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3×3男子日本代表:「第18回アジア競技大会」4戦全てKO勝利で予選プールCを1位通過!準々決勝(8月26日)はタイと対戦

2018年8月25日

カタール戦で逆転のバスケットカウント2Pシュートを沈めた杉本天昇選手

シリア戦で16点を挙げ、エースとしてチームを引っ張る松脇圭志選手

 3×3男子日本代表は、2日にわたって行われた「第18回アジア競技大会」の予選ラウンドを全て戦え終えました。結果は4戦全勝、全て先に21点以上を奪うKO勝利で予選プールCを1位通過し、決勝トーナメント進出を決めました。準々決勝は8月26日(日)18:30頃(日本時間)よりタイと対戦します。

■予選プールC 最終順位
1位:日本(5勝)
2位:カタール(4勝1敗)
3位:シリア(3勝2敗)
4位:ネパール(2勝3敗)
5位:ヨルダン(1勝4敗)
棄権:モルディブ(5敗)

 初日のネパール戦は22-11、ヨルダン戦も22-7で快勝し、好スタートを切った3×3男子日本代表。武器とする2Pシュートは2試合とも8本ずつ決め、松脇 圭志選手 (日本大学 3年)も「みんな調子が良く、良い形で大会に入ることができました」と流れに乗ります。迎えた2日目、全勝同士のカタールと対戦。幸先良く荒川 颯選手 (拓殖大学 3年)、松脇選手が2Pシュートを決めてリードを奪います。しかし、身長で上回るカタールにインサイドからコツコツと1点を返され、開始3分で逆転を許します。日本も得点を返しながら一進一退の展開の中、5分に杉本 天昇選手 (日本大学 2年)がファウルを受けながらも2Pシュートをねじ込み、バスケットカウント。12-11と逆転に成功しました。しかし、その時に相手と接触した杉本選手は足を痛め、そのままコートを去るアクシデントに見舞われます。4人しか登録できない3×3であり、交代メンバーがいなくなった日本は厳しい状況に追い込まれました。代わってフリースローを打った荒川選手がきっちりと決め、13-11とリードを広げます。杉本選手が呼び込んだ流れを残る3人が引き継ぎ、その勢いのまま22-15で、残り2分を残してKO勝利。続くシリアはさらに大きなチームでしたが、21-13で再びKO勝利を挙げ、4戦全勝で予選プールC1位突破を果たしました。

 杉本選手のアクシデントにより、3人での戦いを強いられましたが、「残った3人がよく踏ん張ってくれて、KO勝利することができました。シリア戦は当初、1点を確実に狙う作戦でしたが、なかなか自分たちのペースがつかめず、ボールを持ちすぎた場面もありました。しかし最後は、しっかりパスを回してスペースを作りながら2Pシュートを狙う本来の日本のスタイルで勝つことができ、本当に良かったです」と長谷川誠コーチは選手たちを労いました。

 シリア戦の前、「少し弱音を吐いていました」と3人での戦いに不安を感じていた荒川選手。「天昇の分までがんばるためにも、3人になっても戦い切ろう」と誓い合い、気持ちを切り替えてコートに現れました。「相手は大きいけど、パスを回して疲れさせてから自分たちの持ち味であるスピードや、2Pシュートをどんどん打って行こう」という作戦どおりの展開で、難敵をクリア。大きな相手にインサイドで身体を張った宮越 康槙選手 (拓殖大学 4年)は、「まだまだできると思ったのが正直なところです。もっと自分が身体を張っていけば、周りのみんなももっと楽に攻めることができるはずです」とさらなるハッスルプレーに期待です。

 平均10.5点、シリア戦は16点を挙げ、チームを引っ張る松脇選手。「得点源の一人である天昇がいなくなったので、自分も含めていつも以上に3人でがんばらなければならなかったですが、しっかりと3人でも勝てたことは大きな自信になりました。決勝トーナメントまで勝ち進んできたので、どんどん上のメダルを狙っていきたいですし、天昇の分までがんばります」と高校時代からともに戦ってきた仲間のためにも、メダルへ向かって駆け上がります。

 8月26日(日)に決勝トーナメントは行われ、男女ともその日に全ての結果が出ます。金メダルへ向け、3連勝しなければならず、「このチームにとって3連戦ははじめての経験であり、未知の世界に突入します。これから成長していくためにも一戦一戦をしっかり戦って、勝ち進んでいきたいですし、最終的に勝って終われるようにしたいです」と長谷川コーチは話し、しっかりと準備をして最終日に臨みます。

 3×3女子日本代表は本日8月25日(土)20:50頃(日本時間)より、予選ラウンド最終戦のネパール戦を迎えます。3×3男子日本代表に続き、全勝での予選ラウンド1位突破を目指します。