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JBA男子ナショナル委員長及びバスケットボール男子日本代表チーム ヘッドコーチ就任記者会見報告
2014年4月9日
本日都内にて、男子強化についての記者会見を実施
男子日本代表チームのヘッドコーチに長谷川 健志 氏が就任
公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)は、去る2月のJBA理事会にて承認された男子強化戦略委員会の答申に基づき、本日の平成26年度 第1回理事会にて、男子ナショナル委員会 委員長(男子強化責任者)及び男子日本代表チームのヘッドコーチを決定しました。
その後、都内にて、男子ナショナル委員長及びバスケットボール男子日本代表チームのヘッドコーチ就任記者会見を実施しました。
男子日本代表チームのヘッドコーチ選任へ向け、「2020年東京オリンピックへ向けて長期的に指導できること」「世界を見据えた育成ができること」の2つを念頭に人選を行った結果、長谷川 健志氏がヘッドコーチに就任。合わせて、男子ナショナル委員長(男子強化責任者)には、JBA理事の堀井 幹也氏の就任が決定し、男子強化体制の骨格ができました。
■男子ナショナル委員会 委員長(男子強化責任者)
堀井 幹也(53) ※現:JBA理事 総務部長
■平成26年度バスケットボール男子日本代表チーム ヘッドコーチ
長谷川 健志(54)
2020年東京オリンピック出場へ向け、男子日本代表チームを託された長谷川 健志ヘッドコーチは、「日本人選手のメンタリティやフィジカルの更なる強化とスキルの向上を図り、チームが団結して成長して大会に臨めるようにしていきたいと思っています。重責ではありますが、勇気と覚悟を持ってこの職務を全うしたいです」と所信表明を行い、下記のとおり説明をしました。
【コーチング・フィロソフィー】
●「努力」することの大切さを教える
プレイヤーに対し、スポーツを通じて、人生の中で努力の大切さや継続することの尊さを身につけさせなければならない
●指導する事への「情熱」を持ち続ける
指導者の情熱は、必ずチーム全体や各選手の行動に大きな影響を与える
●常に「信念」を貫く勇気を持つ
信念を貫く勇気は、人生においてもスポーツの局面における葛藤においても重要な判断になる
●「なぜ」を考えることを忘れない
プレイの現象や成否ついて、常に「なぜ」を考え、要因を深く考えることにより、精密さを加えることが重要である
●強さの原点は「脚力」を鍛える
スプリント、ストップ、ピボット、ジャンプ等、全てのプレイの始まりは脚力にある
【日本代表チーム(選手、国内環境を含む)の現状分析】
国内環境においては、練習環境が全て同世代のみであるため、若手選手の刺激や可能性の発掘、競争環境がなく、若い世代のみの選抜練習機会や海外チームとの試合経験も少ないのが現状である。また、全ては各チームに育成を委ねているが、国内での同レベル間の競い合う試合数も海外に比べ少ないことも大きな問題である。 日本代表チームにおいても、各選手の体力、技術力の低さと日本バスケットボールの基本的戦術が確立されておらず、また日本代表チームの継続性も保たれていないため、決して多くはない強化期間内で、日本の戦い方の方針を表現できるまでには至っていない。
【世界と戦う男子日本代表チームを作るために】
●世界基準で戦うための長身選手選抜、育成
身長・運動能力のある選手でなければ世界の土俵に立てない
●フィジカル面の強化
科学的トレーニングの適用=専任のフィジカルコーチ、意識改革 科学的に追い込む=フィジカルコーチのレベルが重要(経験、知識)
●メンタリティの強化
長期合宿等による練習量、強度アップ、選手の入れ替え
●ファンダメンタルの強化
強度の高さを要求し、スピードの中で技術を磨く
【今後の活動について】
2017年に行われるFIBAワールドカップ アジア予選で結果を出すための強化・育成に取り組み、2019年ワールドカップ出場、そして2020年東京オリンピックを目指します。現在行われている各リーグや学生や海外で活躍する選手たちの情報を集めながら、選手選考はこれから進めていきます。
今年度は7月に第5回FIBA ASIA カップ(予定)、8月の第36回ウィリアム・ジョーンズカップ(予定)、そして9月に韓国・仁川で開催される第17回アジア競技大会の3つの大会に出場を予定しており、そこで様々なことを試しながら日本代表の現状を把握していきます。