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平成26年度3×3男子日本代表チーム 第2次強化合宿開催報告

2014年4月28日

唯一の3×3日本代表経験者である池田選手

意見を言い合う3×3日本代表候補選手たち


 平成26年度バスケットボール3×3男子日本代表チームは、選手選考を兼ねた第2次強化合宿を4月26日(土)~27日(日)の2日間、味の素ナショナルトレーニングセンターで行いました。

 前回合宿で撮影した映像を確認し、それぞれの課題点を把握させるミーティングから第2次強化合宿はスタート。勝利するために、相手よりも多くのシュートを決めるのは当たり前のことですが、ハーフコートで繰り広げられる3×3はより攻撃回数が多くなります。

 金澤 篤志アドバイザリーコーチ(TGI・Dライズ)は、「上のレベルを目指すならば、シュートを決めよう」と選手たちに伝え、攻撃の精度を高めることに努めています。また、フォーメーションを取り入れながらも、「システムにとらわれず、それぞれが状況判断」するように指示を出す金澤コーチ。

 3×3では、試合中にコーチがコートサイドにいる場所がありませんので、選手自身が打開しなければならない局面も多くあります。本番を想定した練習内容で強化を進め、さらに連戦が続く3×3のスケジュールを考慮し、あえてインターバルの時間を作って体力を回復する術も身につけていました。

 合宿中に見られる光景として、激しい体のぶつかり合いや選手同士が常に声を出しいること、そして頻繁にフルコートをダッシュしています。「練習のための練習では意味が無い」と三井 秀機選手が声をかけ、ルーズボールやリバウンド争いから激しく、時には口論になるほど真剣です。また、プレイに対して気付いた点があれば、その場で選手同士が指摘し合っていました。

 12名中7人がUNDERDOGに所属しており、大塚商会アルファーズの落合 知也選手もUNDERDOGの一員。チーム練習から同じように指摘し合っているのかと思いきや、「いつもこのような状況だったらもっと強いチームになってます」と逆に驚いていた三井 秀機選手。シュート練習では達成値を掲げ、クリアできなければ全体責任でダッシュ。合宿中は何本もフルコートを駆け抜けていました。選手たちが高いレベルを求め、お互いに刺激し合いながら成長しています。
 「昨年、3×3日本代表に選ばれたことは非常にうれしかったですが、結果を残せなかったことは本当に悔しかったです。絶対にリベンジしたいので、この機会を生かして日本代表の4人に残りたいです。年々ルールが変わってますし、歴史も浅い3×3なので、昨年の実績は関係ありません。強化合宿を通じて日々進化していきたいです」と抱負を話すのは、唯一、昨年度の3×3日本代表メンバーである池田 千尋選手(平塚Connections)。

 昨年行われた「第1回FIBA ASIA 3×3男子選手権大会」は、1勝2敗で予選敗退。今大会の目標に掲げた“世界ベスト8”に対して、経験者である池田選手は、「やらなければいけない目標」と答えています。「ほとんどの3×3経験者たちは、5on5よりも世界で結果を残せる可能性があると感じています。しかし、現実にはまだ結果を残せていませんので、今回の世界選手権がそれを証明する場だと思っています」と話しており、唯一の日本代表経験者としての責任も感じていました。

 3×3日本代表が目指すのは“世界ベスト8”。その目標を達成するためにも、金澤コーチは「絶対にシュートが大切。頭を使って状況判断をし、確率良いシュートを目指そう」と伝え、選手たちに徹底させています。

 2014年6月5日(木)~8日(日)にロシア・モスクワで開催される「第2回FIBA 3×3男子世界選手権大会」まで、あと1ヶ月余りとなりました。さらなる強化を進めるべく、第3次強化合宿は5月3日(土)~6日(月)に開催を予定しています。