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【ロンドン2012パラリンピック特集】 ハヤテジャパン 増渕 倫巳選手

2012年8月9日

 8月29日(水)にイギリス・ロンドンで開幕する“パラリンピック”へ出場する車椅子バスケットボール男子日本代表チーム「ハヤテジャパン」
 日本初参加となった1964年東京パラリンピック以来、11大会連続出場中の車椅子バスケットボール男子日本代表チーム。これまでの最高成績は1988年ソウル大会、そして前回2008年北京大会の7位。強化合宿や海外遠征を重ねてきたハヤテジャパンの目標は、準々決勝の壁を乗り越えベスト4進出。さらにメダル獲得を目指します。
 宮城MAXが中心となり、さらに北京パラリンピック経験選手も多く、長い年月をともに過ごした分、チームワークは抜群。スピードを活かした疾風(ハヤテ)の如く、世界の強豪に立ち向かいます。
 ハヤテジャパンを率いる岩佐 義明ヘッドコーチ、日本代表12名全選手のロンドンパラリンピックへ向けた意気込みをご紹介します。

#5 増渕 倫巳選手 (宮城MAX) クラス3.0/34歳

─ 海外遠征でパラリンピック出場チームと対戦してきましたがチームの状況は?
 各々がやろうとしていることやチームとして目指すバスケットを理解してきているので確実に良くなっています。海外遠征で見えた課題を、この最終合宿で調整していますが、まだうまくいくこと、いかないことはあります。しかし、意識して調整していますので、チームとしては良い方向にきています。

─ 前回の銀メダリストのカナダとの初戦へ向けて、どのようなイメージを持って準備していますか?
 カナダを相手に僕らの力がどこまで通用するか、僕らが目指すバスケットをどれだけ出せるかが試せる良い機会です。自分たちの成果をチャレンジするにも良い相手だと思います。カナダは強いですので、厳しい試合にはなるとは思いますが、自分たちのバスケットをしっかり出し続けて、限りなくミスを少なくできれば結果は変わってくるかもしれませんので、しっかり挑戦していきます。初戦ということで緊張する部分はお互いにあると思います。しかし、いくらパラリンピックとはいえ、バスケットボールをやることは変わりませんし、僕らのスタイルが変わるわけではありません。いつも通りのプレイを出せることが一番だと思います。

─ チームの中での役割は?
 シュートを狙うことが仕事です。攻守の切り替えからスピードを活かしてシュートまで持っていったり、アウトサイドシュートを積極的に狙っていきます。

─ ロンドンパラリンピックへの意気込みを!
 チーム目標はずっと言っていますが、「世界ベスト4」です。もちろんメダリストになりたいとも思っています。メダルを獲ることが、これまでお世話になってきた方々へ、形として残せることだと思っています。まずはパラリンピックを思いっきり楽しんで、そのコートに立っていることを感謝して、目一杯プレイしてきます。