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男子日本代表:「アジア競技大会」インドネシアを84-66で下し、最終戦を勝利で終え7位で全日程終了
2018年8月31日
8人で戦い抜き、最終戦を勝利で飾った男子日本代表チーム
3Pシュート8本、29点を挙げ、ようやく本来の活躍を見せた辻 直人選手
4人が不祥事を起こし、残った8人での戦いを強いられた男子日本代表は、7位決定戦でのインドネシア戦を84-66で下し、ラストゲームを勝利で終えました。太田 敦也キャプテン(三遠ネオフェニックス)は「選手村では日本選手団の皆さんに手助けしていただき、このような状況でも日本の皆さんに応援してもらいながら戦えたことがうれしかったですし、お礼を言いたいです」と、チームを代表して感謝の言葉を残しました。
「今大会を通じて、迷いながらどこかバスケットをしていました」という辻 直人選手(川崎ブレイブサンダース)でしたが、ようやく本来の姿を取り戻します。3Pシュート8本、29点を挙げ、勝利を呼び込む活躍でした。太田選手は12点、11リバウンドのWダブルを記録。エルマン・マンドーレ ヘッドコーチ代行は「昨シーズンのBリーグで、リバウンドを10本獲ることは1試合もなかったです。それだけ日本代表に懸ける思いが強い選手であり、責任を感じてプレーしていました」と労うとともに、太田選手の姿勢を評価しています。
「今回の大会に臨むための合宿がありましたが、それよりも1ヶ月早く太田選手はナショナルトレーニングセンターに来て、準備をしていました。選手たち自身の意識改革の現れであり、成長につながっていることを証明しています」
太田選手自身は、「それぞれが役割を果たし、みんなで戦っていたからこそ勝てて良かったです」と8人でつかんだ勝利を喜んでいました。
イラン戦で足首を痛めていたベンドラメ礼生選手(サンロッカーズ渋谷)でしたが、フィリピン戦から2日空いたことで今日は先発に復帰。38分間プレーし16点、7アシストを挙げ、ポイントガードとして成長を遂げています。8人しかいない状況でしたが、逆に考えれば国際大会で十分なプレータイムをもらえるチャンスと捉えることもできます。
「所属チームに戻れば、エースとして30分以上出場する選手たちです。大学生たちにとっては貴重な経験であり、僕らにとっても自信をつけることができました」(ベンドラメ選手)
「アジア競技大会」は3勝3敗、結果は7位。2大会連続のメダル獲得には届きませんでしたが、もう一つのテーマである育成につなげることはできました。これからすぐに、FIBAワールドカップ アジア地区 2次予選(Window4)がはじまります。ベンドラメ選手は、「これからが勝負だと思っています。もっとプレーの正確さやミスをしないでボールを運ぶようにしなければチャンスはないとも思っています。どんどんチャレンジをして、今後も日本代表に残れるようにがんばっていきたいです」と意欲を見せていました。それは他の選手も同じであり、このメンバーの中から日本代表合宿に招集される選手も出てきます。
先日、不祥事を起こした選手たちの処分が科されました。今大会は終わりましたが、「これからバスケットボール界全体で信頼回復をしていくべきだと思っていますし、これからの方が大変だということを意識して取り組んでいかなければならないです」とベンドラメ選手は言います。辻選手も「バスケットだけではなく、他の部分もいろいろ考え直さなければいけない大会でした。日本代表としての自覚や責任を再確認し、それは日本で合宿しているメンバーにも同じ思いが伝わっていると思います。もう二度とこのようなことを起こさないようにするためにも、誰かに言われるとかではなく、一人ひとりの自覚が一番大事になってきます」と気を引き締めています。
マンドーレ ヘッドコーチ代行は、練習中から日本代表として誇りを持つよう伝えていました。
「不祥事を起こしてしまった4人は、しっかり償っていかなければなりません。今回はチャンスを潰してしまいましたが、いつかまた代表に戻ってきて欲しい選手たちです。今後も努力し続けて欲しいです」
9月13日(木)にはカザフスタン戦、そして17日(月)にはイランを迎えてホームで戦うFIBAワールドカップ アジア地区 2次予選がはじまります。今後も信頼回復へ向けてひとつでも多く良いニュースを届けられるよう、一丸となって全力を尽くしていきます。このような状況の中でも応援していただきまして、ありがとうございました。
明日9月1日(土)はバスケットボール競技が最終日を迎え、メダルが確定します。女子日本代表は日本時間12:00より、銅メダルを懸けてチャイニーズ・タイペイとの3位決定戦に臨みます。
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