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女子日本代表:「第18回アジア競技大会」3位決定戦は苦しみながらもチャイニーズ・タイペイを76-63で破り、銅メダル獲得
2018年9月1日
銅メダルを獲得した女子日本代表チーム
5本の3Pシュートを決めて勢いづけた林咲希選手
「第18回アジア競技大会」バスケットボール競技は最終日を迎えました。3位決定戦に臨んだ女子日本代表はチャイニーズ・タイペイと対戦。前半にリードを奪われる苦しい展開でしたが、「日本らしいプレーをもう一度出して行こう」と藪内夏美ヘッドコーチは選手たちを送り出し、スピードで上回って76-63で勝利し、銅メダルを獲得しました。
「入らなかったときもベンチやスタンドから応援してくださっている方からも『思い切って打ていけ』という声も聞こえていましたし、ヘッドコーチも使い続けてくれていた責任感があり、空いたら打つことを決めていました。自分らしいシュートを打てれば良いと思っており、焦りはなかったです」という林 咲希選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)は3Pシュートを5本沈め、苦しい場面に息を吹き返す活躍で17点を挙げました。
前半に、最大11点差を離されたときは焦りも感じていた林選手ですが、「失点はいずれも自分たちのミスからだったので、そこさえ修正すれば絶対に大丈夫だという気持ちではいました」。迎えた後半、篠崎 澪選手(富士通レッドウェーブ)や宮崎 早織選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)がスピードを上げてチームを引っ張り、第3ピリオド終盤に林選手が3Pシュートを決め、45-44と逆転します。その後は崩れることなく、日本のスタイルを貫いたことで76-63と13点差をつけて勝利をつかみました。
目指していた色とは違いましたが、それでも日本にメダルをもたらすことができ、「ホッとしています」というのがチーム全員の感想です。さらに林選手は、「(FIBA女子ワールドカップ出場チームの)A代表はアジアチャンピオンであり、強いチームなのに、このチームが結果が残せないことだけは避けたかったです。A代表以上にこのチームはもっともっとがんばらなければいけなかったです」と反省点を挙げました。
藪内ヘッドコーチも試合後、「厳しい時間帯の中で、私自身としてどのような戦術をもう少しできたかという反省をしています」と大会を終え、メダルを獲得した安堵よりも、課題点を振り返っています。選手同様、女子日本代表チームを任された藪内ヘッドコーチにとっても、今大会は多くの経験ができました。
「ヘッドコーチを任されたからには選手たちにしっかり教えるとともに、自分自身としても学びたいと思い、取り組んできました。佐久本(智)コーチと楠田(香穂里)コーチには本当に支えられ、スタッフのチームワークも素晴らしかったです。それがなかったら、これほど元気よくできなかったと思っています。今回経験させていただいたことを、今後は所属チームや日本バスケ界にどれだけ還元できるかが、私たちの使命だと思っています」
篠崎キャプテンには大会全体を振り返っていただきました。「予選ラウンドはまだまだうまくいかない部分もありましたが、決勝トーナメントでは日本らしいバスケットが見せられたと思っています。負けてしまいましたが、それでも特に中国戦は自分たちのプレーを出すことができました」と自信を得ています。
このチームでは最年長であり、キャプテンを任されたことで精神的な成長も実感しています。「トム(ホーバス)ヘッドコーチには、『もう下の世代ではないのだから、みんなを奮い立たせるような仕事をしなければいけない』と言われていました。このチームを通じて、みんなの支えもありましたがしっかりついてきてくれたことで、少しは成長できたかなと思います。あとはプレー面でもっともっと成長し、まずは次のセレクションの候補に選ばれるようにもう一回がんばっていきます」と、A代表に返り咲くための挑戦は続きます。
女子日本代表は9月22日よりスペイン・テネリフェ島にて開幕する「FIBA女子ワールドカップ」に出場し、世界でのメダル獲得に挑みます。今大会の活躍次第では、その候補メンバーに抜擢されることもホーバスヘッドコーチは示唆していました。藪内ヘッドコーチは「何があるかは分からないので、選手たちには気を抜くことなく準備しておいた方が良い」と選手たちに伝え、吉報を待つばかりです。
最終戦はインドネシアや日本から来ていただいた多くのファンが大きな声援を送っていただき、ホームのような雰囲気で戦うことができました。「たくさんの応援が私たちの力になり、とてもうれしかったです」と藪内ヘッドコーチも感謝しています。今後も、世界に挑むAKATSUKI FIVE女子日本代表にご期待いただくとともに、さらなるご声援をよろしくお願い致します。
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