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平成25年度男子U-16日本代表チーム 第3次強化合宿開催報告。決戦の地、イランへ向け出発
2013年9月23日
まもなく9月25日(水)から「第3回FIBA ASIA U-16男子バスケットボール選手権大会」がイラン・テヘランにて開幕します。平成25年度バスケットボール男子U-16日本代表チームは、9月13日(金)より福岡と東京で実施してきた最終強化合宿を9月22日(日)で終え、決戦の地へと旅立ちました。
井手口 孝ヘッドコーチは、「オフェンスは最終的にリングに向かうこと。リバウンドは気持ちで獲りに行くこと。ディフェンスはファウルしてでも止めること。きれいなバスケットをしていても、国際大会では勝てない」とチームコンセプトを挙げ、それを表現するために、一つひとつ細かい技術指導を踏まえながら強化してきました。また、第68回国民体育大会に出場する福岡県選抜チーム(少年男子)や大学生の胸を借りながら練習試合を行い、トライ&エラーを繰り返したことで、選手たちも自信を高めています。さらにこの合宿中は、各地区で活躍する強化委員の先生方が応援に駆け、練習にご協力いただきました。
すでに組み合わせも決まっており、予選ラウンドで日本が対戦するのはヨルダンとインド。4チーム中3チームが勝ち上がれる予選ラウンドですが、日本が属するグループCは3チームしかおらず、2次ラウンド進出はすでに決まっています。組み合わせを見た井手口ヘッドコーチは、「予選ラウンドはヨルダン、2次ラウンドはフィリピン、チャイニーズ・タイペイがいますので、そこが勝負どころですね」と相手の印象を挙げながらも、「初めての国際大会に挑む年代がU-16日本代表であり、お互いに情報が無い相手と戦うわけですから、『優勝しよう』と選手には言っています。アジアの状況など実際には知らない世代ですので、変に情報を与えて苦手意識や言い訳を最初から作ってはいけません」。
キャプテンの前田 悟選手(県立山形南高校 2年)にチームの特長を聞いたところ、「国際大会では日本は小さいですが、ガードもインサイドも含めて全員が走れるチームなので、粘り強いディフェンスからリバウンドやルーズボールをしっかり追いかけて、走り勝ちたいです」と話してくれました。インサイドを任される一人、平岩 玄選手(土浦日本大学高校 1年)は、これまでの海外遠征や高校に進学したことで、「オフェンスリバウンドを獲られないように、しっかりスクリーンアウトを徹底しています」と成長した点を挙げています。司令塔を務める五十嵐 正也選手(さいたま市立大宮北高校 1年)はインターハイなどに出場していませんが、「全国大会に出ていなくてもできることはあると思います。自分ができることやコーチが求めることをしっかり出していきたいです」と抱負を語りました。
2011年、前回大会は3位となり銅メダルを獲得するも、2枠しか無かったU-17世界選手権には出場できませんでした。昨年、男子U-18日本代表も3位決定戦でイランに4点差で敗れ、3枠あったU-19世界選手権にあと一歩届かず。しかし近年の成績を振り返れば、着実に世界の舞台に近づいています。井手口ヘッドコーチは、「このチームが強いのか弱いのかは、情報が無いU-16世代だけに実際に戦ってみないとこの世代は分かりませんが楽しみでもあります」と話すように期待感あるチーム。さらに、今大会から来年のU-17 世界選手権へ出られるのは前回大会から1つ増え、3枠になりさらに期待が高まります。
バスケットボール界にとっては、「東京オリンピックが決まってから最初の国際大会であり、良いニュースを届けられるよう頑張ってきます」と井手口ヘッドコーチは言います。男子日本代表が世界の扉を開け、明るい未来を切り拓くためにも、ご声援をよろしくお願いいたします。