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3×3男子日本代表チーム Bリーグ ファイナル出場選手を加え、FIBA 3×3ワールドカップ2018へ向けた熾烈なメンバー争い | 一覧へ | 平成30年度女子日本代表チーム FIBA女子ワールドカップ2018/第18回アジア競技大会 日本代表候補選手発表 |
平成30年度女子日本代表チーム 2チーム編成で本格始動『三井不動産カップ』では「新しいバスケを見て欲しい」
2018年5月31日
先発ポイントガードを目指す町田瑠唯選手
3Pシュートに取り組む渡嘉敷来夢選手
「AKATSUKI FIVE」 平成30年度バスケットボール女子日本代表チームは、3次合宿までのセレクションを経て、「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2018出場チーム」と「第18回アジア競技大会 出場チーム」に分け、第4次強化合宿(第18回アジア競技大会 出場チームは第1次強化合宿)を行っています。
52名からスタートした今年度の女子日本代表争いは、第2次強化合宿で32名に絞り込まれました。第3次強化合宿ではコーリー・ゲインズコーチ(NBAニューヨーク・ニックス アシスタントコーチ)をアドバイザーとして招へいし、全ての選手が新しいプレイも吸収しています。難航した選手選考を経て、2チーム編成となりましたが、「もし、Bチーム(第18回アジア競技大会 出場チーム)の選手が良い仕事をすれば、Aチーム(FIBA女子バスケットボールワールドカップ2018出場チーム)に引き上げます。2チームに分けましたが、常に競争させるシステムです」とトム・ホーバスヘッドコーチは言います。
長きに渡って女子日本代表を支えてきたベテラン、吉田亜沙美選手と大﨑佑圭選手はコンディションが上がらず、残念ながら選出から漏れました。しかし、昨年は渡嘉敷来夢選手が不在でもアジアチャンピオンになったように、「誰かがいなくなっても、次の選手がしっかりと埋められるシステムを作っています」というホーバスヘッドコーチ。ケガ人が出てもカバーする選手がいたNBAボストン・セルティックスのように、“プラグ・アンド・プレイ”な状況を目指しています。
昨年、アジアチャンピオン3連覇を果たした女子日本代表にとって、世界に挑む今年の強化ポイントは、「もっと遂行力を高め、スムーズにプレイできるようにさせたいです」と精度を高めています。そのためにもこれまで通用した日本の武器をさらに磨き、課題点はレベルアップしなければなりません。すでに約40日間の合宿を終えた成果を試すため、現在来日中のベラルーシ代表と練習試合を実施しました。初の対外試合に選手たちも生き生きし、ホーバスヘッドコーチは「今まで見たことがないほど速いペースでした」と進化が見られています。
吉田選手に代わるポイントガードとして期待されるのは、リオデジャネイロオリンピックにも出場した町田瑠唯選手。当の本人は、「心の準備ができておらず、不安要素は結構ありました」と最初は動揺がありました。しかし、「これまではセカンド(控え)で出る意識でしたが、今はスタートになれるチャンスもあるので、しっかりそのポジションを勝ち取れるようにしたいです」と自覚が芽生えています。ホーバスヘッドコーチは、「三好(南穂)は3Pシュートがあり、本橋(菜子)はシュートもパスもあってバランスが良いです。昨年からいる藤岡(麻菜美)のプレイはすでに分かっています」と4人それぞれ違う特長があるポイントガードたちに対し、チームのシステムの中で個性を発揮していくことを期待していました。
これまでの3年間、この時期はアメリカに渡り、WNBAで活躍してきた渡嘉敷選手。世界へ挑む今年は日本でレベルアップを図っています。ホーバスヘッドコーチは全てのポジションの選手に3Pシュートを求めており、「今まで国内ではなかったことなので、そこをアジャストできるように取り組んでいます」という渡嘉敷選手は、ゴール下やジャンプシュートよりも3Pシュートを数多く打っている日々を送っています。第18回アジア競技大会 出場チームの中田珠未選手も「初めて3Pシュートを打つことを求められています」と驚いていました。日本では身長で勝っていても、世界に出ればけっして大きくない分、シュートエリアやバリエーションを拡大しなければなりません。中田選手は「シュートは苦手ですが、ドライブやリバウンド、走ることなど自分の強みはトムヘッドコーチにも褒められました。シュートさえ改善できれば、上につながると思っています」と前向きに捉え、自主練習では3Pシュートを打ち込んでいます。
FIBA女子バスケットボールワールドカップ2018出場チームは、6月8日(金)19:30よりチャイニーズ・タイペイを迎え、「バスケットボール女子日本代表国際強化試合2018 三井不動産カップ」がアリーナ立川立飛にて行われます(チケット好評発売中)。ホーバスヘッドコーチは、「昨年よりもさらにペースが速くなっており、ゲインズコーチとともに考えたプレイも増えています。新しい女子日本代表のバスケを見て欲しいです」と楽しみにしていました。久しぶりにこの時期に日本にいる渡嘉敷選手にとっては、4年ぶりとなる日本代表としての国内試合となります。「久しぶりに日本代表の10番を皆さんに見せられるのが楽しみです。良いバスケットを見せたいです」と張り切っています。ぜひ、多くの方のお越しをお待ちしています。
【FIBA女子バスケットボールワールドカップ2018大会概要】
●日程:2018(H30)年9月22日(土)〜9月30日(日)
●開催地: スペイン / サンタ・クルス・デ・テネリフェ
●予選ラウンド組み合わせ
グループA: カナダ、フランス、ギリシャ、韓国
グループB: アルゼンチン、オーストラリア、ナイジェリア、トルコ
グループC: ベルギー、日本、プエルトリコ、スペイン
グループD: 中国、セネガル、アメリカ、ラトビア
http://www.fiba.basketball/womensbasketballworldcup/2018
【第18回アジア競技大会 大会概要】
●日程:2018(H30)年8月14日(火)〜9月2日(日)
●開催地:インドネシア / ジャカルタ、パレンバン
https://asiangames2018.id/