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平成29年度女子U18日本代表チーム エントリーキャンプ 開催報告

2018年3月12日

ウインターカップで62点を挙げた奥山 理々嘉選手 (八雲学園高校 2年)は今合宿で多くのことを学び、さらなる得点力アップを目指す

ドライブの質を高める伊森可琳選手 (桜花学園高校 2年)

 女子日本代表の長期的な強化・選手育成、および本年10月にインドにて開催される「FIBA U18 女子 Asian選手権大会2018」へ向けて、平成29年度バスケットボール女子U18日本代表チームは3月9日(金)〜11日(日)の3日間、味の素ナショナルトレーニングセンターにてエントリーキャンプを実施。3月24日から始まるアメリカ遠征へ向けた選手選考を兼ねた強化を行いました。

 アメリカ遠征へ向け、オフェンスではドライブで打開して行くことを意識づけします。「ハーフコートオフェンスでは必ずドライブし、そこからしっかりパスで合わせる形を作っていきたいです。しかし、合わせのプレイを強調してしまうとそこばかりを考えてしまうので、基本的にはドライブでゴールへ向かっていくことを徹底させています。そこからフィニッシュできないときに、助けるためにも周りの選手がしっかり動くようなプレイを目指しています」と萩原美樹子ヘッドコーチは指導するとともに、昨今の日本代表全てのカテゴリーが取り組んでいることです。ドライブとともに、基本となるのはトランジションバスケットであるのは変わりありません。

 昨年末のウインターカップでは62点を挙げ、女子個人最多得点記録を更新した奥山 理々嘉選手 (八雲学園高校 2年)。所属チームでは「動きに合わせてシュートする機会が多いです」が、ドライブを主体とした今合宿では「自分から仕掛けてプレイを作ることは足りない部分でもあるので、とても勉強になっています」。ドライブを習得することで、「相手の守りもきつくなってくるので、そのときにいろんなことができる方がもっと点数を獲れると思っています」と貪欲に取り組んでいます。

 一方、普段からドライブを得意とするのは伊森可琳選手 (桜花学園高校 2年)。しかし、「ディフェンスをかわして膨らんでしまっていたので、萩原ヘッドコーチが言うようにペイントの中をしっかり攻めることができるようにしなければなりません」とその質を高めることに励んでいます。萩原ヘッドコーチはNBA選手の映像を見せ、ドライブのポイントを分かりやすく説明していました。日本の大きな課題であるリバウンドについても伊森選手は、「ボックスアウトで大きい選手をマークすることになるので、背中から行くのではなく、しっかり一番最初にぶつかってから押し出すことを意識しなければいけません」ということに気付かされ、国際大会に向けた意識改革から着手しています。

 合宿初日には女子日本代表のトム・ホーバスヘッドコーチが訪れ、ドライブやリバウンド、そしてパスの強さを強調し、女子日本代表につながる練習方法をアドバイスしていただきました。早速、選手たちは練習後に習ったことを自主練習で取り入れ、スキルアップを目指しています。

 今回選考された33名のうち、13名が女子U17日本代表候補選手たちです。練習中は指示に反応しながらコート上で表現できており、継続的に強化していることのメリットを萩原ヘッドコーチも実感していました。女子U17日本代表チームは3月31日よりラトビア遠征が控えており、そのメンバーに選ばれた選手は今回のアメリカ遠征には招集されません。萩原ヘッドコーチは、「女子U18日本代表は大会が10月とまだ時間があり、今回選出する選手が最終メンバーというわけではありません。まずは、海外経験のない選手たちに世界の高さや強さに慣れてもらうのが第一です」というのがこの遠征の目的です。現地では、高さがあるU18サンフランシスコ選抜チームと3試合を予定しています。

■強化活動 スケジュール
<アメリカ遠征>
日程:2018年3月24日(土)〜3月31日(土)
会場:アメリカ サンフランシスコ