験値はかなりの差があります。また、高校生と大学生をつなげておくことはすごく大事であり、空白の期間が生じることが一番もったいないです。短い期間でしたが、今合宿を通じてゲーム経験やタレントある選手同士が切磋琢磨したことでモチベーションは高まったはずです。一気通貫の強化はカテゴリーアップの選考を兼ねています。スタッフにとっても、多くの選手の情報を共有できることが何より大きいです」と佐古アソシエイトヘッドコーチは、男子U20日本代表合宿の重要性を実感していました。
■2019年度バスケットボール 男子U20日本代表チーム 強化合宿 参加メンバー
【スタッフ】
チームリーダー:陸川 章(東海大学)
ヘッドコーチ:比嘉 靖(大阪体育大学)
アソシエイトヘッドコーチ:佐古 賢一(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アシスタントコーチ:網野 友雄(白鷗大学)
アシスタントコーチ:西尾 吉弘(大東文化大学)
アシスタントコーチ:常田 健(中部大学第一高等学校)
アシスタントコーチ:入野 貴幸(東海大学付属諏訪高等学校)
パフォーマンスコーチ:佐藤 晃一(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アスレチックトレーナー:星川 精豪(江戸川大学)
マネージャー:大崎 莉奈(大東文化大学)
マネージャー:谷川 恭一朗(日本体育大学)
【選手】
二上 耀(SG/筑波大学2年)
寺澤 大夢(PF/専修大学2年)
宮本 一樹(PF/早稲田大学2年)
石橋 侑磨(SG/東海大学九州2年2年)
佐土原 遼(PF/東海大学)
小島 基嵩(PF/白鴎大学2年2年)
大町 尭舜(C/近畿大学)
齋藤 瑠偉(SF/専修大学2年)
原 大晴(C/日本大学2年)
坂本 龍平(C/関西学院大学2年)
中崎 圭斗(PF/中京大学2年)
金田 龍弥(PF/大阪学院大学1年)
黒川 虎徹(PG/東海大学付属諏訪高等学校3年)
高原 伊吹(SF/東海大学付属諏訪高等学校3年)
河村 勇輝(PG/福岡第一高等学校3年)
深田 怜音(SG/中部大学第一高等学校3年)
三谷 桂司朗(SF/広島県立広島皆実高等学校3年)
江原 信太郎(SF/実践学園高等学校3年)
小川 麻斗(SG/PG/福岡第一高等学校3年)
野口 侑真(SF/鹿児島県立川内高等学校3年)
市川 真人(C/静岡学園高等学校3年)
横地 聖真(SG/福岡大学附属大濠高等学校3年)
星川 堅信(SF/洛南高等学校3年)
杉澤 ロメオ(PF/東海大学附属札幌高等学校3年)