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3×3男子日本代表チーム 第1次強化合宿 開催報告 -FIBA 3×3アジアカップ2018へ向け始動-

2018年3月19日

「1on1の強さはここでも通用しました」と日に日に成長していった杉本 天昇選手(日本大学 1年)

「3x3に賭ける思いは誰よりも強い」と覚悟を決めて東京オリンピック出場を目指す落合 知也選手

 バスケットボール3×3男子日本代表チームは3月16日(金)~19日(月)の期間、帝京科学大学にて第1次強化合宿を実施しました。9名の3×3男子日本代表候補選手を招集し、4月29日(日)~5月1日(火)の期間、中国・深セン市で開催される「FIBA 3×3アジアカップ2018」へ向けた強化をスタートさせました。

 「東京オリンピックへ向けての第一歩」として、強化を担当する長谷川 誠アドバイザリーコーチ。5on5で活躍する大学生を選考し、本格的な強化の着手に踏み切りました。「若い学生たちの能力を最大限に引き出しながら、3×3にアジャストをさせて将来的に日本代表となるよう土台をしっかりと作っていきたいです」と話しており、カテゴリーに関係なく強いチーム作りを目指します。

 「ずっとこのシーンを引っ張ってきたプライドもありますし、3×3に賭ける思いは誰よりも強い」と言う落合 知也選手は2月末に栃木ブレックスを退団し、東京オリンピックへ向けて3×3に専念する覚悟を決めました。新たなライバルとなる学生たちに対し、「若いエネルギーが3×3には必要だと思っていました」と歓迎するとともに、土浦日本大学高校の後輩である松脇 圭志選手と杉本 天昇選手(ともに日本大学)からは良い刺激を受けながら切磋琢磨しています。

 昨年、男子U19日本代表チームとして世界10位になったメンバーでもある杉本選手にとって、3×3はこれが初めてです。合宿初日はルールを覚えることからはじまり、「最初は先輩たちに歯が立たず、コンタクトが全然違いました」と戸惑う場面もありました。しかし日に日に慣れていき、「1on1の強さはここでも通用しました」と自信を見せています。

 「FIBA 3×3アジアカップ2018」まであと1ヶ月余り。落合選手は、「準備期間が短い中、突き詰めていかなければ世界で勝つことは難しいです。大学生のパワーと既存メンバーの経験値をしっかり落とし込みながら良いチームにしていきたいです」とリーダーシップを発揮しています。3×3男子日本代表に選ばれるのは、たった4人の狭き門。「この4枠に入ることが今後はさらに難しくなっていくと思っています。強化が進み、新たな環境になっていく中でもこの4枠をずっと勝ち獲り続け、東京オリンピックに出場することが最終目標です。そのためにも、謙虚に練習から一つひとつをこなしていくだけです」と人生を賭けた挑戦に向かいます。

 新たな強化がはじまった3×3男子日本代表チームの今後について、長谷川アドバイザリーコーチは「Bリーガーや大学生など5on5で活躍する選手も3×3に招集しながら強化していきたいです」という構想を持っています。杉本選手は「5on5だけではなく、3×3でもオリンピックに出場できるチャンスがあることをみんなにも知ってもらいたいです」と話すとおり、選手にとっては目標が増えました。それをメリットと捉え、2つの日本代表による強化の相乗効果に期待しています。

 次回、第2次強化合宿は4月23日(月)から大会直前の招集となりますが、その前に海外遠征を実施し、さらなる強化を進めていきます。