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FIBA U16 アジア選手権大会2017 最終日 5位決定戦は韓国に63-75で敗れ、6位で全日程終了

2018年4月8日

積極的に攻めて気迫を見せた#14横地 聖真選手

大きな相手にも身体を張って戦い続けた#8結城 智史選手

 「FIBA U16 アジア選手権大会2017(FIBA U17バスケットボールワールドカップ2018 アジア地区予選)」は最終日。5位を争い、韓国と二度目の対戦に向かいます。序盤からリバウンドに苦しみながらも点差を離れずについていった日本。しかし、第3ピリオド終盤に引き離され、その差を埋められずに63-75で敗れ、6位で今大会を終えました。

 予選ラウンドは僅差ながらも上回っていたリバウンドでしたが、昨日のレバノン戦に続き、この日もその部分で苦労します。前半のリバウンド数は17本:35本と差を開かれ、セカンドチャンスから15点を奪われ27-32とリードされ折り返しました。

 第3ピリオド、幾度となく1ゴール差まで詰めた日本でしたが追いつくことができません。「第3ピリオドのディフェンスが全然できおらず、27点もやられてしまった」ことをトーステン・ロイブルヘッドコーチは敗因として挙げました。残り3分間だけで16点を許し、42-59と17点のビハインドを背負います。#7富永啓生選手の3Pシュートや#16田中 力選手が果敢に攻め込み、最後まで全員が諦めずに逆転を目指します。しかし、第3ピリオドで引き離された点差が響き、63-75と及ばず。韓国にリベンジを許し、最終戦も悔しい結果となりました。

 日本にとってリバウンドは永遠の課題であり、身長差がありながらもインサイドで身体を張った#8結城 智史選手。フィリピンの216cmのKai選手とのマッチアップは経験したことがない高さであり、「リバウンドを弾こうとしても上から獲られたりしました」と驚きます。「飛ばないでボックスアウトを徹底し、周りに任せていればフィリピンにも勝てていたと思います」とその経験を韓国戦では生かしたのですが、チームリバウンドが獲りきれませんでした。ロイブルヘッドコーチは、「コンスタントに強くリバウンドを獲りにいくことができなかった」と指摘し、この課題を克服するためにも練習中から世界レベルを意識しなければなりません。

 #14横地 聖真選手は、「このチームのスタートとしてフォワードで出ており、アグレッシブさが自分の持ち味でもあるので、最後は最大限の力を出し切ろうと思ってプレイしていました」。結果的に6点ではありましたが、終始気迫のこもったプレイで勝利に向かっていました。彼らにとってはこれがはじめての国際大会であり、ここからがスタートです。「これで最後ではなく、この先もまだアンダーカテゴリーに入れるチャンスもあるので、もし入れたらこの経験を生かして次につなげていきたいです」と先を見据えています。

 今年に入ってから男子U18日本代表と合同練習を続けてきましたが、当初からロイブルヘッドコーチはこの男子U16日本代表メンバーも選考対象になっていると明言しています。「3年前の男子U16日本代表チームは準決勝でチャイニーズ・タイペイに3点差(57-60)で敗れ、その後の中国には完敗(58-80)し、4位でした。しかし次のFIBA U18 アジア選手権では準優勝し、U19ワールドカップに出場することができました。選手たちにとって、次の機会はすぐにやってきます。ここで学んだことを生かさなければならないし、下を向く必要はありません。選手たちは本当によく戦ってくれました」とロイブルヘッドコーチは期待しており、新たな戦いに向かいます。

 8月5日よりタイ・バンコクにて開催される「FIBA U18 Asian選手権大会2018」へ向け、今大会の同時期に男子U18日本代表候補選手たちはドイツ遠征を行っていました。アルゼンチンから1勝を挙げましたが、それ以外は敗れ最下位に終わっています。しかし、相手はFIBA U19 ワールドカップに出てくるであろう世界の強豪ばかり。「男子U18日本代表メンバーとともに激しく競争をすることで、さらに良いチームができると期待しています」とロイブルヘッドコーチが言うように、この悔しさをぶつける機会が待っています。

 7日間で6試合を戦い、4勝2敗。2点差で惜しくもフィリピンに敗れ、世界への扉を開けることはできませんでした。しかし、キャプテン#4 中村 拓人選手も「これで終わりではない」と力強く語っており、この経験を生かして成長しなければ意味はありません。

 連日ご声援いただいた皆様、ありがとうございました。男子U16日本代表チームは明日4月9日(月)帰国の途に就きます。