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平成25年度女子U-18・U-16日本代表チーム 合同強化合宿開催報告

2013年10月10日

 国民体育大会 少年女子の部が終わった10月7日(月)から10日(木)までの期間、平成25年度女子U-18日本代表チームと女子U-16日本代表チームは合同強化合宿を開催しました。来月、11月23日(土)よりスリランカ・コロンボで開催される「第3回FIBA ASIA U-16女子バスケットボール選手権大会」が控えている女子U-16日本代表チームにとっては、最終メンバー12名を賭けた最終選考となります。

 今回の合宿は、「女子U-16日本代表選手を選ぶ最終セレクションとしてゲームを通して選手を見極めることとともに、大会まで時間も迫ってきていますので、日本がやるべきバスケットを教えました」と話す一色 建志ヘッドコーチ。これまで女子U-18日本代表を率いて強化を進めてきた一色ヘッドコーチですが、ジュニア専任コーチになったことで初めてU-16世代を指揮します。
 「もちろん日本のバスケットはスピードが大事ですが、せっかく180cmを越える大きな選手が集まっていますので、どこまでインサイドが通用するのかを試してみたいです」と話すように、今回招集された18人の女子U-16日本代表候補選手中9人が180cm台のメンバーに期待を寄せています。そのうちの3人が中学3年生という点においては、「まだまだバスケットが荒削りなので、そこをFIBA ASIA選手権に選びながら、辛抱して経験させるのかどうかが悩みどころです」とも話していました。裏を返せば、それだけ多くの有望な選手が次々と現れているわけです。

 U-16日本代表は初めて国際舞台に立つ世代ではありますが、すでに世界を経験している選手が2人います。加藤 優希選手(桜花学園高校 2年)は昨年のFIBA U-17女子世界選手権(2012年8月/オランダ)で世界4位となったメンバーの一人。西岡 里沙選手(大阪桐蔭高校 2年)は今年のFIBA U-19女子世界選手権(2013年7月/リトアニア)へ出場しており、それぞれ飛び級で出場しました。

 加藤選手は、「国際大会の雰囲気は経験していますので、その雰囲気に飲まれないようにチームを引っ張っていきたいです」と、その経験を生かすとともに「ディフェンスを頑張って、世界で通用するプレイヤーになれるようになりたいです」と意気込みを話してくれました。西岡選手は、「自分より大きな選手をマークしたことが初めての経験でした。大きな相手と対戦したことを自信に持ちながら、もっともっとディフェンスを強化していきたいです」と明確な目標を持って合宿に臨んでいます。しかもこの合宿中は、「後輩でも180cm台の大きな選手が入ってきたので、負けないようにリバウンドを中心に粘り強いプレイを続けていきます」と、次々に現れるライバルに危機感を持ち、選手それぞれが切磋琢磨していました。

 今回招集された18名の中から、「第3回FIBA ASIA U-16女子バスケットボール選手権大会」に出場できるのは12名のみ。しかし、7年後の東京オリンピックへはバスケットボールを続けている限り、全員にチャンスがあります。今後も世界で戦えるチームを目指し、更なる強化を図っていきます。